雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

今こそ 粘り腰を

2020-03-29 19:11:47 | 日々これ好日

        『 今こそ 粘り腰を 』

     新型コロナウイルスの感染拡大 厳しい状態が続いている
     病院や医療施設の感染拡大が 深刻なうえに
     あと数日の東京の状況が 大きな意味を持っている気がする
     米国で効果的な検査薬が 承認されたらしいし
     わが国でも開発が進んでいる
     ワクチンは 短期間での実用化は無理だが
     既存薬での治療法の確立は 四月中にはかなり進むらしい
     あとひと月 何とか持ちこたえることができれば 
     様子が変わってくる予感がある 
     今こそ 踏ん張って 粘り腰を示す時だ 

                    ☆☆☆

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

内裏の暮らし

2020-03-29 08:10:03 | 麗しの枕草子物語

     麗しの枕草子物語 
          内裏の暮らし


私が経験した宮中での生活の中では、登花殿の西廂の細殿での暮らしが、とても印象深く、情緒がありました。
少し狭いので、里から人が訪ねてきた時など不便なこともありますが、通りに面しているものですから、いつも人目を気にしますので、その緊張が張りのある生活を演出してくれるのでしょうね。

特に夜は、いつ訪れる人があるかと、まあ、華やいだ気持ちで過ごすことが多くなります。
警備の衛府官などの足音が、夜中じゅう絶えることがありませんが、その足音が一つ離れて細殿に近付いてきますと、少しでも心当たりのある女房は胸をとどろかせ、じっと耳を澄まします。
「とん、とん、とん」
その忍びやかな音は、どれも同じようではありますが、細殿に住む女房たちは、しっかりと聞き分けることが出来るのです。
忍びやかな音が、残念ながら、となりの局を訪ねるものであれば、そっと滑り寄って、その会話を聞くこともあったりしましてねぇ。

宮中の生活では、貴公子や上達部などの艶やかなお姿や、秀でた詩歌などに接することも多く、さらに、畏れ多くも、帝や中宮様にさえ親しく接する誉れもありますが、このように、宮仕えする女房たちのささやかな喜びも、それはそれで、まことに麗しいものでございます。


(第七十二段 内裏の局・・、より)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする