つれづれなるまま(小浜正子ブログ)

カリフォルニアから東京に戻り、「カリフォルニアへたれ日記」を改称しました。

脱原発

2012-06-24 18:23:42 | 日記
22日の金曜日、官邸前の脱原発デモに行ってみました。
私は必ずしも「全原発即時廃止」というわけでもなく、可及的速やかに(頑張って10年くらいで)再生可能エネルギーなどの開発を進めて脱原発に持って行き、その間はもっとも安全性の高い原発を必要最小限稼働させるのもありかな、と思っていました。しかし先日の大飯原発3・4号機再稼働決定のあまりの安全も手続きも無視したご都合主義には呆れてしまい、「これってあんまりまずいんじゃないの」という思いで、たまたま予定が空いて雨も上がったので、ちょっと官邸前まで足を延ばす気になったのです(私はこの程度にいいかげん)。
毎週行われているデモは、先週は1万1000人くらいだったそうですが、明らかにそれより多い人が「再稼働反対」を思い思いに訴えています。現場で「3万人超えてるか」と聞きましたが、私が帰ってからも人は増えたようで、4万5000人になったそう。あれだけの人数の高揚感を感じたのは久し振りでした。マスコミもさすがに無視はできなかったようで、NHKや朝日新聞も取り上げていました。
とはいえ、脱原発への動きがこれで加速されるかというと、そう簡単ではないように思います。
再稼働賛成・原発推進派が、強引でむちゃくちゃなやり方で再稼働を決定すると、それに反発した反対派も頑なになって、対立が先鋭化していってしまいます。
そうすると、早急に必要な、節電のためのノウハウの普及や、再生可能エネルギーへの移行を促進するための立法などのシステムづくりが進まなくなりそうで。
世の中の大きな方向を変えるのには、さまざまなレベルでこれまでなかったことをしていく必要があり、一朝一夕にはゆかないでしょう。脱原発は、冷静に技術的社会的に必要な措置を進め、いろいろな妥協点を見つけながら、進めてゆくしかないように思います。
それにしても、私にできる節電は・・・・まずは電力消費の大きなパソコンを、使わないときはスリープではなくオフにしておくことかしら。

久し振りの投稿です

2012-06-23 00:38:12 | 日記
日本で忙しい毎日が始まって、予想通りブログの更新ができていないでいました。
で、アッと気が付いたら、画面が変わっているではないですか! なんでも60日以上更新しないとそうなるんだそうで、マズッと思って何か書きます。
今日は、中国女性史研究会に行ってきました。
新進の若手研究者による、たいへん興味深い報告でした。これまであまり使われていなかった史料から、伝統中国社会の役人の考え方を考察するもので、面白い史料がたくさん紹介されて、議論が弾みました。この調子でどんどんよい研究を発表していってほしいと思います。