ある呉服屋さんの新年会
新年会と言うより
参加者の演芸披露大会
だったらしい
だとしたら
初めて参加した妻
今回は見る側だが
演ずる側にならねばいいが
そう願わずにはいられない
ともかく
ろくに寝てないのと
見疲れたのと
そしてお酒で
帰るとすぐに
おやすみあそばした
爺にとってもありがたいこと
彼女がお目覚めになり
その新年会の出来事...
爺には何の関係もないこと
これをしこたま聞かされる
そんな刑が残るだけ
おかげで睡眠もとれ
のどの痛みもなくなり
熱も下がった
病気発症の予知能力
妻にも語ったことがない
それには理由がある
依然えらい目にあったから
今からちょうど14年前のこと
午前6時前
何か胸騒ぎがしたと思った
その約5秒後
突然大きな地震
そうあの阪神淡路大震災
つまり爺は5秒前に
地震を予知してたのである
少なくとも
その当時はそう確信した
そして
爺のその能力を妻に話し
いぶかる妻に
ならばと
胸騒ぎがする度に
地震大嫌いの妻に
予告したのである
なれどおこらぬ地震
妻はついに爺のこと
あろうことか
狼ジジイとぬかしおりました
後でわかった爺の不整脈
妻がそれ見たことか
..とあざ笑う
でもいまだ爺には
あれは地震の前触れだった
そう確信してる
問題はその胸騒ぎ
不整脈の胸騒ぎか…
地震予知の胸騒ぎか…
はたまた
身内の不幸か…
それを見極めること
結構これがむずかしい
それが出来た暁には...
何か宗派を設立
ガッポガッポ
やはりお金に走るのネ
これでは神様は教えてくれない