在日コリアン・ハンセン病問題・沖縄―平和・人権―

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和泉市南面利町にあった炭坑(続編)

2022年08月10日 15時43分52秒 | Weblog
ずいぶん前にブログに書いていますが、「横山炭坑」について
新たな記述です。
国会図書館のデジタル資料『西国三十三所名所図会』(嘉永元年1848・暁鐘成)、『和泉名所図絵』(寛永8年1796・秋里離島)
によると江戸時代後期に南面利に炭酸ガスの沸く「ぶつぶつさん」を源泉として沸かし、宿を提供する農家があったという。ぶつぶつさんは「鳥の地獄」と言われ、今も少し小高い山の頂上でぶつぶつと噴き出している。
枯れることがないのが不思議である。病気によく効くとされていたとか。

近くにすむ韓国寺の方の話では、湧き水で風呂を沸かすとよく温まるけど、風呂釜の寿命が短い。鉄分を含み、茶色い水である。
どうして炭酸ガスが沸くのか、石炭層のあるところに起こる現象で、炭化が進んでいる現象である。
その証拠が、南面利の亜炭の炭抗の存在であった。
古くは、明治から採掘されていたのである。
2003年8月に刊行した『和泉市における在日コリアンの歴史(戦前編)』に掲載しているが今になって分かることもあるので
ブログで紹介していきたいとおもう。