MT MANIAX

苦難の時にこそ、われわれは隣人に対して寛大であらねばならない。そうしていれば世界はわれわれにとって寛大なものになるはず。

中国の年越しの花火を見て大感激

2009年01月25日 | 日記
 今日は中国の春節の前日でして、中国では大みそかにあたります。私が住んでいる町でも年越しムードが漂っていました。
 夜は20時頃からCCTV(中国電視台)の『春節聯歓晩会』という年越し番組を見ました。初めての中国での年越しですので、当然初めて見る番組です。中国の放送ですのではっきりと内容がよくわからないのですが、どうやら日本のNHK紅白歌合戦のような位置づけの番組のようです。どでかいホールの中に、一般の観客が客席に座っており、前列には著名人っぽい人がいました。アナウンサーっぽい人が司会をしておりました。
 日本の紅白と違い、演目は歌だけではなく、漫才あり、コントあり、ミュージカルあり、舞踊あり、タップダンスあり、手品ありで、何でもありの番組のようでした。中国の家庭では『春節聯歓晩会』を家族で見ながら年を越すのでしょう。
 個人的には中国のお笑いに興味がありました。相声(日本でいう漫才のこと)は古臭いなあ、という印象を抱きました(決して古臭いことが悪いわけではなく、日本の笑いを比較して優劣を決めたいということでもありません)。私が見た相声の演者は40歳ぐらいの人だったのですが、演じている相声は日本の横山たかし・ひろしの時代の芸人がやっている漫才のようでした。中国のお笑いの芸は日本のものより10年ぐらい古いということでしょうか。ちょっと興味深いなあ、と思いました。
 時間が少し前後するのですが、私が住んでいるマンションでは18時頃から周囲から爆竹や花火の音が聞こえだしました。中国の春節の年越しでは爆竹と花火がすごい、という話はよく聞きます。実は春節の連休の前半を帰国せず中国で過ごした目的は、この爆竹と花火を体験することです。1分ごとにどこかで鳴っています。それが時間が進むにつれてどんどん回数が多くなってきました。そして23時55分。ババババババとすごい音がなり響きました。マンションの窓から外を見てみると、ボンボンボンボン打ち上げ花火が上がっています。マンションの中庭では住民が爆竹を鳴らしたり、打ち上げ花火をしています。ベランダから打ち上げ花火をあげている人もいました。
 そんな状態が30分ぐらい続きました。中国人の知人が、大量の花火と爆竹が鳴っていると正月が来た、という気分になると言っていたことがあります。その気持ちが何となく分かりました。中国では大きな音で災難をもたらす魔物を追い払うという風習があり、そのために爆竹と花火をします。これだけたくさんの花火が上がれば、魔物は逃げてしまいますよね。
 大量の花火を窓から見ていますと、『ファイト・クラブ』のラストシーンを思い出しました。タイラーによるテロが成功し、ビル群のあちこちで爆発が起き、カード会社のビルが崩壊している光景を、高層ビルの窓から主人公ジャックとマーらが「世の中が経済的に平等になる瞬間として眺めているシーンです。大好きなシーンの一つです。
 世界がリセットされるという意味では、このシーンと春節の花火と爆竹は意味が似ていると思います。私が正しく理解できたのか否か分からないのですが、中国の人は春節のこの瞬間を、世の中のリセットという感じでとらえているのかもしれません。
 すばらしい体験をしました。そのうち時間ができたら、撮影した動画をYouTubeにアップしようと思います。新年快楽! 牛年大吉!

追伸
花火の映像をYouTubeにアップしました。
興味のある方はご覧下さい!

http://jp.youtube.com/watch?v=jSq-JGzC1xg

http://jp.youtube.com/watch?v=HORBge-39xA&feature=related