「ガラスの心」・・・統合失調症

13歳で統合失調に発病した、現在23歳の娘の闘病日記。母の目線で更新中(since 2005/3/8)

輝く娘に感動の母・・・。

2010-04-13 | 学校生活
4月6日の短大の入学式。

みゆの祖父も一緒に式に参加しました。

入学式でちょうど、2日間学校へ通ったみゆは、
数人の気の合うと友達が出来て、もうすっかり、大学生活をエンジョイしてます。
まだ、高校生気分が抜けないと思う場面はありますが、
5年ぶりの普通校です。
仲間がいて、一緒に勉強をして・・・そんな当たり前の学生生活は久々です。
実にみゆは幸せそうなのです。

カトリック系の短大ならではの、入学式は、私にも懐かしく感じました。
実は、私もその学校の高等部の卒業生なのです。
今の短大の学長は、当時は、高等部の校長でした。
教授の中には、みゆの小学校時代の校長先生もいます。
知り合いがいるだけで、みゆをこれから2年間お願い出来る安心感がありました。

生徒の入場で、大勢の中のみゆは、スーツを着て大人っぽいです。
とてもしっかりして歩いています。
そんな仲間と一緒にこれから学ぶであろう姿に感激しました。

学長から一人一人名前を呼ばれた時・・・みゆの「はい」と元気のいい声が響きます。
これからに向う強い意志と、希望と夢に溢れています。

入学式の後、各学部で教師の紹介や今後の流れなどの説明がありました。
みゆの短大では、『チューター制度』を取っていて、
1人の教師が5人の生徒の指導やヘルプをしていくそうです。
みゆの病気の話を直接、短大側とは話した事はありませんでした。
みゆの養護学校からは、何らかの病気に関して書類は提出されてるとは思いますが・・。

懇談が終わった後、意を決してみゆのチューターの先生と、病気の話しをしました。

病名を告げると、先生は驚いた顔を一瞬して・・・

「申し訳ありません。チューターが決まったのが昨日で、個々の生徒の事をまだ把握してません。」と。
病気の発症から経緯などを説明しました。
先生は何度も何度も深くうなずいて、

「もしかしたら、介護士にはなれないかもしれません。
でも、学校で2年間学ぶ事は決して無駄な事ではありません。
その学んだ事を生かせる職場は必ずあります。学校では全面的にサポートしていきます。
介護実習も難しいかもしれませんね。その点も考えていきましょう。先生方でネットワークを作ります。
また、友人関係も大事なので、その点もきをつけていきます。」

先生からこんな温かい言葉をかけてもらって、涙が出てきました。
私も、みゆが介護士に簡単になれるとは思ってません。
なかなか病気もある体で、介護は大変な仕事です。
でも、同じ世代の友達が出来たらいいな、目的を持って勉強して欲しいなぁ、と、
そんな夢みたいな事を願っていました。

みゆは毎日元気に学校へ通っています。
友達数人と一緒にお弁当を食べたり、学食でランチをしたり・・・。
学校帰り、我が家にもお友達が遊びに来ました。
授業の事を、よくメールで相談しています。
時々は、みゆも相談をうけるそうです。

頼ったり、頼られたり・・・いい関係です。
朝も自分から、起きられるようになりました。

みゆは変わりました。
まだまだ不安はありそうですが、確実に、『自分の自信』を持ったようです。

輝くみゆがまぶしいです。

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女子大生「みゆの誕生」

2010-04-04 | 学校生活
4月2日・・・いよいよ短大生活がスタートしました。

入学式は、4月6日。
その前の「オリエンテーション」だそうです。
学校説明や、学生としての心構え、必須授業や選択授業についてなど・・・。

前日から、みゆもそうですが、私まで緊張。
服装は自由・・・とは、書いてありますが、
初登校だし、学生にふさわしい格好にしようと、
ファッションショーのように、あれこれ、母娘でコーディネート。

結局、シックにパンツスーツで登校しました。

入試の時に友達になったAちゃんと、玄関で待ち合わせして一緒に行ったようです。
みゆは、一人じゃない・・・そんな安心感がみゆには必要です。
Aちゃんのおかげで、緊張も半減です。

今年度の新入生が一同に、体育館に集合して説明会が行われたようです。

夕方で終わって、その後、Aちゃんと駅前でお茶して帰って来ました。

私が帰宅すると、選択授業を何にしたらいいのか・・・悩んでいました。
厚さ10センチもある、ガイダンスを持ち帰って、
夕食後、2人で相談して・・・・。

専門用語が多く、私には全くわかりせん。

みゆが将来、どんな道に進みたいのか、
それには、どんな資格が必要なのか、
資格を取る為に、どの授業を受ければいいのか・・・。

そんな謎解きのような会話をしていました。

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教育ルネサンス「特別支援教育②」

2010-03-21 | 学校生活
3月17日・読売新聞の青森版「教育ルネサンス」のコーナーに
みゆの事が掲載されました。

実は、地元の各地の養護学校を取材して、その特徴や取り組みなど
数回にわたり、新聞で特集記事として掲載されていました。

みゆが取材を受けたのは、3月に入ってからです。
どんな取材内容だったのか、聞いてもあまり教えてくれず、
ただ、記者の方から名詞を頂いたのが、何より嬉しかったらしく、
大事に見せてくれました。

その記事が17日に載りました。

みゆの本名や病気の経緯が記事になってた事には正直驚きました。
どの文章を読んでも、嘘もなく、みゆが裸にされたようで
複雑な気持ちがしました。
本名の記載は断ったはずだったのですが・・・。

調理室で、クッキーを作ってるみゆと担当の先生の写真も載っていました。
横顔なので、はっきりわからない写真です。

記事の後半は、今の養護学校の現状の説明でした。
精神疾患の子供達の比率が増えているようです。
それに応じた、教職員の指導の難しさが書いてありました。

地元の精神科の先生が
「学校、医療機関、家庭、児童相談所が役割分担しながら連携し、
本人や家庭が社会から孤立しないように、細く長く支える事が大切」
との言葉に感動しました。

この取材の話があった時、
「みゆには、いろいろ経験して欲しいので、本人に聞いてよければお願いします」と、
私は教頭先生に言いました。

みゆに本名が載った事を話すと、
「少し恥ずかしい。でも、いいよ」と・・・。

みゆのこの記事を読んで、一人でも、みゆの姿に励まされたら
みゆが取材を受けて、活字になった事は無駄ではなかったと
そう、思いました。

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みゆの卒業式

2010-03-14 | 学校生活
3月10日・・・4年5ヶ月お世話になった、学校を卒業しました。

中学2年の11月から転入したこの学校「病弱虚弱養護学校」です。
同じ病気や、みゆよりもっと重い病気の子もいます。
そんな痛みを知った者同士で、本当に支えあってる仲間です。

今年の卒業生は、10名・・・当日の出席者は、5名でした。
それを送る在校生も、8名。
とても小さい卒業式でした。

校長先生が一人一人へ丁寧に卒業証書を渡します。
親にとって、何より嬉しく感激しました。

式の最中も、みゆが転入してた時の事や、高等部へ進学してからの事。
幸い病状の悪化はありませんでしたが、みゆも不満や悩みを抱えていました。
でも、どの場面でも、先生や友達の支えてで乗り越えてきました。

みゆは、よい学校で4年間過ごす事が出来て本当に幸せ者です。

みゆの仲良しの後輩が別れを悲しんで泣いてくれました。
とても嬉しかったです。
みゆをそんなに慕ってくれてた事に・・・・。

4月から、もう新しい生活がスタートします。
どんな未来が待ってるのか。

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淋しい気持ち・・・。

2010-03-06 | 学校生活
3月10日、みゆは5年通った養護学校を卒業します。

食あたりで、一週間学校を休んで、3月から元気に登校できました。
学校へ登校した月曜日、珍しく学校帰りに
私の妹宅へ立ち寄りました。

家に戻っても、ずっと不機嫌に私に対して、あたります。

これは、学校で何かあったな・・・・と、感じた私。

みゆが何か不安を抱えてる状況は見て分かります。

「みゆは、一人ぼっちになったみたいで、淋しいんだよね」

聞くと、一番仲良しだった子が他の子と仲良くしてるとか、
生徒会が終わって、先生方から頼まれてる仕事がなくなったとか、
学校では、卒業の準備で忙しいらしく、それも原因みたいです。

高3の卒業生は、みゆの他に2名・・・ほとんど学校へは来ていません。

こんな時、せめて、『淋しい気持ち』を分かりあえるクラスメートがいたら・・・。

私の身勝手な思いですが、そんな風に感じました。

卒業式が終わると、きっと短大への思いへ変化していくと思います。

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皆さん、ありがとう・・・合格しました!

2009-11-28 | 学校生活
皆さんに、応援頂きまして、ありがとうございます。

無事に・・・短大に合格できました。

みゆは、春から短大生です。


短大からの合格通知書を頂きまで、私が緊張してしまいバタバタでした。

これから、仕事なので、今夜、ゆっくり、ご報告させて頂きます。

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入試・・・無事終了しました。

2009-11-22 | 学校生活
11月21日(土)
みゆの一般推薦入試の日でした。

願書の時、一緒に出した、志望動機の作文以外は、
当日の面接が100%合否を左右するそうです。

前日まで学校の先生方の面接の猛特訓でした。
いろんな先生のアドバイスから、本人に不安が増すアクシデントはありましたが、
場数を踏む事が、今のみゆには何より力になるので、
ご指導頂いた先生方には、感謝しています。

前日の晩は、お互い、明日の試験の話は避けていました。
緊張なのか、みゆは、今にも泣き出しそうなくらいの不安な顔をしていました。
いつもの変わらない夕食を済ませ、
担任に、「早く寝ろよ」と言われたようですが、なかなか寝付かず、
いつもの時間まで起きてTVを見ています。

それでも、遅刻は出来ない事は、本人が一番承知しているので、
無理して布団に入りました。

朝もいつもの時間に起きて、気合を入れたように感じました。

「大丈夫だって。リラックスして行ってらっしゃい」

そんな言葉で、短大まで車で送って行きました。

それから、みゆから「終わったよ」と、電話があったのが、
お昼前だったので、時間にしたら、2時間くらいだったでしょか。

電話口のみゆの声はとても弾んでいました。

「みゆね、お友達が出来たよ」

こっちは面接の内容は、どうだったのか、知りたいにも、
返ってくる話は、そのお友達の事ばかりです。

迎えに行って、みゆの顔を見たら、清清しく、笑顔満点でした。

面接のほとんど緊張もせず、リラックス出来たようです。
オープンキャンパスに参加していたので、知ってる顔の先生がいたので、
安心したようでした。

質問も、学校で何度も何度も繰り返しやった内容だったので、
スラスラ答える事も出来たようだし・・・・。

私も安心しました。
体調を崩す事もなく、無事に入試を終える事が出来て・・・。

結果は、27日に、自宅に速達で合否の結果が届くそうです。
良い報告が出来るといいのですが・・・・。

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面接練習!

2009-11-17 | 学校生活
いよいよ・・・今週末、短大の入試です。
受験票も、無事に手元に届きました。

先月あたりから、学校でも面接の練習が盛んになり、
家に帰ってからも、みゆの面接の練習につき合わされます。

「ママ、何か質問してよ」

「じゃあ、この学校を選んだ理由は?」

「それ、いつも聞くじゃん。もっと別の質問してよ。」

このリクエストが一番辛い(笑)

簡単な質問だと、答えられると言いながら、ちょっとひねると、

「そんなの答えられない」

と、怒るしさっ・・・。

かなり、わがままです。


みゆには、素直に自分の感じた事を、自分の言葉で一生懸命言う事で、
相手には、通じると思うよ。

と、そう、アドバイスしました。

あと、知らない事を知ってる風に話を作るのは辞めた方がいい事も。
素直に、分からないと言った方が相手に誠意は伝わると思います。


今は、私もみゆも緊張しています。

当日、仕事をお休みして、短大へ送り迎えをしようと思っています。

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高校最後の文化祭!

2009-10-13 | 学校生活
10月10日は、みゆの学校の文化祭でした。

みゆが、この学校へ転入して、高等部へ進学してから、
4回目になります。

みゆは高校3年生なので、みんなを引っ張ってく立場になりました。
また、今年から、生徒会長もやっているので、ますます忙しそうでした。

2学期が始まって、今年はどんな内容をするのか、生徒みんなで相談をしたようでした。
なかなか、全員揃う日がなく、みゆも悩んでいたようです。

小学部は劇・中学部が合奏でした。

高等部はダンス・弾き語り・ファッションと、それぞれの得意分野で
発表をしました。

みゆは、高等部の2年と1年の女の子3人でダンスをやりました。

ヒップホップ・ボンボンダンス・ショートフラックをやりました。

家では、全くどんなダンスをするのが秘密だったので、
当日は、私の方がドキドキでした。

ダンスも3人の息がピッタリだったし、
みゆが楽しそうに踊っている姿がまぶしかったです。

また、司会や、生徒会長としてお礼の言葉など、
本当に立派でした。

みゆの祖父や、私の妹が見に来てきれていましたが、みんな感動していました。

祖父は、この学校へ転入する時、校長との面接で何度が学校へは来ています。
その当時を思い出したようで、今の姿が本当に嬉しかったようです。

明日は、頑張った仲間達と、ささやかな打ち上げパーティーをやるそうです。

いいですね。
とても、いい仲間に囲まれて、みゆは本当に幸せです。

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温かい忠告・・。

2009-07-06 | 学校生活
今日は、「進路相談日」でした。

いよいよ今年は受験生です。
11月の推薦入試を目指して、いろいろ必要な事の確認や、
みゆの家庭での様子や、学校での様子など・・・。

また、先日行われた、現場実習での反省点など、報告されました。

いつも通りの進路指導が終わって後、
進路指導の先生より、ビックリする事を言われしまって・・・。
その先生は、情報でみゆを指導して下さってる女性の先生です。

「みゆさんは、再度確認が苦手なようで・・・・」と、話を始めました。

パソコンを使う授業の場面で、

「はい、出来ました」と、よく確認もしないで、終えてしまうそうです。

先生が何かを指摘すると、「あっ、そうだった」と・・・。
再三、そんな場面があるそうです。

これはスーパーの実習でも、みゆが完璧と思った終えた仕事が、
お店の方には、ダメだしされて、落ち込んだ話に繋がっています。
手間な事ですが、何度も確認しないと、大きなミスに繋がるし、
簡単に答えを出す事への責任も持たせないといけない!と、言われました。
学校では、何度も確認する癖をつける指導をするそうです。

あとは・・・。
よく、他の学部で調理実習をしていたり、
誰かが、お菓子を作ってくると、必ず、お代わりをすると言うのです。
食い意地が張ってる・・・決して、そう感じた事が私にはありません。
でも、学校では、凄いらしいのです。
先日も、シュークリームを作ってきた生徒がいて、
みんなで1個づつ、ご馳走になったようです。
4個残って・・・それを見て
「みゆに2個頂戴」と、一番先に言ったようです。
みゆのそんな行動は先生方の間で話題になっていて、
「みゆさん、その行動はおかしくない?2個、貰ってどうするの?」と・・・。
みゆは、そう言われた事で
「従姉妹が2人いるので、あげます」そう言ったようです。
その時の様子を、先生は
「みゆさんが、慌てて、理由を後付した」と、言いました。
実は、その日は、みゆは学校帰りに、本当に従姉妹のとこへ行ったのです。

『理由の後付』に関しては、先生の勘違いだったとしても
でも、普段のみゆのそんな行動については、問題はあります。

先生は、「みゆさん、常識として、誰かどうぞ!と言ったら貰うものですよ」
と、みゆには諭したようでした。

これから、短大に進んで、同じような場面で、やはり、図々しく前に出る事で
友人関係が壊れてしまうのでは・・・先生はそんな心配をしてくれていました。

全く、家庭では見えない場面です。
みゆは、モノに対しての執着がない子なので、
残ったお菓子を、われ先に、「食べたい」と、手を出すのか?
信じられませんでした。
また、そんな自分の行動が、他の人から見たら、ちょっと変なんだ!と
言う違和感すら感じてない・・・。


みゆを思っての、温かい忠告でしたが・・・
私には、ちょっと辛い現実でした。

今後は、その場面場面でご指導願うしかありません。


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