つれづれなるまま(小浜正子ブログ)

カリフォルニアから東京に戻り、「カリフォルニアへたれ日記」を改称しました。

中国女性史研究会合宿

2014-09-21 00:04:02 | 日記

 この9月20-21日は、中国女性史研究会の合宿に参加しました。「メディアとジェンダー」をテーマとする論文集の刊行へ向けての予備報告を5人が行い、個々の報告について、また論文集の刊行へ向けて研究の方法をめぐって、熱の入った議論が続きました。
 会場の武蔵嵐山にある国立女性教育会館を訪れたのは何年ぶりかになります。女性の自立と解放へ向けたさまざまな運動や学習のために建てられた施設で、広大な敷地に素晴らしい建物が広がっていて、廉価で利用できますが、やや足の便が悪い。以前は利用者がそんなに多くなくて、民主党の事業仕分けの対象にも挙げられていた施設かと思います。
が、今回はずいぶん多くの団体が利用していて盛況でした。女性問題をテーマとする活動に限らず利用できるようにして利用者増加に努めた成果だとか。地元産のワインや地酒も販売していて、様変わりで活気がありました。

<唐宋変革とジェンダー秩序の変容>ワークショップ

2014-09-15 23:16:05 | 日記
 東洋文庫の中国ジェンダー史共同研究(科研基盤C「歴史的視点による中国のジェンダー秩序に関する総合的研究」(代表:小浜正子)共催)で、ワークショップを開催しました。
 昨年来、本共同研究の議論を通じて、中国では唐宋変革の際に家族・ジェンダー構造にも大きな変化があったことがわかってきていますが、今回は、この議論をさらに深めるため、家族の問題に絞って専門家に報告をお願いしました。
 期待以上に多くのこの時代の専門家の参加を得て、中国の時期の家族と女性の地位の変化について成果と課題を確認しつつ、たいへん活発な議論が展開されました。

 日時:2014年9月15日(月・祝)13:00~17:00
 場所:東洋文庫2階講演室

[プログラム]
・13:00~13:10趣旨説明
・13:10~14:00報告1:翁育瑄(台湾:東海大学)
「唐宋時期夫妻関係的確立-以姦罪為中心的探討」
・14:00~14:50報告2:小川快之(早稲田大学・国士舘大学非常勤講師)
「宋代女子財産権論争について」
 (休憩)
・15:10~15:30コメント:五味知子(日本学術振興会特別研究員)
・15:30~17:00質疑・討論
 (懇親会)

<高大連携による大学歴史系専門教育・教員養成教育の刷新>史学会125周年事業リレーシンポジウム2014

2014-09-14 00:19:19 | 日記
 大阪大学で行われた<高大連携による大学歴史系専門教育・教員養成教育の刷新>史学会125周年事業リレーシンポジウム2014で報告した。タイトルは「ジェンダー史教育の試み-歴史教育のジェンダー主流化へ向けて」で、歴史教育の刷新の際にジェンダー視点を取り入れていくことージェンダー主流化の必要性と方法について話した。
 パワーポイントでのジェンダーの特徴のよく出ている図版紹介など、わかりやすくジェンダー史の重要性を話したつもりだが、なかなか好評だったと思う。高校の先生もたくさん見えていて、現場の状況の情報交換にもなった。今後とも、このようなジェンダー史の宣伝の機会があれば、前向きに取り組みたい。