日韓問題に詳しい川口さんの文中の注や
巻末の解説、小鹿島については、わかりやすい。
日本の植民地時代から2018年の状況までが分かりやすく書かれた歴史は
小鹿島にこれから行かれる人のガイドブックとして最適である。
出版を心から喜んでいます。
詩の翻訳として力作!
姜善奉詩集 小鹿島の松籟
日本は植民地支配下の朝鮮で小鹿島にハンセン病者を隔離
収容する療養所を設置。幼くしてここに母と隔離された著
者が、過酷な生活や母との別離、発病の苦悩を詩で表現する。
目次
序詩 老姑壇
●第一部
自序Ⅰ / 泡沫人生 / あのころ / 風浪の海路 / そこでの最初の日 / 母子離別 / 保育園 / 愁嘆場 / 還元
●第二部
自序Ⅱ / 小鹿の松風 / ムカイの家 / 中央公園 / 小学校 / 付添人 / そこ / 騒擾事件 / DDS1 / DDS2
/ 人として / 脱出の冒険 / 苛性ソーダ / 朴さんの死 / 小舟
●第三部
自序Ⅲ / 進学 / 私の詩 / 先生だと / 感謝の人生 / 夢の話 / 小鹿島の松林 / 月夜に / 亡き者との別れ
●第四部
自序Ⅳ / 生の終わり / 歳月の痕跡、小鹿島 / 視線 / 乞食に青柿 / 永遠に お前と私はともに / 冬の大雪 /
小鹿島連陸橋 / わたしは / 立ち止まらないよう / 希望の村 / わらび――済州島へわらびを採りに / ススキの花
/ 千年の飛揚島 / 小石 / 私の人生
●第五部
自序Ⅴ / ヨーロッパヘ / パリにて / ルツェルンの時間 / ティトリス、雪山三二三八メートル / 白頭山 / 長白
瀑布 / シドニーの祭り / ニュージーランド / 地の果て――ポルトガル / コルクの木の悲しみ / フェズの道 /
ジプシーの舞 / 月桂冠 / ガウディの痕跡を訪ねて / 月出山 / 耽津江ダムに立って / 追憶 / 内蔵山の紅葉 /
正東津駅 / 寂しいその島 / 待たねば
エピローグ 自分を見つめなおし 人生を振り返って
推薦のことば 悲しみと涙のなかから愛と幸福がこぼれ出てきます/蔡奎泰
解説 小鹿島について/川口祥子
訳者あとがき 著者 姜善奉について
〒552-0001 大阪市港区波除4-1-37 HRC ビル3F TEL06-6581-8542 FAX06-6581-8552
〒113-0033 東京都文京区本郷1-28-36 鳳明ビル102A TEL03-5213-4771 FAX03-5213-4777 ㈱解放出版社
ご担当 姜善奉 著 / 川口祥子 訳 / 上野都 監修
様
四六判 並製 126頁 定価1,200円+税 ISBN978-4-7592-6786-0 C0098
/ ㈱解放出版社 TEL06-6581-8542 FAX06-6581-8552
著者略歴
著者は1939年、韓国・慶尚南道晋州で生まれ。
2006年、ハンセン病者の人権回復と小鹿島の過去と現在を広く社会
に問うため、『小鹿島 賤国への旅』を出版した。70代になり、「自分の
人生を詠った恥ずかしい詩」を記しはじめ、現在は小鹿島に在住し、小
鹿島の歴史と信仰の遺産を整理することに力を尽くしている。2016
年には詩集『谷山の松風の音』、小説『谷山の忍冬草の愛』を出版した。
四六判 並製 126頁 定価1,200円+税 ISBN978-4-7592-6786-0 C0098
カンソンボン ソロクト しょうらい
姜善奉 著 / 川口祥子 訳 / 上野都 監修