つれづれなるまま(小浜正子ブログ)

カリフォルニアから東京に戻り、「カリフォルニアへたれ日記」を改称しました。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

夏本番!(一時帰国します)

2011-06-23 22:33:07 | 日記
カリフォルニアは、この2,3日、気温が30℃を超えて、とても暑くなった。今年は異常気象で夏の到来が遅れていたが、いよいよ夏本番だ!
昨日はフーバータワーの前の噴水で、水浴びしている人たちがいた。キャンパスには学生の姿は少なくなったが、観光客は減らない。これから、夏の講座の高校生などもたくさん見かけるようになるという。
こちらでは、太陽がとてもまぶしく、サングラスがないと、外を歩けない。(じつは私は用意がなくて、来てしばらくして眼を痛めてしまった。)カリフォルニアの暑さは、しかし日本と違って、蒸し暑いものではない。カラッとして、日陰にはいると、かなりひんやりする。日格差も大きく、朝夕かなり涼しい。
これからカリフォルニアは一番いい季節だということで、毎日が楽しみだ。といっても、私は相変わらず7,8月は基本的に日々勉強に励むだけの毎日の予定だけど(9月に入ったら、少し旅行するつもり)。
日本でも昨日はとても暑くなって電力消費が急増したという。夏至にもなれば、北半球のどこでも、暑くもなろう。
じつは今週末から2週間ほど、一時帰国する。7月はじめのシンポジウムに出席するためだが、なにかと所用もあって忙しい。気になるのは、地震のあと一ヶ月で出てきた、その後の東京の様子だ。興味深くもあるが確認するのが怖いような気も少しする。日々の暮らしの中でだんだんに慣れているのと違って、久しぶりだと例年の夏との違い、この二ヶ月半での変化が否応なしに目につくかもしれない。
友人のメールでは、「節電のため」ということで、夏休みを長くした大学もあるようだ。この機会にあくせくしない暮らし方をするようになるのもいいだろう。
ひもあれ、しばらくぶりの人たちに会えるのは楽しみだ。度付きサングラスも忘れず作ってくる予定。
コメント (3)

卒業式(Commencement)

2011-06-13 16:50:44 | 日記

先週末は、Stanfordの120回目の卒業式でした。
木曜日あたりからいろいろな行事が始まっていたのですが、メインはなんといっても日曜日の午前中のStanford Stadiumでの全校卒業式です。 
こちらの卒業式では、卒業生はガウンを着て四角い帽子をかぶります。卒業式は彼らの入場行進から始まるのですが・・・。ガウンだけでなく、さまざまな扮装をこらした卒業生が、おバカな学生生活の総仕上げとばかりに、奇抜さを競って練り歩くのが、Stanfordの伝統だそうです。名付けてWacky Walk!
私も見に行きましたが、まあプラカードあり、ぬいぐるみあり、張りぼてあり、実に楽しい。さまざまなメッセージが記されていますが、なんといっても最も多いのは、“Thank Mam & Dad”です。こちらの学費は恐ろしく高いので(Stanfordはとくに高くて、日本の私立の3倍以上の感じ)、この日を迎えるために、たいそう苦労をかけたご両親がたくさん客席に見えていました。
そういうことなので、学生は必死で勉強し、そのぶん思いっきり遊んで発散する、のがここの伝統のよう。
式が始まり、今年はメキシコのカルデロン大統領が祝辞を述べました。
全校の式典が終わると、各部門ごとの学位記伝達式が、それぞれの学部の前の芝生や中庭で行われます。カリフォルニアは雨の心配がないので、オープンエアの式典で、私も歴史学部に行って、知りあいの院生の博士号取得を祝いました。
卒業式は英語でCommencementといいます。commenceは始まりの意。学生が新しい人生を始める区切りの式です。こちらの卒業式を見ながら、勤務先や前任校を巣立っていった卒業生たちのことを想いました。とりわけ、大地震の後の混乱の中で新しい人生に踏み出していった今年の卒業生はどうしているのでしょう。きっとみんな、それぞれの場所をしっかり歩んでいるにちがいありません。
コメント

iPad2

2011-06-10 17:45:28 | 日記

数日前、腎臓を売ってiPad2を買った中国の高校生のことがニュースに出ていた。私は日本のニュースサイトで見たのだけれど、こちらのワイドショーでも、「臓器売買がまかり通る人権無視の国」というお決まりの中国批判の話題として取り上げられていたらしい。臓器密買人から3300ドル余(中国元でおそらく2万元)を受け取って、iPad2とパソコンなどを買ったという。
この話は、世界市場を席捲する多国籍資本の魅力的な新製品と、臓器売買が横行する医療の商業化と、中国の内外での経済格差、等々が交叉する、現在の世界を象徴する事件で、いろいろ考えてしまった。
何を隠そう、私も買ったのだ、iPad2!
ふだんはこういうものにあまり興味のない私だが、サバティカルなのだもの、いろいろ新しいコトを試みなくては。ブログだけでなくfacebookも始めたし、twitterもしっかり見てるもんね(あまり呟かないけど)。iPad2だってやってみよう、と。
で、これが予想以上に面白い! eBookを読もうという当初の期待ははずれたが、メールやtwitterを見たり写真を撮ったり、うれしいのは画面と音質が予想以上で、YouTubeでナツメロを探して聞いたりすると、もう楽しい! もっともっと色々遊べるはずで、高校生が狂うほどに欲しくなるのは、わかる。
とはいえ500ドル以上という世界共通価格は、安くはない。それでもアメリカや日本の高校生なら、その気になってひと夏アルバイトをすれば何とかなる金額ではある(アメリカや日本でも、iPad2どころではない貧しい子供の増加は大問題だが)。
しかし、いくら中国が世界第二の経済大国になっても、一部の富裕層を除く中国の若者にとっては、これはまだ手の届かない値段だ。想像するに、この高校生は、貧しい農村の若者というよりは、都市の中流家庭の子供だろう(こういう世界商品は、いちおう衣食足りて、もっとすてきな暮らしをしたい人々に、それが出来るという幻想を与える小道具なのだ)。iPad2という具体的なモノは、それに手が届くと届かないとの落差を見せつける。それがまだ見ぬ豊かな外国のモノというよりは、隣の金持ちの高校生は持っている、という形でリアルになってしまうのが、格差のはげしい中国社会だ。
そしてその不条理を超える方法として、臓器を売ることが可能な、今の世の中の恐ろしさ! もちろん大人の眼からは、片方の腎臓と共に失う将来の可能性の大きさは、とてもiPad2とは比べられない。バカな若者に違いないが、若者は何時の世もバカに決まっている。
メディカルツーリズムと結びついた臓器売買は、現在世界の大きな問題だ。生き残りのために収益を追求せざるをえない昨今の中国の病院は、国内外の富裕層を顧客に臓器移植を手がける。彼の売った腎臓は、数百万円の手術料を払った腎臓病の日本人に移植されたのかもしれない。豊かなアメリカや日本は、人ごとのように「人権無視の中国」を批判できない。
iPad2という「酷!(中国語でcool!-カッコイイ、の意)」なモノに憧れる若者を食い物にする多国籍資本と商業化する医療。背景としての世界的中国内的経済格差。なんとも、現在世界の矛盾が凝縮したような事件で、そうした事件が渦巻いているのが今の中国だ。
この話は、高校生の母親がiPad2を持っているのを不審に思い、お腹の手術痕を見つけて問い糾して発覚したという。母親の絶望を思うと、心が痛い。
コメント

学期末パーティー

2011-06-05 06:57:24 | 日記
スタンフォードは、6月3日で春学期の授業が終わりました。
学生さんたちは、ホッとしていたり、最後のレポート作成に忙しかったりするようです。
昨日は、学期末の恒例だという歴史学部のS先生宅でのパーティーがありました。
S先生は、中国前近代史が専門です。奥様は東アジア図書館にお勤めの日本語が母語の方で、ご家庭では日本語も使われるとか。夕食後のパーティーには、歴史学部の中国史の大学院生や、日本史の先生や院生、東アジア図書館の関係者などと、その連れ合いたちが30人ほど集まりました。ワインやビールを片手に、いろんなお菓子やちょっと日本風のおつまみなどをいただきながら、英語・日本語・中国語が飛び交う、楽しくにぎやかな会でした。
中国史の大学院生は、予想以上にたくさんの人がいて、中国からの留学生だけでなく、アメリカ人の学生も少なくないのが印象的でした(日本では最近中国史をやる人が減っていて、何とか留学生で人数を維持していたりするのです)。古代史から近代史まで、社会史や思想史や少数民族問題など、研究テーマも多様です。スタンフォードでは現代中国研究だけでなく、中国史研究も活気を持って行われていることがわかりました。S先生たちの熱心な指導の賜物でしょう。彼らと交流を重ねていきたいと思います。
コメント (2)

異常気象

2011-06-04 07:49:18 | 日記
6月に入りました。
カリフォルニアは、本来なら今の時期は、夏が始まった!という感じに暑くなっているそうです。が、今年は異常気象とかで、この一週間はずいぶん寒い日が続きます。11月くらいになったら使うつもりで持ってきていた冬物の服が役に立っています。山では雪も降るようです。
カリフォルニアではあまり降らないはずの雨も多く、「念のため」持ってきていた傘も使うことになりました。
とはいえ、一日中雨、ということはまずなくて、「今日は一日降るのかな」と思っていても、たいてい半日もすれば上がります。ここのお天気は、午前中は曇っていても、午後になったら青空が広がるのが基本。日が差してくると、太陽の当たるところではけっこう暑いけど、日陰はひんやり。厚手の調節できる衣類がかかせません。
日本でも、5月中にはやくも梅雨入りしたようで、いずこも異常気象。
疲れが出たのか、体調を崩している人も多いようです。ゆっくりして疲れを取ってくれたらいいな、と思います(サバティカルでゆっくりさせて頂いている私は、疲れてないけれど)。
☆写真は、5月14日にスタンフォード大学近くで見た虹です。

コメント