「まえで ・ めえで」は「前」・「前方」の意。
※我が家近辺では使う人がいませんでしたが「まいど」を使う地区もあるようです。
例文1
子供A 「めえで(まえで)にある せんひき とってくりや。」
子供B 「じぶんで とりゃ いいじゃねーか。
とどく ところに あるじゃんか。」
例文1の標準語(?)訳
子供A 「前にある定規をとって下さい。」
子供B 「自分でとれば良いでしょう。
手の届く所にあるでしょう。」
※我が家では道路を挟んで前にある家の事を「めえで」と呼んでいました。
例文2
父 「おめー ひまずらで めえでに 回覧板 おいてこい。」
子 「わかった。 おいてくるわ。」
例文2の標準語(?)訳
父 「おまえ 暇でしょうから前の家に回覧板を届けてください。」
子 「わかりました。 届けてきます。」
ただ、例文を考えるのが大変です。
父母や兄弟と話していたことを思い出しながら作っていますが、文才が無いのでなかなかまとまりません。
方言はなかなか標準語に直せない微妙な意味あいがあり、もどかしさも感じています。
ran1005様は諏訪に嫁がれて子供さんも成人されているようですから、もうすっかり諏訪弁の達人ですね。
松本では「まえで」は使いますが、「うしろで」は聞いたことがありません。
うしろはそのまま「うしろ」で不思議な気もします。
最近は人の交流も増えましたし、何と言ってもテレビの影響が大きく、松本弁もそのうち消え去る運命にあるのかもしれません。
主人と知り合って最初に戸惑って理解できなかった方言が「前で」でした
文字で書けば一目瞭然でしたが・・・(笑)
車の運転中大いに困惑した事が懐かしく思い出されます
何時取り上げてくださるか楽しみにお待ちしていました(笑)
まだ実例を見つけていませんが。
いくつになっても幼少の頃に使っていた言葉はついつい出てしまうものなのですね。
それと発音も松本特有のものがありますので、知らず知らずのうちに出ているかもしれませんね。
80歳のお坊さんとご近所のおばあさんの話、楽しそうですね。
若い頃は、松本なんて と思っていましたが、いい町ですね。松本は。
今後ともよろしくお願いいたします。
埼玉の妹はまだ「まえで」を40年以上経っても、当たり前に使っていますが、過日友人に笑われたと嘆いていました。