つれづれなるまま(小浜正子ブログ)

カリフォルニアから東京に戻り、「カリフォルニアへたれ日記」を改称しました。

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ジェンダーの攪乱(?)

2011-04-29 19:26:09 | 日記
こちらでは、日本でなかなか時間がなくて読めなかった本も読んでいます。R.コンネル『ジェンダー学の最前線』もその一つ。とてもいい本でオススメです! 著者はオーストラリアを代表する男性の社会学者だったのですが、長く連れ添ったフェミニストの活動家のパートナーを乳癌で亡くし、還暦を過ぎた後に性別変更して、現在は女性として生きているそうです。すでに社会的な地位を確立した人が晩年に性別変更するってどんな感じか、不思議な感じがしました。
ところで、こちらで何か授業を聴講しようと思って、専門分野の概論に出てみました。先生は日本でいう学外からの非常勤講師なのだと思いますが、ファーストネームは女性名で、仮にエレン先生としておきましょう。よく準備されたわかりやすく魅力的な授業で、私にはヒアリングを鍛え、こちらでの教育方法を知って自分の授業を考え直すのにとてもよい内容です。
エレン先生は、セックス(生物学的性別)は男性・ジェンダー(社会的性別)は女性に見えます。身長180センチを超える骨太い体格で顔立ちも男性なのですが、長髪を結んでピアスをし、スカートをはいておられます。かなりの年配と見受けられ、化粧っ気はなし、カリフォルニアらしいラフな服装でキャンパスに溶け込んでいます。この大学で10年ほど前に学位を取った友人は、「当時はそういう人は存在できなかったと思うので、大学も変わってきてるのだろう」といいます。コンネルの性別変更の話が、実感できる気がしてきました。
エレン先生の今週の授業は、若い大学院生が一コマ講義を担当していました。経験を積ませるためなのでしょう。穏やかなエレン先生の講義とは違って元気いっぱいの授業で、これも興味深い内容でした。これからの彼女たちとの交流が楽しみです。

[追]
この先生は、私と同じフーバー研究所の研究員でした。Alice Miller先生とおっしゃって、国際関係史がご専門で、2006年に性別変更して、名前も女性名に変えられたそうです。熱心によい授業をなさるだけでなく、人柄もとても素敵な方だと、何人もの方から聞きましたが、私も同感です。(5月14日)
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震災救援活動

2011-04-23 20:31:50 | 日記
研究会の昼休みに外に出たら、学生さんが東日本大震災の救援のためのTシャツ販売をしていました。
学内で募金は禁止なので、このTシャツを12ドルで売って、うち7ドルが寄付になるとか。売っていた男子学生がデザインしたそうです。ハートの日の丸はなかなかいいかも。
もう一人いた女子学生は以前日本にいたとかで、達者な日本語を話し、「どこか効果的なお金の送り先を知らないか」というので、「被災地の地方自治体に直接送るのがいいのではないか」といっておきました。
手の空いた学生は折り紙で鶴を折っていましたが、100万羽折って、アメリカの名門大学15大学で集約するのだとか。
何かせずにはおられない、という気持ちが伝わってきて、嬉しいことに思いました。
地震発生後一ヶ月で日本を出てきて、いろいろな思いを当面封じ込めている感じの私です。。。

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院生発表会

2011-04-23 19:59:28 | 日記
今日は、この大学の東アジア研究所主催の院生の研究発表会に参加した。
この分野では西海岸の拠点になっている、ここともうひとつB大学の中国近代の人文関係の院生発表会、というのだが、それ以外の大学の院生も報告していた。
昨日から2日間の会で、合計12人の院生の報告があり、なかなか面白かった。
キーノートスピーチをしたT教授は旧知の研究者で、再会を喜んだ。
他にも、私の研究分野と関係ある報告がたくさんあり、いろいろ院生と話も出来てよかった。「人文学」ということで、歴史の人と文学の人と両方いたが、内容は表象分析などのカルスタ系のものが圧倒的に多く、おかげで、図版を見ていたら、英語が聞き取れなくても、ある程度は楽しめた。
先日の会議でもそうだったが、こういう会では簡単なランチ(といってもボリュームあるサンドイッチが3種類とサラダとフルーツにお菓子まである。飲み物も美味しいコーヒーを含めて各種)がバイキング形式で用意してあって、お昼やティーブレークの時間に、食べながら交流できるようにしてある。参加者は報告者、コメンテーター、司会以外は私を含めてほんの2,3人の小規模な会で、中国系の人が2/3、あとは欧米人と私、という感じだ。
こういう贅沢な会がしょっちゅう開かれているというのは、S大学はやはりすごい。予算がどこからつくのか、実務の手間は誰が担うのか、気になってしまうのは悪い癖だけど。


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オフィス

2011-04-22 18:50:28 | 日記


オフィスはこんな感じ。
窓のない地下なので、あまり長時間居ると息が詰まる感じがあります。
で、2時間くらいをめどに、外に出るようにしようと思います。広大なキャンパスには新緑が広がっていて、木陰で読書できる場所もあるので、どうしてもオフィスでしなくてはいけない仕事以外は外でしてもいいかな、とも。
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アパート

2011-04-22 18:33:50 | 日記
アパートの写真です。
アパートはこの写真の感じよりもっと明るいです。夜は8時くらいまで明るくて、それから急に日が沈みます。
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太極拳

2011-04-20 21:35:51 | 日記
ふだん東京で忙しく暮らして不健康なので、カリフォルニアでは身体を鍛えたい、と思って来ました。とはいえ、とくに運動の習慣がついているわけではなく、具体的なプランは全くありません。
こちらに来てまもなく、外国人研究者担当のCさんから、彼女たちが研究所の中庭で太極拳を習っていることを聞きました。
太極拳!
中国に行った時に、朝の公園などで見よう見真似で試みるのですが、ちゃんと習う機会がありませんでした。で、さっそく先週、Cさんたちの練習を見学したら、本格的なこと!
先生はアメリカ人で(!)、中国系のCさんは、「アメリカでアメリカ人に太極拳を習うなんて、と思ったけれど、とてもいい先生にめぐりあったのは、この職場での最大のラッキー」といいます。
私もラッキー!
カリフォルニアでの運動は、太極拳に決めました。
毎週2回、昼休みに初級から習います。帰るときには一人でも太極拳が出来るようになっているのが目標です。
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始動!

2011-04-20 21:20:14 | 日記

こちらでは、小さなオフィスをもらいました。
場所はなんと、スタンフォード大学のランドマークであるフーバー・タワーの地下! 相部屋のパーテーションで、窓のない地下の部屋なので、居住性がいいとは言いがたいのですが、オフィスをもらえるのはすごくラッキー! なので感激です。しっかり勉強しなくては。
昨日、日本から送っておいた本や資料などの荷物が届きました。
これを並べたら、オフィスがぐっと居心地よくなりました。荷物の中に入れていた源氏物語の意匠のきれいなポスターをかけたら、さっそく相部屋の中国人の研究者がほめてくれました。後は家族写真でも飾ればカンペキかしらん。
今日は気分よく、はじめて一日しっかり仕事が出来ました。
まだまだいろいろ問題はあるのですが、まずは仕事開始です。
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ワークショップに参加

2011-04-18 23:38:20 | 日記
4月15日。
こちらに着いて3日目にして、私の研究テーマに関係するワークショップがありました。
日本を出る直前に、以前S大学で勉強していた旧知の日本人研究者の友人がそのことを知らせてくれたので、勇んで出かけました。
でも、キャンパスがとても広くて迷子になったので、着いたときには5分遅刻。
参加したワークショップはもちろん英語で、全部聞き取るなんて、私には全然無理!
でも、日本でこのテーマを研究してるのは、ほとんど私だけなのに、アメリカ人の研究者と中国からやってきた研究者と、同門の士と議論できて(中国語でです。今の私には英語では無理)とても嬉しかった! 日本にいては、これだけ詳しい具体的な議論は出来ません。
いろいろ大変でも、来てよかった! と思ったワークショップでした。
もっと英語で議論できるように頑張らなくては。
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ワインセラー探訪

2011-04-18 00:33:14 | 日記
はじめての日曜日。
今日は、こちらに長くて頼りにしている友人のNさんが、カリフォルニアワインのセラーに連れて行ってくれました。海のそばの道を車で一時間余り飛ばして、着いたのはCarmel ValleyにあるChateauJulienというワインセラーです。
たくさんのワインを試飲して、醸造所を見学し、二人で一ダースのワインを購入しました。
それからCarmelの街を散歩してショッピング。久しぶりに海を見を見ることもできて、楽しい一日でした。
じつは、昨日お宅にお邪魔した若い友人のSさん夫妻もワインが大好きだということで、ワインをおいしく飲む方法をいろいろ教えてもらったところでした。
二日続けておいしいワインをたらふく飲んで酔っ払って、カリフォルニア暮らしの間にワイン通になってしまう予感がしてきました。
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IDカード

2011-04-17 23:50:58 | 日記
カリフォルニアのS大学に着いたら、まず大学のIDカードを作らなくてはなりません。
これによって学内のすべての図書館で本を閲覧したり、借り出したりできます。それから、学内のすべての運動施設も利用できるそうです。
で、はじめて大学へ行った4月12日、IDオフィスに行って登録を申請しました。
「15分で出来る」と聞いていたので、特に緊張感なく行ったのです。で、申請書を書いて、インビテーションとパスポートを見せて手数料の20ドルを払い、写真を撮ってもらって、待つこと2分...。
なんと、出来てきたカードは、期待していた私の名前ではなく、夫の(私の戸籍上の)名前になっている! 
研究者にとって、オリジナリティの証明ですから名前は命です。
私は結婚以来30年間、研究者として自分の名前をつかうことにこだわり続けてきました(いわゆる「通称使用」です)。税金を払ったり、健康保険を使う際には、やむを得ず戸籍上の姓(夫の姓)を使っていましたが、大学の中で授業をしたり、論文を書いたりするときには、自分の名前しか使ったことはありません。で、まさか高名なS大学でそれが出来ないとは、思ってもみませんでした。S大学は、「研究者の天国」と思ってきたので、少なからずがっかりし、失望しました。でもだからといってこのままにはしておけません。
で、「これでは困る」と言って、いろいろ掛け合ってみたところ...
以前はあまりうるさくなかったけれど、911以降、非常に厳しくなったとか。
この手のことには日本でも何度も遭遇しているので、S大学も「天国」そのものではなくやはり人間の世の中にある場所だと思いながら、所属の研究所と、国際センターと、IDオフィスを往復すること3日間(広大な美しいキャンパスをたくさん散歩しました)。
自分の名前のIDカードをゲットできました!
この間、助けていただいた各部局の女性職員たちに大感謝!


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