つれづれなるまま(小浜正子ブログ)

カリフォルニアから東京に戻り、「カリフォルニアへたれ日記」を改称しました。

日本上海史研究会で書評

2012-10-27 18:42:24 | 日記
今日は日本大学通信教育部で日本上海史研究会の例会がありました。日本上海史研究会は、1990年の創設以来、近現代上海の都市社会史を専門に勉強してきた会ですが、当初10年間で終了するつもりだったのが、現在まで活発な活動を続けています。この日はメンバーの鈴木将久さんの近著『上海モダニズム』の書評会でした。鈴木さんは中国文学が専門ですが、当初はほとんど歴史家の集まりだったこの会に早くから参加され、一緒に議論を重ねてきました。『上海モダニズム』は、中国のモダニズム文学の歩みをその舞台となった上海の場のあり方の中で論じており、特に日中戦争期の対日協力者とされた文学者達の軌跡を深く分析します。評者は対日協力政権について研究している新進の歴史学者の関智英さん。文学の専門家はもちろん、歴史家にとっても大変教えられるところの多い面白い本で、様々な角度からの議論がはずみました。
終了後、近くの上海飯店で二次会。ただしここは水道橋に店を構えて久しく、完全に日本化した上海料理です。岩波茂雄が好んだという「社長豆腐」などの「招牌菜(名物料理)」を肴に、さらに話が弾みました。

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