在日コリアン・ハンセン病問題・沖縄―平和・人権―

自分の足で訪ねた関連の地紹介
知ることは力、学んでこそ生きる。

沖縄の旅・その⑤「沖縄戦は終わっていない」

2014年11月04日 14時25分40秒 | Weblog
午後
2時に山田義邦さんをお迎えに行く。
鉄血勤皇隊で生き残った方である。
糸満市摩文仁の一中健児の塔の右側、道なき道を進むと草茫々の中にお墓があった。
敗残兵、傷病兵がたくさんいたところである。
南部は激戦地であると言われるが一方的に米軍の攻撃にあって沢山の犠牲者をだした所である。
お墓の中には、兵隊だけが入った。
その付近に壕のような場所がある。

岩の上にお水、みかん、御菓子を供える。線香をあげる。
山田さんは大怪我をした友だち「たっちゃん」とこの場所で別れたとのこと。自分もすぐたっちゃんの後に続くと信じていたが、生き延びることができた。
今でも、たっちゃんを置いて行ったとの自責の念が離れることはない。週に何度もお参りに来ると教えてくださった。
「今日は、大阪の人も一緒に来てくれたよ」「たっちゃん会いに来たよ」と優しく語りかけられた。
山田さんは言われる
「時々、きれいな蝶々が飛んできたこともある。黄金虫が手にとまることもある。そんな時、たっちゃんが帰って来てくれたと思うんです」と。
沖縄の人は、日本人として同化させられた。差別された。
そして天皇のためにと沖縄戦に駆り出されていったのだ。
今も、いや一生傷の癒えない沖縄の人の存在を忘れていない人はどのくらいいるだろうか?
沖縄の原点を再確認する旅になった。山田さん、仲里さんありがとうございました。
お2人と分かれて私たちは那覇市若狭の「不屈館」に寄った。昨年オープンした瀬長亀次郎の記念館。DVDを見て閉館時間は過ぎていたが展示を見せていただいた。

今回の沖縄の旅は3泊4日だったは1週間のように感じる凝縮した旅だった。
出会いが出会いを呼び多くの方に良くして貰ってばかりの4日間でした。
感謝の一言です。

最新の画像もっと見る