日々思うこと

日々の暮らしの中で、心に留めた様々な思いを、書き込みます。

ミーこの話

2008-01-16 23:55:35 | Weblog
 今日は、分けありで 我が家の家族になった、猫のミーこについて説明します。


もともと、のらちゃんだったミーこは、脳性麻痺でほぼ全身障がいをもった Sさんが、かわいそうに思い 一緒に生活していました。


人様に迷惑をかけないように、家の中で つないで飼っていたようです。
長い紐は、時に大変な事態を起こし、テレビも何度も台の上から落としたり、
絡まって身動きできなくなったり。。。


Sさんは、指も麻痺と硬直で 左の小指一本だけがなんとか使える。
そんな状態でも 何とか自立したいと考えていた。


しかし・・・
ここからは、私がSさんと出会って、心の交流を交わすようになり、そして
力尽きて 施設入所を決めるまでの心の内を、詩にまとめたものです。



平成15年6月26日


生まれた時から ずっと 頑張ってきた気がする・・・私。


小児まひの私は、なぜかみんなと違うって


わかったのは 大人になってから。


家族に迷惑かけたくないから


少しくらいの辛いことなんて 愚痴も言わずに生きてきた。


でも、そんな私を見ているだけで 家族は心を痛めていたみたい。


母が亡くなり・・・ 父が亡くなり・・・


そして5年前 妹も 私より早く 天国へ行ってしまった。


家族に迷惑かけたくないから 頑張ってきたのに。


もう、迷惑をかける家族がいなくなった。


体中の力が、すーっと抜けて 立ち上がれなくなってしまった。


手も足も 私に反乱を起こし ちっとも動いてくれなくなった。


長い間 無理をさせたからなー。私の 手 足 に・・・


ごめんね ごめんね 頑張らなくても もういいから。


私決めました!施設に入ることに。


頑張ってきた私が、頑張らない私に生まれ変わって・・・


新しい生活が 始まるのです。


11年も一緒に暮らしてきた、猫のミーこ


ありがとう!ありがとう! お別れのその日まで


ずーと 私のそばにいてね! ミーこありがとう・・・そして ごめんね。



Sさんから、ミーこを預かるために訪問した時、ミーこは外にいました。

何となく、いつもと違う気配に、感の鋭いミーこは しばらくそばに来なかった。

しかし、夫が呼ぶと なぜかスーと抱かれた。

夫は 猫があまり好きでなく 我が家に何匹の猫がいても 抱いたことがない。

むしろ、避けていたようなところがあり、家族の猫好きに合わせていたようにおもう。

夫が、「ミーちゃん うちの子になるか?」と言ってくれたことで、家族になることが決まった。

それから、2週間後にSさんの着古して 匂いが染み込んだTシャツと、小屋
トイレ他ミーこの 身の回り品一式をもらい

ミーこは 私の腕に抱かれ お父さんの運転で 我が家に来た。

しばらく慣れるまで 紐に繋ぎ 近所を散歩したりして あたりの様子を覚えたころ さみしげな鳴き声も 少なくなり 大森ミーことなった。

今では、ミーちゃんの「ミャー!」の一声で、フーこ、ハーこは、すごい勢いで逃げ、長老の たまちゃんは 素知らぬ顔で寝たふりをしたりして。。。

犬のエルは無関心だが、フーこが追いかけられると、ワーんと言いながら、ミーこを追い飛ばす。

さながら、ミニサファリーパークのような我が家ですが、人間も動物も同じ地球に住んでいる。

そして 縁あって出会った 仲間同士。ひとつなんだー!!!