つれづれなるまま(小浜正子ブログ)

カリフォルニアから東京に戻り、「カリフォルニアへたれ日記」を改称しました。

上海の街角から

2012-12-26 14:07:48 | 日記
帰国して、思い出した上海の様子。
会議が終わって、街の中心部の淮海路のホテルに移動して一泊した。
景気は良くないようで、クリスマス前だが淮海路の目抜き通りを歩く人は少なく、ネオンも一頃ほどぎらぎらしていない。しかし、上海人の生活の質はこの間も確実に向上している。もと瑞金路との交差点(銀座4丁目のイメージ)は、子供用品専用ショップになっていたが、元値348元(=5000円)のかわいいデザインの幼児用ジャケットがたくさん、割引されてぶら下がっていた。デザインかわいく、質もかなり良さそう。日本の高級品と比べると、若干質は落ちるが、充分使えるレベルで、デザインもいい。買って帰って日本で使うには合理的ないい買い物になるだろう。
そういえば、会議場は街の中心部からやや外れたところだったが、近くに新しいコンビニやスタバができて、ずいぶん近代化された雰囲気の場所になっていた(以前は何もなくて不便だった)。スタバのコーヒーを飲むのに、わざわざ淮海路まで出ていかなくてもよくなったわけだ。
地下鉄は現在11号線まで走っており、13号線の建設が進んでいる。渋滞は相変らずだが(何せいつもどこかが建設中)、全体としては交通の便もよくなっている。
旧知の上海人のYさんに会ってランチしながらおしゃべりした。
日本の会社へのコンサルタントとしてバリバリ働いている彼女によると、日中関係の緊張の中、すでに決定していたビジネスは予定通り進行しているが、新しい引き合いはさっぱりなくなった。しかし中国市場はこの後まだまだ拡大するのだから、今こそ打って出るべきなのに、とはYさんの言。
帰国するときに空港まで乗ったタクシーの運転手いわく、「なぜ日本人はそんなに中国を嫌うのか。経済大国の日本と中国が反目していたら、もう一つの大国のアメリカの思うつぼではないか。協力して経済発展すべきだ、われわれ老百姓(ラオパイシン―庶民)には政治は関係ない」。
上海人は、もともとあまり政治に熱くならない。日本では、庶民まで尖閣問題でナショナリズムをかきたてられているようなのとは、違った雰囲気だった。

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