軽井沢…椅子のある風景

　洋館に涼風を待つ椅子二つ　　笑子



















古い洋館の　窓際で
二つの椅子が待っていた

いつか誰かが　そっと腰をおろして
休んでくれるのを待っていた

椅子は思った
誰も気づいてくれなくてもいい
ここで休んでくれる人の　ほんの少しの
安らぎの支えでありたいと

そう思いながら　ただじっと
誰か来るのをまっていた
古い洋館のやわらかな日差しの中で・・・


今思うと　写真を撮るようになってから
椅子のある風景をよく撮っていました














なんでだろう・・・最近考える機会があって
それは　よくお邪魔している「やなぎにかぜ」http://nooon.exblog.jp/のYさんが
なんとも　サラリと　「僕は椅子が好きです」と云ったので
その素直さにドキリとしたことが　きっかけでした

椅子って　人が座るために作られたもの・・・
だから　いつも誰かを待ってるような気がして　
私にとって　とても気になる存在でした

その椅子にどんな人が座り
そこで何を考えたのか
どんな景色を見ながら　何を思ったのか
この椅子の経てきた小さな歴史・・・














その椅子が　寂しそうにしていれば　しているほど気になってしまう

・・・そうか　私も椅子が好きなんだ
なんか　あっけらあかんと　そう思えたのです

今回訪れた軽井沢でも　たくさんの椅子に出会いました
その１つ１つに　たくさんのシーンを思い浮かべながら…パチリ・パチリ・・・




















どの椅子もみんな
「どうぞ」　って言ってくれてるようで
なんだかとても　可愛く思えたのでした
 
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