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水の丘交通公園

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JR四国 1000系・1200系気動車

2009-03-23 20:03:33 | 電車図鑑・JR新系列一般用車両
国鉄より引き継いだ老朽化した気動車を置き換え、サービスと速度向上を図るために
登場した車両である。
平成2年~9年にかけて56両が製造された。

車体はステンレス製で、正面から側面にかけてコーポレートカラーの水色の帯が
入る。
1両でも運転できるように車両両端に運転台を設置している。
正面は貫通扉が設置されており、連結時には幌で接続されて通行が可能となっている。
ヘッドライトは標識灯とユニットになった角型のものが左右窓下に設置されている。
行き先表示は字幕式で正面貫通扉上に設置されている。
貫通扉の下部にはワンマン表示幕が設置されている。

車内は近郊輸送と通勤輸送を両立するため、片方がロングシート、もう片方が
クロスシート(ボックスシート。扉付近はロングシート)の非対称配置で、
更に車体中心で左右が逆になる構造をしている。
これは翌年に登場した自社の7000系電車のほか、一部のローカル線などに波及した。
客用ドアは、3箇所で、両端が片開き、真ん中が両開きとなっている。
ワンマン運転に対応するため、運転室後部に料金表と運賃箱が設置されているほか、
前後のドアには整理券発券機が設置されている(ワンマン運転時は後乗り・前降りで
中ドアは締め切り)。
在来車にあったドアステップが本形式では廃止され、円滑に乗り降りが
できるようになった。
しかし、ホームのかさ上げ工事が為されていない牟岐線の桑野以南の駅や伊予線の
伊予市駅以西の駅では、ホームが客車時代の低いままであり、段差が法令の
基準よりも大きくなるため、営業運転ができない。
牟岐線については平成20年以降、ホームのかさ上げ工事に着手しており、
順次、営業可能となるが、ステップ付きの在来車に合わせた高さなので、
本形式の乗降口との段差は残ったままとなる。
なお、各ドアは半自動扱いが可能で、その場合は手で開閉することになる。

トイレは設置されていなかったが、運用範囲が拡大していったため、
後にバリアフリー対応の洋式のものが車内に設置された。
この際、一部の窓が埋められたが、高知運転所のものは、この部分に
アンパンマンのイラストを入れている。

機関は直噴式ディーゼルエンジンで、ブレーキはエンジンブレーキ、及び
排気ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキである。
ブレーキ方式が異なるため、在来車との連結はできない。
運転台はツーハンドルで、ワンマン運転対応のため、片隅運転台となっている。

平成16年より、後継型の1500形気動車の登場に伴い、同形式との連結に対応するための
改造を一部で実施している。
主な内容は連結器の交換(自動連結器→密着連結器)、及び電気連結器の取り付け、
側面帯をエメラルドグリーンに変更し、その他の部分も1500形に準じた配色へ変更、
客用ドアへの半自動時の開閉ボタン設置、トイレ(バリアフリー対応)の設置などである。
エンジンについてはそのままである。
この改造を済ませた車両については元の車号に200を足して区別されており、
1200形と呼ばれる。

現在の運用範囲は高松・徳島地区が高徳線、徳島線、土讃線(阿波池田~佃)、
牟岐線(桑野以北)で高知地区が土讃線(土佐山田~窪川)、土佐くろしお鉄道
ごめん・なはり線である。
ごめん・なはり線へはトイレ付きの車両以外の乗り入れを原則、認めていないため、
トイレの有無で運用が分かれる(検査などの車両不足を補う場合は、トイレ無しの
車両が支援に入る場合もある)。


トイレが設置された車両。アンパンマンのイラストが描かれている部分がそれ。


1200形。外見では塗装と正面スカートカバーが変更されているほか、
大きくかかれた車番が目立つ。


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