「ガラスの心」・・・統合失調症

13歳で統合失調に発病した、現在23歳の娘の闘病日記。母の目線で更新中(since 2005/3/8)

「涙の卒業式」

2007-03-15 | 学校生活
養護学校の卒業式が、3月13日に行われました。

少雪の青森でしたが、日曜から大雪。
みゆの卒業式当日も、凄い雪。
みゆの祖父母も一緒に行きました。

今年の卒業生は、小学部1名・中学部4名・高等部5名でした。

小学部を卒業する生徒は、中学部へ。
中学部は、みゆともう一人は高等部へ進みますが、同級生の男子生徒は、
私立高校の情報科へ進学します。
また、別の養護学校の高等部へ進学する生徒もいます。
高等部の5名は、まだ決まってない生徒もいましたが、全て就職です。

10名の卒業式は、とても感動した式になりました。

卒業生の父兄の他、県病の婦長さん・隣の高校の校長・教育委員会・
後援会・PTA等から、大勢のご列席がありました。
みゆの普通中学の担任も来ていました。
式の最中、担任の先生の顔を見つけて、嬉しくなりました。
先生は、後期の受験を控えて、忙しい時期なのに・・・。
本当に、ありがたい気持ちでいっぱいになりました。

そんな大勢の前で、壇上に上がって、卒業証書を受け取る。
そんな難しい事では、ありませんが、病気を抱えた生徒には、
極度の緊張や、不安で、苦痛だったと思います。
それでも、皆、一生懸命でした。
その姿に、目頭が熱くなり、涙が溢れてきました。

『ここにいる子供達は、決して弱い子じゃない。
抱えきれない苦痛を乗り越え、こんなに頑張ってる。
凄いぞ!本当の強さがこの子達にあるじゃない。』

そんな気持ちになりました。

一人だけどうしても席に着く事が出来なかった生徒が
体育館の一番後ろにいました。
担任の先生が、何とか席に着かせようとしますが、
緊張なのか、嫌がるようです。

その時、校長先生が壇上から下りて来たのです。
そして、体育館の一番後ろまで行き、その生徒へ卒業証書を渡しました。
その生徒は、キチンと、頭をさげて、両手で受け取りました。
きっと、それはサプライズな事でしたが、その生徒のお母さんは
とても嬉しかったと思います。
それぞれに応じた対応が出来る学校で、みゆも幸せです。

証書授与の後、校長先生が一人一人の思い出を交えて、
卒業の祝辞を述べました。
よく、子供達の事を理解していて、温かい言葉で溢れていました。

『思い出の詩』では、
在校生からの呼びかけと、卒業生からの思い出が語られました。
みゆは大きな声で、運動会での思い出を言いました。

祖父は
「みゆも随分、大人になった。元気にもなったし・・・」
と、みゆの成長を喜んでいました。


式が終わって、退場の時、みゆはとても緊張した顔をしていましたが、
胸を張り、堂々としていて、とても立派でした。

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ