吉良吉影は静かに暮らしたい

植物の心のような人生を・・・・、そんな平穏な生活こそ、わたしの目標なのです。

本物の迫力!『Queen ”Live at Wembley '86”』

2018-12-28 07:02:46 | 洋楽邦楽を問わず音楽はイイ
 いや、前から持っているンですが・・・、映画『ボヘミアン・ラプソディー』に多くのヒトたちが『凄い!凄い!』と騒いでいるのを聞いてたら、本物のフレディーを確かめたくなって引っ張り出してきたのです。


※ノケゾリようが違う!やっぱ本物はイイ!


※ Bohemian Rhapsody を熱唱するフレディー

 ・・・ベティさんのTシャツが何ともいえない雰囲気を出してます!


※最後は王冠を被って登場!・・・堂々たる姿です。

 私の持っているのはCD版です。なぜか映像の無いCDの方が何度も聴き返す気になるンですよねー。


※紙ジャケットの中に収められたCD保護カバーにも写真が満載!

DISC 1
1.ONE VISION -ひとつだけの世界- - One Vision
2.タイ・ユア・マザー・ダウン - Tie Your Mother Down
3.神々の業 - In The Lap Of The Gods...revisited
4.輝ける7つの海 - Seven Seas Of Rhye
5.ティア・イット・アップ - Tear It Up
6.カインド・オブ・マジック - A Kind Of Magic
7.アンダー・プレッシャー - Under Pressure
8.地獄へ道づれ - Another One Bites The Dust
9.リヴ・フォーエヴァー - Who Wants To Live Forever
10.ブレイク・フリー (自由への旅立ち) - I Want To Break Free
11.インプロンプトゥ - Impromptu
12.ブライトン・ロック・ソロ - Brighton Rock Solo
13.ナウ・アイム・ヒア - Now I'm Here

DISC 2
1.ラヴ・オブ・マイ・ライフ - Love Of My Life
2.悲しい世界 - Is This The World We Created?
3.ベイビー・アイ・ドント・ケア - (You're So Square) Baby I Don't Care
4.ハロー・メリー・ルー - Hello Mary Lou (Goodbye Heart)
5.トゥッティ・フルッティ - Tutti Frutti
6.ギミ・サム・ラヴィン' - Gimme Some Lovin
7.ボヘミアン・ラプソディ - Bohemian Rhapsody
8.ハマー・トゥ・フォール - Hammer To Fall
9.愛という名の欲望 - Crazy Little Thing Called Love
10.ビッグ・スペンダー - Big Spender
11.RADIO GA GA - Radio Ga Ga
12.ウイ・ウィル・ロック・ユー - We Will Rock You
13.心の絆 - Friends Will Be Friends
14.伝説のチャンピオン - We Are The Champions
15.ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン - God Save The Queen

高橋たか子『天の湖』新潮文庫 / 昭和59年6月25日発行

2018-12-21 08:23:12 | 紙の本を読みなよ 槙島聖護
 天の一角に青く澄んだ湖がある。そこに満々とたたえられているのは清らかで人の渇きを癒す水なのだが、望んでも決して手には入らない。
 手に入れた途端に水は干上がった潟の塩からい水のように変質してしまう。もはやその水は人の渇きを癒さない。
 大海原に漂流し渇えた人間が海水を飲み、ますます喉が渇いてしまうように、飲んでも飲んでも渇きは増していく。

 渇く渇く渇く
 あなたはあなたを飲み
 私は私を飲み
 なお癒えぬ渇き耐えがたく
 渇く渇く今



※高橋たか子『天の湖』新潮文庫 / 昭和59年6月25日発行

 カバーの解説はこのようになっている。『人間の根源的な孤独に救いはあるのか?両親に疎まれ、愛に渇き、熱病のような不安を胸に生の意味を求めて焦る兄。天稟に恵まれながら、すべてに無感動、自分の居場所がないと感じている美青年の弟。その弟を不毛の愛で包み込む中年の女流画家。それぞれに孤独な三人の内面を鮮烈なイメージで描き、希薄にしか生を実感することができず苛立っている現代人の渇きを捉えた長編。』と。

 三者三様の孤独な魂が邂逅して、物語は決定的な破局へとなだれ込む。
 ストーリーを明かすと興ざめになってしまうので、ここでは作中に描写される『天の湖』のイメージを引用してご紹介に代えます。

 パリから帰る飛行機の窓から、唯子は不思議なものを見たのであった。モスクワを発って二、三時間した頃だろうか、だんだん昼間の日射しではない光が空全体に充ちわたるようになり、夕方に近づいたらしかった。とはいっても、飛行機の飛んでいる上空は地上のように昏れてはいかない。光の度合いの奇妙な変化で、いま地上では夕方と呼ばれる時刻なのだと知られる。ロシアの大平原が果てしなく続いているのが先刻まで見えていたが、雲とはいえない擦ガラスのような気流がそれをもうみえなくしてしまっていた。いわゆる雲など何処にもなくて、黄昏らしい黄ばんだような薔薇色のような光が空いっぱいに溜っているのであった。空を飛んでいるのに、まだ上に空があるのは妙だなあと思いながら、唯子は小さな窓から、その時の空の色合いをじっと見つめていた。いつまで見ていても倦きない、色彩の奇跡と思えた。と、ずっと遠く、飛行機の飛んでいる高さと水平の位置に、湖が見えてきた。雲など何処にもなくて光だけがあるという、その時の具合からして、それは不可解な現象だった。光だけで湖を宙空につくっているとしか考えられない。透きとおる青井水がたたえられていた。これまで見たこともない水である。あれを飲むことができないものだろうか。そう思わずにはいられない色合いである。飛行機の進行とともに、或いは時刻の進行とともに、湖はいよいよはっきりと形をとってきた。岸辺は或るところは黄ばんでいて或るところは薔薇色をしている。岸辺がぐるりと湖をかこんでいるのではない。湖の向うは果てしない水の色が空へと継続しているらしかった。空は茫々とオレンジ色である。
 幻ではない。あそこに湖がある。その水をこそ、と唯子が凝視していると、湖を形づくっている色合いが刻々に変化していくのに気がついた。偏在している何色かの色のなかに唐突に血のような色が出現して、それが刻々と広さを増していく。湖の片隅で発声したその赤い色はみるみる湖の青さを犯していく。
 ああ。
 と、唯子は声をたてた。
 暫くすると湖は到底飲めそうもない赤錆の色になってしまった。


 作中には、手を伸ばしても決して届かないものが次々と現れる。

 するとその人はこんなふうなことを言った。ひどく饒舌になったり訥々としてしまったりする話し方だった。パリにきてもう二十年ほどパイプ・オルガンを弾いてきました。私の弾くのはほとんどバッハです。小学生の頃にバッハに出会い、それからずっとバッハを弾いてきました。最初はピアノでしたが、ほんとうにパイプ・オルガンに取り組んだのはパリにきてからです。バッハは何度弾いても何度弾いても、弾くたびに私にはあたらしい。弾くたびに違うのです。一つの曲がそうなのです。一つの曲を一生弾き続けても、同じものを弾いているのではありません。それは解釈の違いとかいったものではなく、その曲と私とのかかわりが毎回違うのです。私自身が毎回同じ人間ではありませんからね。たとえば私はこの楽譜を見ます。(そう言って、その人は脇に抱えていた古びた楽譜のページをひらいた。何百回何千回とひらかれたのであろう楽譜は綴じ目がぐさぐさになったいる。コラールと書かれていた。コラールだったのか、と唯子は独語した)。弾くたびにこの楽譜は私の指から違った音色を生むのです。私は、だから、この楽譜そのものに決して到達できないという、畏怖のようなものを覚えます。きっと楽譜そのものに到達するために、私は何度も何度も試みているのだと思いますよ。でも楽譜は常に私の向こうにあります。(ああそれは絶対者のようなものと言っていいのですか、と唯子は口をはさんだが、その人はそれを無視して言い続けた)。私はコラールが好きです。同じ曲を繰返し繰返し弾きます。それはいま言ったようなわけです。一つの曲を一生弾き続けているうちに、その曲が生育してきます。その曲は私を写す鏡のようなものです。しかしその曲それ自体を私は一度も弾いたことがありません。そこには到達できない・・・・・・。

 望むものが決して手に入らないと知ったとき、人はどうなるか?・・・ときどき読み返したい小説のひとつです。

 おまけ:作中に登場するリターン・トゥ・フォーエヴァー(「奇妙に透明な曲でね」と紹介されます)

※Return to Forever ( Chick Corea)
 

神戸ルミナリエ[2018]開催(12月7日~12月16日,旧外国人居留地&東遊園地)。

2018-12-10 08:28:51 | 日々美しいものに触れようよ
 いよいよ始まったのです。


※プロムナード後半部分(前半部分はあまりの混雑のためパスしました)。


※プロムナード後半部分を東遊園地側から望む。


※東遊園地。


※東遊園地のセットのアップ。


※東遊園地のセットを側面から。


※四阿(あずまや)。


※噴水広場。


※噴水広場を歩道橋から。


※東遊園地のモニュメント。


※最後は来年開催されるワールドカップの広告でお別れ。

入管法改正の真の目的とは?

2018-12-06 05:57:18 | 日々の私の主張とか考察とか

 外国人労働者の受入を拡大する出入国管理法(入管法)改正案が、11月27日、自民や公明などの賛成多数で可決、衆院を通過した。状況を見ているとあまりにも拙速な感は否めない。


※入管法改正案は全くの「ザル」なのに衆院を通過した。

 『各産業界、特に「4K」すなわち「きつい・汚い・危険・給料が安い」業界が中心になって人手不足を政府に訴え、それに応えるカタチで法案成立を急いでいる』というのがこれまでの報道の内容であり、国民の認識であったのですが、私は最近これについてある確実な話を聞く機会がありました。
 それは『菅官房長官が各産業界に外国人労働者の受入を頼み込んでいる』というものです。
 これは今まで我々が思っていたこととは真逆です。『実は政府には外国人労働者をどうしても受入なければならない事情があるのではないか?』そう思って考えてみると2つの可能性があるということに気づきました。

 1つは『「諸外国に援助をする代わりに外国人労働者を受入れる」密約が裏にあるのではないか?』という疑念です。
 中国に対するODA(政府開発援助)は今年いっぱいで終了することが決まりましたが、友好関係を維持するために『それに代わるものを捻りだしたのではないか?』という疑念が起こります。


※中国との関係維持のための密約があるのだろうか?

 AIIB(アジアインフラ投資銀行)を設立し『一帯一路』政策を強引に推し進める中国に対して、まだ日本からのODAが続いていたことには驚きを禁じえないのですが、今回の法案成立が急がれているのは、早くこれに代わるものを中国に対して示す必要があるからなのではないでしょうか?

 もう1つは『年金制度維持のために「非常にアタマのいい人間」が周到に準備した結果ではないのか?』という疑念です。
 今や高齢者を複数の人間が支える「騎馬戦型」年金制度の時代は終焉を迎え、1人の高齢者を1人の若年者が支える「肩車型」年金制度の時代が目前です。
 出生率も低下し、これ以上若年層が大幅に増えることはないでしょう。
 一方、高齢者は医療の進歩により寿命はどんどん延びています。
 高齢者は受取る年金額も多いうえ、中には高額な軍人恩給(実にまだ支給されています!)を受け取っている人までいるため「できる限り生きていて欲しい」とあらゆる手を尽くす親族も少なくないのです。


※高齢者を支える方式は「騎馬戦型」を経て「肩車型」の時代に突入する。

 少し前にアルバイトやパートからも社会保険(労災保険・雇用保険・健康保険・介護保険・厚生年金保険)料を徴収するように決まったことは記憶に新しいと思います。マイナンバーの普及によってこれらの徴収が徹底されることは疑いありません。そして掛け金は否応なく給与から天引きで徴収されています。
 政府は若年層から徴収する厚生年金保険料を外国人労働者から徴収して破綻寸前の年金制度を維持しようと考えているのかもしれないのです。
 さらに言えば『数年で帰国する外国人労働者が年金支給年齢に達したとき、自分の年金を請求できるか?』という問題があります。
 そもそも老齢年金を受け取るために必要な資格期間は10年間なのです。たとえ10年以上在留して働いたとしても、年金請求書提出の添付書類は「戸籍・住民票などは、受給権発生日以降に交付されたもので、かつ、年金請求書の提出日において6か月以内に交付されたものをご用意ください」となっています。
 多くの国は身分証明書はあっても戸籍謄本等に相当する書式そのものが存在しません。
 ここに至って『政府は外国人労働者の年金のタダ取りを狙っている』としか思えないのです。

 以上は私なりの「深読み」ですが、宜しければ皆様のご意見をお聞かせください。よろしくお願いします。


Queen "Live In Japan 1985"(Alive The Live / 2018年10月26日発売)

2018-12-04 06:07:19 | 洋楽邦楽を問わず音楽はイイ
 映画がヒットすると、こういうヨロクがあるからファンは嬉しいのよ。埋もれた音源の発売ですっ!


※Queen "Live In Japan 1985 (代々木体育館にて収録)"

 ハッキリ言って『音は良くない!』です(そもそも "Queen Live Killers" なんかと比較しちゃイカンよ)。
 ちゃんとしたホールじゃなく体育館でのライブだから仕方ナイっちゃあ仕方ナイんですが・・・。
 最初の "ティア・イット・アップ" の出だしを聴いた瞬間は『こりゃあ失敗だったか・・・』とアタマを抱えるでしょう。しかし聴いていくうちに少しも気にならなくなってきます。
 ブライアンのギターはザツな弾き方という感じがしないでもないですが、フレディーはメチャクチャ張り切ってます!『コンバンワー』って挨拶をする辺りからもうノリノリです。
 当時の熱気が感じられる秀逸なアルバム!ファンなら多少録音がワルいのは見逃せ!

<収録曲(2CD)>
ディスク 1
 01.ティア・イット・アップ
 02.タイ・ユア・マザー・ダウン
 03.アンダー・プレッシャー
 04.愛に全てを
 05.キラー・クイーン
 06.セヴン・シーズ・オブ・ライ
 07.炎のロックン・ロール
 08.ライアー
 09.トーキョー・ブルース
 10.永遠の誓い
 11.ドラゴン・アタック
 12.ナウ・アイム・ヒア
 13.悲しい世界
 14.ラヴ・オブ・マイ・ライフ
ディスク 2
 01.地獄へ道づれ
 02.ハマー・トゥ・ホール
 03.愛という名の欲望
 04.ボヘミアン・ラプソディ
 05.RADIO GA GA
 06.ブレイク・フリー(自由への旅立ち)
 07.監獄ロック
 08.ウィ・ウィル・ロック・ユー
 09.伝説のチャンピオン
 10.ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン