吉良吉影は静かに暮らしたい

植物の心のような人生を・・・・、そんな平穏な生活こそ、わたしの目標なのです。

冥土 in HEAVEN・・・映画『ボヘミアン・ラプソディー』2018年 / イギリス

2018-11-12 07:08:02 | 映画・ドラマを観て考えよう

 ああっ!とうとう公開だっ!ということで早速観てきたのですっ!


※ブライアン・シンガー監督『ボヘミアン・ラプソディー』 20世紀フォックス製作

 映画は実に良かったのです!人物の掘り下げ方がヨワかったり、ライブ・エイドに出たいっ!という動機の描き方が曖昧だったりはするものの、メンバーのエピソードを散りばめて再構成し、ファンをグイグイ引っ張ります!(ロジャーがフレディーの妹にちょっかいを出すシーンなんか、実に『クイーンあるある』ですねー!(↓脚註))。

 特に『ライブ・エイド』を完全再現()のラスト20分は必見!ウェンブリーに行けなかったファン全員への超特大クリスマス・プレゼントですっ!今までクイーンのファンを続けてきたヒトたちへの『ご褒美』に違いありません!

 しかし、観ていてビミョーな違和感が・・・ああフレディーはこんなに背が低くないっ!もっと顔が長い!これじゃチンチクリンのカリカチュアだ!という思いがアタマの隅にチラチラと・・・。主演のラミ・マレックが似せれば似せる程、コアなファンにはフレディーとの違いが際立ってくる。


※角度によってはとても似ているラミ・マレック。

 いやいや、良くデキているのです。熱演なのです。でも違うンだなあ。ラミ・マレックが演じると半眼のガンダーラ仏みたいな表情なンだけど、本物のフレディーはもっとギラギラしている。

 これはフレディぢゃねー!ああフレディーは本当に死んでしまったのだ!

 ここまでやるンだったら、3DCGとモーション・キャプチュアを駆使して『デジタル・フレディー』でイイから完全再現・・・して欲しかった!
 ああ、コアなファンの業です。ポール・ロジャースがヴォーカルをやっただけで『こんなんクイーンぢゃねー!』と叫んでしまうンです。でも映画はイイ出来なンです...是非見に行ってください。クイーン人気が再燃し、過去の埋もれた音源が日の目を見て発売されるようになればファンは満足です(コアなファンのためにフィルム・コンサートも上演してください!)。

 今回のサントラは『ライブ・エイド』の音源からのリマスターがたっぷり入ってお買い得!同じ曲でもヴァージョンが違えばファンは買います!買わねばならないのですっ!


※サントラは超お買い得!

 今回の映画での不満は初来日のエピソードが無かったこと。
 クイーン人気がいまひとつパッとしなかった頃、真っ先にファンになったのは日本人でした。彼ら自身『初来日のとき空港に押し掛けたファンの大群衆を見て信じられなかった』という意味のことを以降のインタビューで何度も答えています。いわば、日本の『カワイー』に乗ってイギリスに逆輸入されたカタチでクイーンはトップスターに登りつめるのです。そのため、以降は日本語の歌詞が入った曲を結構作ってくれます(最初聞いたときは絶対『これは空耳だ』と思いました)。


※Queen『手をとりあって(Teo Torriatte / Let Us Cling Together) 1979 Tokyo × Remastered 2011

 でもイイ映画です。是非観に行ってください。いや行くのです。行け!ゼッタイ行け!


※脚注:当初、「ブライアンが」と書いていたのですが、私の記憶違いでした(コメントでご指摘ありました⤵)。
 謹んで訂正致します。



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31 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
水曜日に行くよ〜❣️ (きなこママ)
2018-11-12 10:01:51
モバちゃん、
それはそれは 素敵だったでしょうね〜
私は もう ウソのフレディでもいい❗️
頭の中で 画像作って その世界に入り込むぞ〜と
息巻いております。

早速の映画評 ありがとうございます😊
月末には 更に昇天のロブだし。
今年は最高だわさ。
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Unknown (Unknown)
2018-11-12 15:08:57
観客動員1位だそうですね。
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ドキュメンタリーではなくエンタメ映画として (西京極 紫)
2018-11-12 20:22:19
僕もおそらくクイーン直撃世代なので、
フレディへの想いはmobileさんと同じだと思いますが、
この映画の出来には非常に満足しております。

2時間ちょっとという上映時間の中で描くには
人物の掘り下げはここらが限界だと思いますし、
CGやモーキャプなどで人工的にフレディを創るより
多少ギャップはあっても俳優さんに演じさせた方が良い。
これはドキュメンタリーではなくあくまでエンタメ映画ですから。
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ズレまくってるのですが(;^_^A (ゆり)
2018-11-12 22:17:44
こんばんは!

先日ご紹介のガーデンミュージアムへ行って参りましたよ☆
意外に多くの花が咲いていて楽しんできました。ガーデンを先にしたのです°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
疲れた足を足湯で温めポカポカさせて延暦寺へと向かいました。
お土産売り場も楽しかったですよ。

晴れ女!二日間ともお天気に恵まれました!!
ありがとうございました。
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Re>水曜日に行くよ〜❣️ (管理人)
2018-11-13 08:09:56
ぜひ行ってください!
楽しめます!
いろいろ書きましたが映画は素晴らしい出来なんです。
私は学生バンド時代にスタジオで様々な音を模索しているシーンがとても楽しかったです。
ブライアンがピックの代わりにコインを使う『炎のロックンロール』に通じるようなエピソード満載です。
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Re>Unknown (管理人)
2018-11-13 08:12:05
うははは、このまま首位をキープして11月24日(フレディの命日)を迎えられたらイイのになあ。
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Re>ドキュメンタリーではなくエンタメ映画として (管理人)
2018-11-13 08:20:12
あああ、分かってるンです。
『デジタル・フレディ』は『禁じ手』というか『フランケンシュタインの誘惑』というか・・・まあ、そういったタグイのものである、と。
-------☆☆☆-------
映画はイイ出来なのです。
これ以上のものは作れないでしょう。
-------☆☆☆-------
私のようなファンのためには別途フィルムコンサートを演って欲しいです!
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Re>ズレまくってるのですが(;^_^A (管理人)
2018-11-13 08:24:10
それは良かったです。
ご紹介のし甲斐があったというものです。
晴れて良かった!
『雨も風情がある』という言葉は、この場所に限っては『強がり』でしかありませんからネ。
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昨日観ました! (mugi)
2018-11-14 22:54:20
 私も昨日のレディースディに見てまいりました!もう昨日から頭の中ではクイーンの曲が鳴りっぱなしです。次々にクイーンの曲が浮んできて、もうどうにも止まらない。

 観ていてビミョーな違和感、私も感じました。特に違和感があったのがフレディの瞳の色。ダークブラウンではなくグレイがかった明るい色で、あの目力が全くありませんでした。せめてカラコン入れろ!と言いたくなります。ブライアンも青い目でしたね。
 ラストのクレジットでフレディはゾロアスター教の習慣に則り火葬にされた……に至っては、ちーがーうーだーろーー 本来は鳥葬ですが、ロンドンのど真ん中では不可能。ゾロアスター教では火葬は神聖な火を汚すものとされています。

『デジタル・フレディー』という発想は浮かばなかった。どんなに好演しても役者では所詮イミテーションだし、フィルムコンサートのようにクイーンのDVDを映画館で上映してほしい。
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Re>昨日観ました! (管理人)
2018-11-15 08:31:39
おおう!ご降臨ありがとうございますっ!
-------☆☆☆-------
フィルムコンサート演って欲しいです。
映画上映中も『これ、拍手したり一緒に歌ったりしたいんだけど・・・ダメなの?』とずっと思ってたんです。
-------☆☆☆-------
インド映画のように観客参加型上映をぜひして欲しい!
-------☆☆☆-------
そうそう目力(めぢから)です、それが足りないのですっ!よく言ってくださった!
-------☆☆☆-------
ラストのクレジットに誤りがあるとのご指摘も流石です。
-------☆☆☆-------
私はフレディーの私生活にはさほど関心がなく、作品がイイなら普段がどんなにヘンでもいいじゃないか派です(ザンジバル生まれなぐらいは知っています)が、特異な経歴があのスバラシイ音楽の背景になっていたのですネ(それにしても、フレディー・マーキュリー、デヴィッド・ボウイ、ロブ・ハルフォードと私の好きなヒトはなんで皆が皆ゲイなんだ?・・・ああ、特に好きなワケではナイがポール・ロジャースもゲイでした)。
-------☆☆☆-------
世界は惜しい才能を失った。
改めて、そう思います。
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