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苦難の時にこそ、われわれは隣人に対して寛大であらねばならない。そうしていれば世界はわれわれにとって寛大なものになるはず。

帰国4日目~有馬温泉

2009年01月30日 | 日記
 帰国4日目です。今日は兵庫県が誇る名湯の有馬温泉へ行ってまいりました。
 有馬温泉についての詳しい説明は他のサイトに譲ります。Wikipedia等でよくまとめられています。この名湯ですが、兵庫県にある実家から車で1時間程度の距離にあります。そのため、昔、兵庫県に住んでいたころはよく行ったのですが、四国へ移って以降はまったく行っておりませんでした。
 極々、簡単に紹介しますと、有馬温泉は日本書紀、風土記などで選ばれた日本三古湯の一つです。ちなみに日本三古湯とは愛媛県の道後温泉、和歌山県の白浜温泉、そして兵庫県の有馬温泉のことを指します。よくよく考えれば、私は道後温泉と有馬温泉の両方の名湯の近くに住んでいたのだなあ。有馬温泉の歴史は極めて古く、古代の日本書紀、中世の枕草子などに記録として残されております。また、豊臣秀吉が愛した温泉としても有名でして、秀吉は何度も訪れたそうです。そして江戸時代に作られた温泉番付では、西大関として最高位にランク付けされていたそうです。
 四国へ引っ越し、中国へ来てからも、ずっとこの名湯の有馬温泉のことが気になっておりました。実家へ帰省する機会があるたびに、行こうか否かという選択肢が頭をかすめておりました。しかし、私がアクティブではない性分のため、訪れることはありませんでした。
 今日、とうとうその思いに別れを告げ、慣れ親しんだ有馬温泉へ行ってまいりました。おそらく15年ぶりだと思います。
 実家から有馬温泉へは、神戸電鉄で移動することにしました。神戸電鉄に乗ったことはあまりないのですが、便数が多く、乗り換え時の接続もストレスはなく、非常に快適に移動することができました。実家から40分ほどで到着し、予想よりも早いことに驚きました。こんなに近いのならば、もっと早く訪れれば良かったと少し後悔しました。
 私の頭の中では、有馬温泉に関する記憶はかなり薄くなっておりました。しかし今回有馬温泉に到着し、記憶の断片が蘇ってまいりました。「そうそう、この坂道や」「この駐車場に車をとめていってたんや」と頭で思い出しながらゆっくり歩き、ときにはデジカメで写真をとりました。記憶の再構築です。
 有馬温泉といえば「金泉(きんせん)」と呼ばれる湯が特徴的です。簡単に説明しますと、鉄分と塩分を含んだ温泉が噴き出し口では透明であったものが、空気に触れて酸化してさびて、茶色に濁ってしまい、この温泉を有馬温泉では「金泉」と呼ばれています。ちなみに「金泉」以外の湯は「銀泉(ぎんせん)」と呼ばれます。有馬温泉の外観に関する最大の特徴は、茶色の「金泉」であると私は思います。味は少し塩辛く、鉄が錆びた臭いが感じられます。有馬温泉を体験したことのない人は気持ち悪いと思われるかもしれません。しかし、私にとって、温泉の代名詞といえば「金泉」です。
 本当に久しぶりに、この「金泉」に使ってまいりました。

 気持ち良かった~。

 単純ですが、この一言に集約されてしまいます。懐かしいノスタルジックな気分に加え、体がぽかぽかに温まり、筋肉がほぐれる感じでした。体の芯の冷えた部分にも熱が伝わり本当に気持ちのよい状態となりました。
 有馬温泉の土産といえば炭酸せんべいが有名です。炭酸せんべいは、有馬温泉と宝塚温泉の名菓です。温泉から神戸電鉄の駅までの道にあった土産店で、中国の同僚たちのために購入しました。自分用の炭酸せんべいも購入。炭酸せんべいの味や食感は、昔から変わってませんでした。
 有馬温泉は最高でした。ハーバーランド、ルミナリエ、トアロード等々、なぜかおしゃれな街としての印象が強い神戸ですが、そんなところよりも有馬温泉の湯の方が100倍大好きです。神戸を訪れる機会がある方は、ぜひとも有馬温泉に浸かってほしいと思います。有馬温泉最高!