
【膨張する中国が実は“アジアの結束”を作り出す】 産経
領有権で中国と対立するベトナム、マレーシア、ブルネイにも協調が拡大している。シンガポールも米海軍の戦闘艦配備を容認し、インドネシアも「日米同盟はアジアの公共財」(ジュウォノ元国防相)と公言し、中国の拡張主義への警戒を緩めない。
安倍政権が集団的自衛権の解釈を変更して日米同盟を強化するのも、防衛費の増額もメード・イン・チャイナである。中国の脅しがなければ、解釈変更も増額もそう簡単ではない。尖閣諸島の国有化1年で、中国公船が領海侵犯し、無人機を飛ばして威嚇しても、免疫力をつけて消耗戦に勝ち抜くだけである。
シナの日本に対する侵略行為は、この先もずっと続くだろう。その意味では、確かに"消耗戦"の様相を呈している。数年で終わるような計略では決してない。シナの体制が替わっても、こうした行為は永遠に続くと覚悟しなければならない。
それはシナの歴史は断片的だが、その中に共通しているのは、周りの領土を拡大してゆく膨張主義が見て取れる。毛沢東率いる紅衛兵たちがまるでカルトにかかったバッタのように、ウイグル、チベットを襲い数百万人を虐殺して、シナの領土としたことは記憶に新しい。そして、今なおその殺戮は続いている。醜キンペイになった時ですら、ウイグルでは180万の人が虐殺された。チベットではほぼ毎日のように、シナへの反発から焼身自殺をする僧侶たちが絶えない。
こんなシナに対して、アジアの国々は日本を頼りにしている。白人列強に支配された経験から、アジア諸国の人々にはアメリカは植民地主義を貫く白人列強国家だという認識が強く、それを大東亜戦争で開放し、独立を実現させた日本には、列強に対抗する唯一のアジアの同胞という意識が強く働いているのは確かだろう。
今シナの膨張覇権が度を越してきたことに、アジア諸国は危機感を感じ日本に、もっと強くなることを望んでいる。日本国民はもっと強くなりシナに対抗して、アジアの同胞たちを守る責務がある。独立開放して、後は知らないという無責任な国であってはならないはずだ。