札幌近郊の輸送改善及び客車列車の置き換えなどのために導入された車両である。
昭和63年~平成15年にかけて135両が製造された。
製造を担当したのは東急車輛、川崎重工、日立製作所で一部はJR北海道苗穂工場で
ノックダウン生産されている。
編成の組み方は様々であるが、基本が3両、快速「エアポート」用が6両となっている。
構成形式と区分番台は以下の通り。
クモハ721形:札幌・小樽側に運転席がある制御電動車。モハ721形とユニットを組む。
VVVF制御車には設定なし。
モハ721形:中間電動車でクモハ721形とユニットを組むが、
VVVF車はユニットを組まない。
クハ721形:江別・新千歳空港側の制御車。連結側にトイレがある。
モハ720形:6両編成に連結される中間電動車。
サハ721形:6両編成に連結される中間付随車。Uシート車には車掌室とトイレを設置。
モハ721形からの改造車及び制御装置がVVVF車のサハ721-3103及び4100・5100番台は
それらの設備がない中間付随車となる。
0番台:F1~F22編成を構成していた車両。現在は組み換えが行われており、
F1~F6及びF8~F14が在籍。全て3両編成。
クモハ721-0+モハ721-0+クハ721-0
100・200番台:新造時より6両編成を組んでいたF101~F103編成を構成。
編成の新千歳空港側が100番台、小樽側が200番台となる。
組み換えと改造で区分が消失している。
なお同時期に製造され、F22編成を6両化するために導入された中間車3両は
0番台に組み入れられている。
クモハ721-200+モハ721-200+サハ721-200+モハ721-100+モハ720-100+クハ721-100
1000・2000番台:主制御装置をVVVF制御としたグループで3連のもの。F1001~1009を
構成していたが組み換えでF1009を残すのみとなっている。
クハ721-2000+モハ721-1000+クハ721-1000
2100・2200番台:0番台車の機器更新車。旧F-7編成に施工済。
クハ721-2200+モハ721-2100+クハ721-2100
3000番台:3連車のうちのF15編成以降を130km/h化対応改造したもの。
車番は現番号+3000。
クモハ721-3000+モハ721-3000+クハ721-3000
3100・3200番台:F101~F103編成を130km/h対応に改造したもの。このうちF3103編成は
機器の更新を行い、編成を構成する車種が異なる。
通常形:クモハ721-3200+モハ721-3200+サハ721-3200+モハ721-3100+※
※+モハ720-3100+クハ721-3100
機器更新車:クハ721-3200+モハ721-3200+サハ721-3200+サハ721-3100+※
※+モハ720-3100+クハ721-3100
4100・4200番台:1000番台車を6両編成に組み替えたものでF4101~F4104を構成する。
新造されたのは中間のサハ2両のみでモハ2両については特に改造を行っていない。
クハ721-4200+モハ721-4200+サハ721-4200+サハ721-4100+※
※+モハ720-4100+クハ721-4100
5000番台:上記の組み換えで余った先頭車に新造の中間車を連結した3両編成。
F5001の1本のみ。
クハ721-5000+モハ721-5000+クハ721-5000
5100・5200番台:同じく組み換えで余った先頭車に中間車4両を新造して登場した
6両編成。ブレーキ系統が4100・4200番台のものと異なるため別区分となった。
F5101~F5103の3本を構成。
クハ721-5200+モハ721-5200+サハ721-5200+サハ721-5100+※
※+モハ720-5100+クハ721-5100
上記のように多種多様な編成を構成している。
車体はオールステンレス製で正面はキハ183系500番台のもののデザインを
ベースとしている。
北海道の普通列車向けの車両としては初めて冷房装置を搭載した。
種別・行先表示は正面と側面にあり、いずれも字幕式である。
現在は快速「エアポート」、区間快速「いしかりライナー」などは字幕表示であるが、
以前はヘッドマークを正面貫通扉に装着していた。
カラーリングはJR北海道のコーポレートカラーである萌黄色のラインで、
Uシート車は外観から指定席車であることを分かりやすくするため、ブルーとレッドの
ラインである。
ドアは片側3ドア・ステップ付の片引き戸で其々のドアに客室との仕切り扉と
デッキを設けた構造となっている。
客室のグレードは全て普通車であるが、一般用とUシートで異なる。
一般用は出入り口付近を1:1配置、他を2:2配置としたオール転換クロスシートで
初期に登場したものは赤系のモケット、それ以外は茶色系のモケットを採用している。
5100・5200番台や4100・4200番台に組み込まれた新造の中間車は出入り口の仕切りを
簡易パーテーションとし、扉付近の1人席を2人用のロングシートとしている。
Uシートは一部が1列、他は左右2列配置の回転式リクライニングシートである。
Uシート車客室出入口上部にはLEDスクロール式の旅客案内装置を備える。
当初、Uシートは単なる指定席で他の車両と同じ座席を採用していたが、
指定席券を持たない利用客の不正乗車が目立ったため、平成12年~平成15年にかけて
外部帯色の変更、座席や車内設備を特急用車両の普通車と同等程度とすることで
差別化を図っている。
主制御装置は当初がサイリスタ位相制御、1000番台、4000番台、4100・4200番台、
5000番台、5100・5200番台がVVVFインバータ制御を其々採用している。
ブレーキはサイリスタ位相制御車が抑速ブレーキ付発電ブレーキ併用
電気指令ブレーキ、VVVF車は抑速ブレーキ付回生ブレーキ併用電気指令
ブレーキである。
台車は軸箱支持を円筒積層ゴム式とした空気ばね式ボルスタレス台車で
高速走行中の蛇行動を抑止するためのヨーダンパーを装備している。
モーターの駆動方式は中空軸平行カルダン方式である。
運転台はJR北海道の車両で初めての片手操作式ワンハンドルマスコンで
プラズマディスプレイによる車両モニター装置を設置している。
当初は3両編成しかなく、札幌近郊のローカル輸送が主体であったが、
新千歳空港が開港すると快速「エアポート」に投入され、以後、札幌近郊輸送の
主力車両となっている。
導入後、既述の通り、数回にわたる編成の組み換えと改良を繰り返している。
平成12年より製造後20年ほどを経過したため車体更新が3両編成のF-7編成を
皮切りに開始されている。
座席のモケット色が異なっていた初期車も更新改造とは別に他の車両と
同等のモケットへの交換が図られている。
この他、130km/h走行対策で窓のポリカーボネート化、半自動ドアスイッチ取り付け、
床下カバー装着などの改造が実施されている。
運用されている列車は小樽・札幌~新千歳空港間の快速「エアポート」、区間快速
「いしかりライナー」の他、函館本線小樽~滝川間、千歳線・室蘭本線の
札幌~苫小牧間でこれに平成24年より学園都市線札幌~北海道医療大学前間が
加わっている。
○3100・3200番台。旧100・200番台からの改造車。
○4100・4200番台車の快速「エアポート」。
○5100・5200番台車の快速「エアポート」。
○最後の1000番台車F-1009編成。この編成では731系用のVVVF制御装置の試験を
行っており、機器を換装している。
○5000番台。こちらも3連1本のみの存在。
○1000番台と5000番台は併結して使われる機会が多い。
1000番台のクハ721-1009はUシートに改造されている。
なお、Uシートは快速「エアポート」以外の列車で乗車する場合、自由席扱いに
なるので乗り得車となる。
○車内。酷寒地である北海道らしく車内保温のため、このような構造となっている。
○初期車のデッキの化粧版。初期車は全体に客室の色遣いが濃いのが特徴。
○Uシート車。後期に増備されたもので落ち着いた雰囲気となっている。
当初改造されたものは赤と青のモケットという派手な装いとなっている。
○4100・4200・5100・5200番台が6連化の際にいれた中間車の車内。
731系の意匠を取り入れ、クールな雰囲気に変わっている。
また本形式の特徴だった中仕切りも簡素なものになっている。
○平成20年北海道・洞爺湖サミットの際に運行されたラッピング車。
昭和63年~平成15年にかけて135両が製造された。
製造を担当したのは東急車輛、川崎重工、日立製作所で一部はJR北海道苗穂工場で
ノックダウン生産されている。
編成の組み方は様々であるが、基本が3両、快速「エアポート」用が6両となっている。
構成形式と区分番台は以下の通り。
クモハ721形:札幌・小樽側に運転席がある制御電動車。モハ721形とユニットを組む。
VVVF制御車には設定なし。
モハ721形:中間電動車でクモハ721形とユニットを組むが、
VVVF車はユニットを組まない。
クハ721形:江別・新千歳空港側の制御車。連結側にトイレがある。
モハ720形:6両編成に連結される中間電動車。
サハ721形:6両編成に連結される中間付随車。Uシート車には車掌室とトイレを設置。
モハ721形からの改造車及び制御装置がVVVF車のサハ721-3103及び4100・5100番台は
それらの設備がない中間付随車となる。
0番台:F1~F22編成を構成していた車両。現在は組み換えが行われており、
F1~F6及びF8~F14が在籍。全て3両編成。
クモハ721-0+モハ721-0+クハ721-0
100・200番台:新造時より6両編成を組んでいたF101~F103編成を構成。
編成の新千歳空港側が100番台、小樽側が200番台となる。
組み換えと改造で区分が消失している。
なお同時期に製造され、F22編成を6両化するために導入された中間車3両は
0番台に組み入れられている。
クモハ721-200+モハ721-200+サハ721-200+モハ721-100+モハ720-100+クハ721-100
1000・2000番台:主制御装置をVVVF制御としたグループで3連のもの。F1001~1009を
構成していたが組み換えでF1009を残すのみとなっている。
クハ721-2000+モハ721-1000+クハ721-1000
2100・2200番台:0番台車の機器更新車。旧F-7編成に施工済。
クハ721-2200+モハ721-2100+クハ721-2100
3000番台:3連車のうちのF15編成以降を130km/h化対応改造したもの。
車番は現番号+3000。
クモハ721-3000+モハ721-3000+クハ721-3000
3100・3200番台:F101~F103編成を130km/h対応に改造したもの。このうちF3103編成は
機器の更新を行い、編成を構成する車種が異なる。
通常形:クモハ721-3200+モハ721-3200+サハ721-3200+モハ721-3100+※
※+モハ720-3100+クハ721-3100
機器更新車:クハ721-3200+モハ721-3200+サハ721-3200+サハ721-3100+※
※+モハ720-3100+クハ721-3100
4100・4200番台:1000番台車を6両編成に組み替えたものでF4101~F4104を構成する。
新造されたのは中間のサハ2両のみでモハ2両については特に改造を行っていない。
クハ721-4200+モハ721-4200+サハ721-4200+サハ721-4100+※
※+モハ720-4100+クハ721-4100
5000番台:上記の組み換えで余った先頭車に新造の中間車を連結した3両編成。
F5001の1本のみ。
クハ721-5000+モハ721-5000+クハ721-5000
5100・5200番台:同じく組み換えで余った先頭車に中間車4両を新造して登場した
6両編成。ブレーキ系統が4100・4200番台のものと異なるため別区分となった。
F5101~F5103の3本を構成。
クハ721-5200+モハ721-5200+サハ721-5200+サハ721-5100+※
※+モハ720-5100+クハ721-5100
上記のように多種多様な編成を構成している。
車体はオールステンレス製で正面はキハ183系500番台のもののデザインを
ベースとしている。
北海道の普通列車向けの車両としては初めて冷房装置を搭載した。
種別・行先表示は正面と側面にあり、いずれも字幕式である。
現在は快速「エアポート」、区間快速「いしかりライナー」などは字幕表示であるが、
以前はヘッドマークを正面貫通扉に装着していた。
カラーリングはJR北海道のコーポレートカラーである萌黄色のラインで、
Uシート車は外観から指定席車であることを分かりやすくするため、ブルーとレッドの
ラインである。
ドアは片側3ドア・ステップ付の片引き戸で其々のドアに客室との仕切り扉と
デッキを設けた構造となっている。
客室のグレードは全て普通車であるが、一般用とUシートで異なる。
一般用は出入り口付近を1:1配置、他を2:2配置としたオール転換クロスシートで
初期に登場したものは赤系のモケット、それ以外は茶色系のモケットを採用している。
5100・5200番台や4100・4200番台に組み込まれた新造の中間車は出入り口の仕切りを
簡易パーテーションとし、扉付近の1人席を2人用のロングシートとしている。
Uシートは一部が1列、他は左右2列配置の回転式リクライニングシートである。
Uシート車客室出入口上部にはLEDスクロール式の旅客案内装置を備える。
当初、Uシートは単なる指定席で他の車両と同じ座席を採用していたが、
指定席券を持たない利用客の不正乗車が目立ったため、平成12年~平成15年にかけて
外部帯色の変更、座席や車内設備を特急用車両の普通車と同等程度とすることで
差別化を図っている。
主制御装置は当初がサイリスタ位相制御、1000番台、4000番台、4100・4200番台、
5000番台、5100・5200番台がVVVFインバータ制御を其々採用している。
ブレーキはサイリスタ位相制御車が抑速ブレーキ付発電ブレーキ併用
電気指令ブレーキ、VVVF車は抑速ブレーキ付回生ブレーキ併用電気指令
ブレーキである。
台車は軸箱支持を円筒積層ゴム式とした空気ばね式ボルスタレス台車で
高速走行中の蛇行動を抑止するためのヨーダンパーを装備している。
モーターの駆動方式は中空軸平行カルダン方式である。
運転台はJR北海道の車両で初めての片手操作式ワンハンドルマスコンで
プラズマディスプレイによる車両モニター装置を設置している。
当初は3両編成しかなく、札幌近郊のローカル輸送が主体であったが、
新千歳空港が開港すると快速「エアポート」に投入され、以後、札幌近郊輸送の
主力車両となっている。
導入後、既述の通り、数回にわたる編成の組み換えと改良を繰り返している。
平成12年より製造後20年ほどを経過したため車体更新が3両編成のF-7編成を
皮切りに開始されている。
座席のモケット色が異なっていた初期車も更新改造とは別に他の車両と
同等のモケットへの交換が図られている。
この他、130km/h走行対策で窓のポリカーボネート化、半自動ドアスイッチ取り付け、
床下カバー装着などの改造が実施されている。
運用されている列車は小樽・札幌~新千歳空港間の快速「エアポート」、区間快速
「いしかりライナー」の他、函館本線小樽~滝川間、千歳線・室蘭本線の
札幌~苫小牧間でこれに平成24年より学園都市線札幌~北海道医療大学前間が
加わっている。
○3100・3200番台。旧100・200番台からの改造車。
○4100・4200番台車の快速「エアポート」。
○5100・5200番台車の快速「エアポート」。
○最後の1000番台車F-1009編成。この編成では731系用のVVVF制御装置の試験を
行っており、機器を換装している。
○5000番台。こちらも3連1本のみの存在。
○1000番台と5000番台は併結して使われる機会が多い。
1000番台のクハ721-1009はUシートに改造されている。
なお、Uシートは快速「エアポート」以外の列車で乗車する場合、自由席扱いに
なるので乗り得車となる。
○車内。酷寒地である北海道らしく車内保温のため、このような構造となっている。
○初期車のデッキの化粧版。初期車は全体に客室の色遣いが濃いのが特徴。
○Uシート車。後期に増備されたもので落ち着いた雰囲気となっている。
当初改造されたものは赤と青のモケットという派手な装いとなっている。
○4100・4200・5100・5200番台が6連化の際にいれた中間車の車内。
731系の意匠を取り入れ、クールな雰囲気に変わっている。
また本形式の特徴だった中仕切りも簡素なものになっている。
○平成20年北海道・洞爺湖サミットの際に運行されたラッピング車。