牛込日乘

日々の雜記と備忘録

浮世床、浮世風呂

2009-09-28 00:58:19 | Weblog
午後、散髪へ。いつも行っている津久戸町の床屋の大将は三代続けてこの辺りで暮らしているそうで、地元情報に詳しい。多分、歳も私と同じくらいだろう。

「あの保育園のS先生は人格者ですよ」
「子供が夜中に熱を出したら、まず女子医大の急患ですね」
「今度あそこにマンションと商業施設が出来るんで、地価が上がりそうですね」

…とか何とか、微妙に役立つ情報がちらほら。

今日はいつもよりも混んでいたのだが、大相撲秋場所の千秋楽でちょうど最後の一番をやるところで、店内の全員がTVに釘付けになっていた。白鵬が朝青龍に勝ち、優勝決定戦へもつれ込んだところでようやく私の番。「どうぞご覧になってください」とのことで、わざわざ椅子をTVの方に向けてくれた。正直言って相撲にはあまり興味がないのだが、たまにはいいか。

結果は、朝青龍の優勝。

床屋の後は銭湯へ。サウナの中でぼーっとしながら、競馬やら保険会社に対する愚痴やら、地元のおじさんたちによる自分とは関係のない世界の話を聞くともなしに聞いているのが、意外に気分転換になるのである。

***
夜、NHKスペシャル「シリーズ ONの時代」を観る。長嶋茂雄と王貞治の二人の野球人生を追ったもの。いまだに呂律のうまく回らない長嶋さんの様子は衝撃的であったが、よくここまで回復した、というのが本当なのだろう。

私のプロ野球最古の記憶は一九七五年の広島初優勝、赤ヘル旋風なので、長嶋の現役時代は全く知らない。野球に目覚めた頃はセ・リーグは巨人、パ・リーグは阪急で日本一は阪急というのが続いており(ということは一九七六、七七年ですね)、王さんはまだ現役だった。一九八〇年に長嶋監督解任、王選手引退となるのだが、恥ずかしながらこの頃までは当たり前のように巨人が好きだった(ヤクルトも良かったけどね)。巨人ファン諸氏には悪いのだが、この辺りから中畑とか原とか篠塚とかが出てくるに及び、私は急速に巨人あるいはプロ野球への興味を失ってしまった。それから十年間ほどは、ほとんど積極的にプロ野球中継を観た記憶がない。

折しも土井正三氏が二五日に亡くなったとのこと。同時代でプレーを観てきた選手が老いて死ぬ時代になったのだと若干の感慨。一方で、物心ついた頃にはすでに老人だった川上哲治からお悔やみのコメントが出ているというのも、なかなかすごいものがある。



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