アフターマス / ザ・ローリング・ストーンズ
Aftermath / The Rolling Stones (1966)
初の全曲ミック・ジャガー&キ-ス・リチャーズ作でかためた4作目で初のステレオ盤。
デッカ・レ-ベル時代では、ベガーズ・バンケット(1968)と同じくらい好きな作品だ。
「アンダー・マイ・サム」「レディ・ジェーン」「アウト・オブ・タイム」ライブでも
よく演奏される曲が入っておりお気に入り。このLPは僕のステレオで聴いても音響がいい。
ストーンズ達が米国に赴き、エルヴィス・プレスリーが使用していたハリウッドのRCA
スタジオで録音されたのが高音質の要因なのかな。
ブライアン・ジョーンズが多くの楽器を演奏して貢献しているのも重要なポイントだ。
"Lady Jane"ではダルシマー、"Under my Thumb"と"Out of Time"ではマリンバ。
ほかの収録曲でもギター、ハーモニカ、ビブラフォンや日本の琴まで演奏し献身的に
グループを支えた。それにも拘わらずジャガー&リチャーズ体制が台頭してきたため
リーダーの座を追われ、数年後にはグループも追い出される余波(Aftermath)に…。
アルバムを熱心に聴いていた高校生の頃に観た映画で”Out of Time”が劇中BGMで流れるのが
ジェーン・フォンダとジョン・ボイド主演『帰郷(Coming Home)』(1978・米国)だ。
この封切り時に観た印象深い映画は、ベトナム帰還兵たちの物語で他にも1960年代ロックの
傑作が何曲も使用されておりかなりご機嫌な気分で観た。映画はシリアスなドラマだけどね。
余談ですがその高校生時代に買ったばかりのLPをmaxell UDⅡ46分テープ✇にダビングしたが
オリジナル通りではA面B面の 全曲が入らない。全曲録音できるようA,B面の曲順を入れ
変え、オーバーした1曲はテープ残量を睨みつつ録音レベルをfade outさせながら録音した。
不憫にも犠牲になった曲は"Goin' Home"!!(爆)。 全14曲で53分は、レコード時代では長尺。
"Goin' Home"に至っては12分近くもあったのだ。こんなことも楽しかった懐かしき思い出。