作品展に向けてのモラになりますが、




このパワーはどこから生まれていたのでしょうか。


ワッペンを繋げてタペストリーに仕立てたモラです。
これも長峰さんが作ったものです。
実はこれは教材ではないので、
生徒さんの中には初めて見るという人もいるかもしれません。
私の作った物は、
ワッペンは現地のものを使っています。

長峰さんの場合は、
ワッペンもご自身で作られました。

実は、
とても時間のかかることでもあり、
何度か教材ではないことも伝えたのですが、
長峰さんは諦めず、
最後は寄り切られた感じでした。
長峰さんがフルールに来られた時は、
もう80歳を超えておられたと思いますが、
とても精力的なモラ作りで、
一ヶ月一作品を確実に仕上げていました。
フクロウも、フレンチエンジェンフィッシュもしかり、
長峰さんが一ヶ月以上教材を持っていた記憶がありません。

このパワーはどこから生まれていたのでしょうか。
私はまだ長峰さんがモラを縫い始めた年齢に達していませんが、
すでに疲弊し、モラを生み出す活力は衰えています。

これから先、私がいつまでモラを縫い続けられるか分かりませんが、
長峰さんのことを思い出す度、
私はまだ彼女の入り口にも立っていないとの思いがします。