つれづれなるまま(小浜正子ブログ)

カリフォルニアから東京に戻り、「カリフォルニアへたれ日記」を改称しました。

新入社員

2013-05-05 11:45:28 | 日記
風薫る季節になって、新年度に新生活を始めた人たちも、いくらか落ち着いてきただろうか。
今年は身近に新入社員が多い。
まず中国留学生だったFさん。高校卒業後、日本へやって来た彼女は、日本語学校を経て名門N女子大へ入学し、優秀な成績で奨学金をゲットしつつ卒業して、大手コンビニチェーンへ就職した。現在は首都圏で研修中だが、近いうちに中国で支店長を務めることになるだろう。アルバイトで生活費を稼ぎながらの大学生活は容易なものでなかっただろうが、上海っ子らしく、いつもオシャレでハイセンスな美人だ。
一方、中国人の知人の息子の日本で生まれ育ったY君は、一昨年度の就活が不調で留年し、家族で相談の上、日本に帰化した。昨年、めでたく満足できる職場に決定して、張り切って新人研修に通う毎日だ。国籍を変えたことによって二年目の就活はずいぶんやりやすかったという。まだまだそんな会社が多いのも事実かもしれない。
友人の娘のMさんは、大手鉄鋼会社の事業部が独立した会社に就職した。もともとエコロジーに関心の高い友人が、エコ意識は私以上、と折り紙をつける娘さんで、そのような事業をしている企業を志望していると聞いて、中小でもしっかりした仕事をしている会社かな、と思ったら大企業だった。今年はリケジョ(理系女子)の採用が特に多かったとかで、研修中の新人は全国の事業所で、建設中の大型装置やら橋やら最先端の仕掛けのある建物やらを見学するらしい。「そのうち子供に、『お母さんがこれを作ったんだよ』といってみせられるモノを作りたい」と頼もしい。
そして我が息子。大学時代はバイトでお金をためては、アジア放浪の旅に出ていた。海外勤務のできるところ、ということで選んだ会社だが、目下のところ、楽しくてしかたないらしい。大学時代はなかなか早起きできなかったが、今までのところ、朝早くから自分で起きて出かけて行っている。この意欲が持続してくれるといいが。
ついでに、息子の悪友のM君は、就職は決まったが、会社が「入社前に一年間世界を歩いてこい」ということで、まもなくワーキングホリデーに出るという。彼とは高校生の夏休みに一緒に自転車で名古屋まで行った「冒険」に始まり、M君の高校中退・大検を経て(浪人した息子と同時の)大学入学後も付き合いが続き、インド放浪の旅も一緒だったと思う。M君のような若者を買ってくれる会社も日本にあるのだ、というのはちょっとした発見だった。
今年は新入社員が周りに多く、これから伸びていこうとする若者や会社の話が聞けるのはうれしい。彼らの意欲がどんどん育って形になるように、強く願っている。