みやっちBlog

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証言拒否を繰り返した小嶋社長

2006年01月17日 22時56分32秒 | 政治・社会
自民党は、衆院千葉7区で当選したマツキヨの孫、松本和巳議員への連座制適用が高まってることから、辞職後に行われる補選へタイゾーこと杉村太蔵議員を擁立する方向で動いているという。

比例南関東ブロックでの当選ということで国替えというわけではないが、それにしても人気があれば誰でもいいという自民党の姿勢には疑問が残る。

今日の耐震偽装事件に関するヒューザー小嶋社長の証人喚問においても、自民党が立ててきた質問者はヒューザーから献金を貰って12月に返したという森派の議員二人。この二人は、刑事訴追されるからと証言拒否をするであろうことを想定して、小嶋社長が答えられない偽装を知った時期についての質問をぶつけて追及しているポーズを繰り返しつつ、民主党が追求するであろう伊藤元大臣との関係と森派への献金について、疑惑はないことを強調する質問を行うなど、強制捜査前の証人喚問を渋った自民党らしいものだった。

民主党は、耐震偽装問題に関しては証言拒否されるであろう事と司直で追求されるであろう事から捜査では触れられない政治や官僚との関係追求に絞った質問を行っていたが、驚くような信じ実は出てこなかった。しかし、伊藤元大臣とはじめて連絡を取ったのはいつかといった質問にも証言拒否を行ったところをみると、イーホームズから指摘される前から耐震強度に関して偽装している事実を知っていた可能性が高いと思われる。
加えて、ヒューザーが木村建設を通さずトンネル会社を通じて直接姉歯元建築士へ構造計算を依頼していたことも明らかになった。

被害住民の期待とは裏腹に政治家と小嶋社長の関係ばかり追及されたわけだが、証言拒否が可能な証人喚問では偽装を知った時期などについての追求ができないのは致し方ないところ。それに対して怒りをぶつけるのは筋違いというもの。資産についても、結局は負債を除くといくらあるのかは答えずじまいで、住民補償を本気でするつもりがあるとは思えなかったわけで、そちらもどんなに追求しても何も出てこないだろう。
となれば、国会の委員会で行える証人喚問では国会でしか追及できない疑惑について追及してもらったほうがいいと思うのだが。

結果として、自民党が証人喚問を拒否し続けた理由が見えてきたわけで、野党は引き続き自民党と小嶋社長との関係を国会の場で明らかにしていってもらいたいものだ。

最後に、違法性が強い株取引で利益を膨らませてきたホリエモンのライブドアへ証券取引法違反の疑いで強制捜査の手が入ったが、そうした脱法ギリギリでのし上がってきたホリエモンを時代の寵児と祭り上げて参院選にまで刺客として送り込んだ自民党の見識の浅さが明らかになったわけだが、小泉改革の表側に見えた綺麗な風呂敷が剥がされてきたということなのだろう。

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2 コメント

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オジィの発言。 (ゆかごん)
2006-01-18 13:49:02
主婦は暇だから、ずっとみてたよ。



証人喚問はずっと前から決まっていたことで、それに対する準備って出来ていたと思うんですよね。

たとえば、どう突っ込まれてもそれなりに対処できるような返答を準備しておくとか。



なんか、無防備で、無防備っていうか、イタい感じでしたね。



間違いなく逮捕されるだろうなーと思いました。
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なんだか哀れでしたねぇ (みやっち)
2006-01-18 22:01:04
ども、コメントありがと~。

フリーランスも閑なんで見てました(w

政治家が証人喚問されたときなんて、記憶にございません、ばかりだけど、小嶋社長はあまりに準備してなかった感じでしたね。

自民党森派が護ってくれると思ってたんでしょう、たぶん。

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