雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

口先介入

2024-03-28 19:25:20 | 日々これ好日

     『 口先介入 』

   円安傾向が 続いている
   日銀は マイナス金利政策から
   大きく舵を切ったが
   その程度では 円の国際価格は上昇しないらしい
   例によって 政府からは 急激な円安を牽制する
   口先介入が 出されているが
   マーケットは ほとんど気にしていないような感じ
   円/ドル相場が どの程度が適切かは難しいが
   円の実力が 低下していることは
   確かのようだ 残念ながら

                 ☆☆☆ 

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後悔は先に立たないが ・ 小さな小さな物語 ( 1752 )

2024-03-28 08:00:31 | 小さな小さな物語 第三十部

大谷翔平選手が、通訳だった水原一平氏の違法賭博疑惑や、自分に絡むことなどに関して、報道陣に説明を行いました。
わが国の多くのテレビは実況の状態で伝えていましたが、私もしっかり拝見しました。それどころか、その後のさまざまなニュースやワイドショー番組などで、断片的な物を加えると、すでに何回見たことになるのでしょうか。少なくとも10回や20回ではないはずで、しかも、時間が経つにつれて、大谷選手の説明では判明できていない点などに関して、様々な推定がなされたりしています。
個人的には、大谷選手の説明は十分なものだと思っています。水谷氏がどうして大谷選手の口座から振り込みをすることが出来たのかなどは、水谷氏が説明することであり、捜査当局が調べることだと思うのです。それよりも、水谷氏の発言を信じて、おそらく誤報となるであろう報道をしたり、報告をしたりした部分の責任も問われるべきのような気もします。

事件の全容は未だ明らかでなく、無責任な推定は避けるべきだと承知していますが、ただ、大谷選手と水谷氏の関係は、単なる選手と通訳という関係を遙かに超えた特別なものと思っていましたし、しかも世界最高レベルのプロスポーツ選手にまで上り詰めているのですから、今回の出来事はあまりにも残念でありません。
水谷氏に関して、「水に落ちた犬は打て」という残酷な言葉そのままに、いくつかのマイナス情報が出て来ています。現在の事件が、大谷選手の言葉をそのまま信じての意見ですが、信頼関係を逆手に取った残念な事件と言わざるを得ないと思うのですが、その一方で、今日の大谷選手の実績・名声の陰には、水谷一平氏という存在が幾ばくかの貢献を果たしていることは確かだと思うのです。
貢献と裏切りを相殺することなど出来ることではありませんが、残念でなりません。

「後悔先に立たず」という言葉があります。常々思うことですが、「後悔とは後で悔やむこと」ですから先に立つことなどあるはずがなく、当たり前すぎる言葉だと思うのですが、いやに説得力があり、どこか哀しさが感じられるのです。
この言葉には、特別な出典などはないようですが、1200年代の文献には同様の言葉が幾つか使われているようですから、相当古い時代から、人々はこの言葉を噛みしめてきているようです。

「後悔先に立たず」という言葉の同意語を調べてみますと、「少し違うのでないか」という物を含めますとたくさんあるようです。
よく目にするもののうち、「覆水盆に返らず」とか「臍を噛む」などは中国の古典からの言葉のようですし、「こぼしたミルクを嘆いても無駄」は英語で勉強した記憶があります。どうやら、無駄と知りながらも起きてしまったことを悔やむのは、洋の東西を問わないようです。
しかし、私たちは、毎日とは言わないまでも、頻繁に後悔しながら暮らしているのではないでしょうか。致命的なという程の物は少ないでしょうが、哀しいかな私たちは、後悔を山ほど積み上げながら懸命に歩き続けているのではないでしょうか。
後悔は先には立たず、後から悔いるしかありませんが、どんな失敗であっても、無かったことにすることは出来ませんし、別の手段で穴埋めするのも簡単なことではないでしょう。それでも私たちは、歩み続けなくてはならないです。
後悔は先に立たないけれど、起きたことを噛みしめながら歩き続ける手段を求めるのも、一つの人生かも知れません。

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