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mola_circus モラを楽しむ

パナマのクナ族が着ているモラ(ブラウス)は、模様がまるで絵画のようです。いっしょにモラを楽しみませんか。

横山大観30選

2025-03-20 | 美術館
二階堂美術館で開催中の、
「横山大観30選・上村松園30選」の、

今回は、横山大観の紹介です。






一階正面に、ドンと金の屏風が見られます。

「遠寺晩鐘」明治42年
六曲一双屏風です。


柱巻きは「月」

よいですねー。月がお出迎えです。




四季折々の月を描いた四幅対の一つ、
月、四題(冬) 明治43年 









手前の柱は、
とても優しい色合いで、チラシにも使われていた「滝」でしょうか。





遠寺晩鐘 の部分です。



私に、解説できる力はないので、
後はもう好きな物を並べてみます。




紅梅 昭和12年




東海乃曙 昭和19年
初公開 新所蔵品




早春 昭和3年

春の訪れを告げる鳥、
が竹とヤブコウジと共に描かれています。




🔹🔹



作品のことを知りたいと思い、
二階堂美術館のInstagramを見ましたが、

大観、松園とも詳しく紹介されていますので、よかったらご覧になって下さい。


二階堂美術館は、

大分県速見郡日出町にある、
大きくはない美術館ですが、


一階待合室



こちらにも大観の作品がありました。



私的には、
松園の作品が数多く所蔵されていて、
もちろん大観も、
これまでにも度々見る機会があったことが、
大分へ帰ってきてからの幸せです。


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掛け軸

2025-03-18 | 美術館
松園の絵のほとんどは掛け軸に仕立てられていました。




雪 大正初期     踊里の図 大正7年



何気に見てきた表装ですが、






今回、じっくり絵を見ていく中で、
掛け軸の中でも、本紙(絵画そのもの)の周囲、中廻しや本紙の上下についた一文字といわれる横長の裂(きれ)などにも注目しました。






天の部分から下がっている二本の帯は、
風帯と言います。
屋外で掛物を鑑賞するする習慣があったところ、燕が飛んできて汚されないよう、
驚かせて防ぐ目的でつけられたそうです。

風で揺れるからかなー。



本紙

春の光 昭和17年  絹本着色





本紙の上下についている、横長の裂を一文字といい、風帯と同じ裂を使います。


特に表装が好きだった作品ですが、
本紙の上下、左右の中廻しにも爽やかな色が使われています。

お着物の色と相まって、麗らかな春の光が感じられます。


本紙を生かす、経師(きょうじ)屋の仕事は、
大変緻密なものだと思いました。



掛け軸は、
こんな見方をしても随分楽しめるものです。


それにしても、




松園の絵は、どこを切り取ってみても、
魅力的です。




🔹🔹🔹


お知らせです。







生誕150年記念

大阪中之島美術館で松園展が開催されます。

見開きのとっても綺麗なチラシをいただいてきました。

「母子」や「序の舞」も見られます。

美術館へ行けば手に入るかと思います。

それにしても、

大阪は今、ホットですね。
万博も間近に迫っていますし、
JR大阪駅周辺も大きく様変わりしました。

行きたいなー。








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上村松園30選

2025-03-17 | 美術館
二階堂美術館で開催中の
「横山大観30選・上村松園30選」
の中から、






私は昔から松園のファンなので、
松園の紹介から始めます。

今回とても興味深かったのは、
初公開の下絵や素描群も見られたことです。





展示室の柱に巻かれた物に蝶が描かれていますが、

これです。




蝶図 紙 着色






今までこうした物をみたことがなかったのでとても新鮮でした。

きょうはその観点から紹介を進めようと思います。

これは、









花のにぎわいを下絵と並べてみたところです。

花見は江戸時代の一大娯楽とあって、
「桜可里之図」など明治40、41、42年と描かれています。









これは「静女之図」明治後半
静御前の舞姿を描いています。










「焔」の下絵が見られたり、

「美人観月図」は、最初の師、鈴木松年との合作で、松園17歳は月を描いています。

松園の絵でないみたいと思ったら、
月だけですか なんて、、

でも誇らしかったでしょうね。


ちょっと堅苦しくなってしまいましたが、
こんな風に、下絵や素描群に注目して見ただけでも、
まだまだたくさんの面白いことに出会います。

会場で是非ご覧になって下さい。







松園ファンとしては、ただただ、
こんな綺麗な絵が好きというだけのことなんです。




雪中美人図 昭和21年




時鳥一聲 昭和10年代




詠歌之図 昭和17年






ほとんどは掛け軸でしたが、
素描などは、ケースの中に入っていました。



一回では紹介しきれませんので、
明日は掛け軸について、
会場でいただいてきた手引きがありますので、書いてみようと思います。










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大絵本美術展 童堂讃歌

2025-03-10 | 美術館
大分県立美術館で開催中の
「大絵本美術展 童堂讃歌」を見てきました。





ザ・キャビンカンパニーのお二人は
ともに大分県生まれで、
大分県由布市の廃校をアトリエに活動されていることはよく知られています。

初期のアートプラザでの展示など、
また絵本で大賞を取り、新聞にその名前が載ったりと、

学生の頃からの活動が、

美術館で展示するまでに繋がったこと、
とても喜ばしく思います。

(部外者ですのに、、何を言ってるんだか)





入り口入って最初の作品は、

「明ける海」2015年





私などは、この辺りが一番しっくりと
ザ・キャビンカンパニーさんだなーと思います。






会場入り口で渡された、
地図を見ながら参りましょうか。





大きな立体物が置かれた部屋です。

きのうは日曜日とあって、お子さん連れの方々がたくさんいらっしゃっていました。

摩訶不思議にも感じる空間ですが、

子供達はその柔らかい頭で対応するのでしょうね。


企業とコラボの作品も見られました。



こちらは(株)明治とのコラボ絵本、
1000年後の日本が物語の舞台です。




こちらは、大分市民話マンホールです。







圧巻ですね。

絵本の原画が壁一面に、
過去絵本作品40冊600枚の迫力です。



展覧会初期設計図2022

美術館で、
いつも私が気になるのは、作品を誰がどう飾ろうと考えるのかということです。

過去の大家の作品は、
もちろん本人ができるはずもなく、
その道のプロか、はたまた学芸員さんかと思ったりしていましたが、

ザ・キャビンカンパニーの若いお二人は、
会場に、初期設計図を残してくれていました。


彼らがこのように会場設計を早くからしていたとわかって、
なんとなく納得の私です。


会場の面白さは、
私などでは伝えることができませんので、
ただ写真を並べるだけです。




ゆうやけにとけていく 原画 2023年


彼らがアトリエにしている
廃校の備品などが展示されているコーナーの




古時計




雲とモヌケ 2023年




そして最後の空間が
「童堂讃歌」

まあ、メインとも言える空間だったのですが、



撮ってきたのはこれだけ!

壁一面の大きな絵を眺めても、
多分に私の理解を超えていた。





私は、「あれれ〜」と自分の不覚を知りましたが、


もし、行かれましたら、
じっくりとご覧になって下さい。







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生野祥雲斎展

2025-01-21 | 美術館




大分県立美術館で開催中の、
生野祥雲斎展へ行ってきました。





一部写真を撮ることができましたので紹介します。




したたれ編仿古花籠 1925年
21歳の時の作 
現存する作品の中で最も古い籠





時代竹編盛かご 心華賦 1943年
文展入選3回目で特選に選ばれた戦前の代表作





竹組 波 風炉先屏風  1954年
茶道具の一つ








ホールのための置物  梟将  1962年


生野祥雲斎は大分県出身なので、
これまでも県美や市美で見る機会がありましたが、
広い会場で見るのはまた格別に見応えがありました。




炎 1957年

竹の繊細さと力強さをより感じることができました。


この日、







3階から見た空




7:28




7:43

そして、今朝の太陽

きょうも良い日でありますように、、



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