ラヴェンダーの咲く庭で

「みゃーきんぐ・ぷあ」から変更。保護猫と綴る日々の備忘録、独り言にすぎない半径5mの記録です!基本、読み専です。

ホープよ。

2008-06-17 23:52:06 | 星になった猫達
レモン改めホープ・希(のぞみ)の事 1
2008年03月13日11:01
ホープは無責任な飼い主によって、中途半端な野良生活を強いられた綺麗で目立つ大きな5,6歳の去勢済みの♂猫でした。
可愛がられては、見捨てられを繰り返し、せめて締め出された時のためにと、庭に猫小屋を4つ置いてやリ、見かねて2006年の雪の夜は家のサンルームに泊めてあげました。
「銀、政宗、猫吉の看病が済んだら次は、お前の番だよ。」と常に言い聞かせていましたので、正直こんな結末になろうとは思いませんでした。
外で調子を落とし、あわてて2007年12月2日に保護した時点で、先の三匹は重篤な状態でありましたが、レモンもすでに重篤でありました。
猫友達に指示を仰ぎ、病院でも検査、検査で、メールが行き交いました。又、猫友に縁起の良い名前をつけてもらったり…。
一時、状態が改善されたようにみえても、ぬか喜びであり、FIPのドライではないかとの診断でした。
先生もその方面の権威の先生にデータを送ってくださったり、私もネットで寝ないで検索の日々が続きましたが、日に日に運動麻痺が酷くなり、黄疸が起こり、1月22日に母猫のおっぱいを飲むような動作をして、静かに息を引き取りました。
平成14年にも、庭で腹水800cc溜まって動けないFIPウェットの猫を40日間看病し看取った事がありますが、この病気から学んだ事は最後の日々を猫に無理させないで、いかに楽しくしてやるかです。病気の猫は多くを望んでいないのに、どうしても飼い主が頑張らせてしまう方向に行ってしまいます。
それでも前者のウェットの子はそれが良かったのか、死ぬ前に猫の親子を運んで亡くなりました。現在いる、ふと♀、あかめ♀、母ちゃん♀です。
ホープの場合は亡くなる数日まで検査で1日中病院に置いたり、本人も凄い気力で頑張ったのですが、私も諦めが悪かったと思います。あの残り少ない一日を、大好きな毛布の上で過ごさせてあげたかったです。
又、今後の為にも、心を鬼にして、亡くなった直後病院に運び、数日前から決めていたホープの解剖を頼んだのですが、綺麗にされて帰ってきても、あの痛ましい姿は、今でも辛いものがあります。

病理組織診断名
巣状腎炎、focal nephritis
組織所見など
 送付腎臓では皮質全体に大小不整な炎症巣が多数形成され、壊死を伴う領域が多く見られた。浸潤する細胞はリンパ球、形質細胞、マクロファージで繊維芽細胞や膠原病繊維の疎な増殖を伴っていた。炎症領域では尿細管が破壊され、糸球体に萎縮、硬化したものが多く見られた。炎症と高原繊維の増殖により、実質成分は減少していた。炎症は一部被膜に波及し、被膜全体が浮腫性の結合組織増殖を伴って強く肥厚していた。
 送付腎臓には巣状腎炎が認められた。
 
 浸潤細胞にマクロファージが多く含まれ、壊死も起きている事から、fifp[fcov]感染に関連した腎炎の可能性が考えられる。


この病気の治療法が早く出来る事を切に望みます。
写真は、外の猫小屋と、家で過ごせて幸せそうなホープです。
絵本の「100万回いきたねこ」によく似た見事な猫でした。

つづく
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コメント
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