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地方選挙の実態はこんなものなのかも

2007年01月15日 17時33分35秒 | 政治・社会
公職選挙法(寄付行為の禁止)違反で簡易裁判所から5年間の公民権停止などの略式命令を受けたものの、命令を不服として正式裁判を請求していることで命令が確定していない現職の町長が、任期満了を受けての町長選で再選を果たしたという。

略式命令の現職当選=公選法違反で-佐賀県上峰町(yahoo!ニュース 1月14日23時0分配信 時事通信)
==== 引用 ====
 任期満了に伴う佐賀県上峰町長選が14日投開票され、無所属で現職の大川紀男氏(58)が、無所属新人の同町商工会長、武広通明氏(62)を破り3選を果たした。大川氏は、町議や町民らに中元や歳暮の名目でハムの詰め合わせなど計約18万円相当を贈ったとして、公職選挙法違反(寄付行為の禁止)の罪で鳥栖簡裁から5年間の公民権停止と罰金30万円の略式命令を受けた。
 大川氏は昨年12月28日、命令を不服として正式裁判を請求。このため、命令は確定していないが、任期中に有罪が決まれば、失職することになる。
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上峰町の町民が判断したことだとはいえ、町民は大川氏公職選挙法違反をどう捉えたのだろうか、気になってくる。

上峰町長に大川氏 武廣氏に559票差 (佐賀新聞)
==== 引用 ====
任期満了に伴う三養基郡上峰町長選は14日投票、即日開票され、現職の大川紀男氏(58)=無所属、坊所=が町商工会長の武廣通明氏(62)=同、堤=を559票差で破り、3選を果たした。

 大川氏は有権者に中元や歳暮を贈った公選法違反(寄付行為の禁止)の罪で、告示直前に公民権停止を伴う略式命令を受けたが、裁判を申し立てて出馬。その政治姿勢を町民がどう判断するかが注目された。

 首長としての良識を問う逆風の中で、大川氏はこれまでの実績と支持組織を背景に武廣氏の追撃をかわした。「2期8年間の実績を町民が見てくれた結果だと思う。今回ほど苦しく長い戦いはなかったが、町民の負託に応えて業務を遂行したい」と語った。

 選挙戦は贈答問題のほか、町の財政再建策や合併問題を争点に展開。大川氏は全地域を回り、一連の不祥事を謝罪するとともに、通学福祉バスや公害問題解消など公約を実現した行政手腕をアピール。「インフラは整った。あとは役場サービスなどのソフト面」と住みよい町づくりを唱え、支持を集めた。

 武廣氏は、大川氏の政治姿勢や厳しい財政状況、行政主導の合併推進を問題視。助役、収入役の廃止、合併に関する町民アンケート実施などを訴えたが、届かなかった。

 投票率は77・55%。前回を7・05ポイント下回った。今回から定数が「2減」の10になった町議選も同時に投開票され、10人の当選者が決まった。当日有権者数は7052人(男3297人、女3755人)だった。

上峰町長選関連記事

【上峰町長選】(選管最終) 
当 2911 大川紀男  58 無現
  2352 武廣通明  62 無新
(無効票206)

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当日有権者数 7052
投票者数    5469
投票率     77.55%
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票差が僅差だったということで、町民がかなり悩んだであろうことが想像できるが、結果として現職であり組織がしっかりしている大川氏が当選ということになったようだが、裁判の結果、有罪が確定となった場合、失職による町長選が行われることになる。
大川氏へ投票した町民の中で、無罪を信じてという人がどれだけいたのかはわからないが、人間関係を重視する地方選挙の実態を見た思いだ。


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