緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

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二度の広島・岡山旅行 「小指の思い出」編

2016年10月06日 | 旅行
9月はどういう成り行きか、2度も旅行しました。
それも行き先が近い。

一度目はシニアカレッジの修学旅行で鞆の浦と倉敷。
二度目はいつもの自然観察OB会の旅行で府中市の上下町と帝釈峡。

事件は鞆の浦を散策したその夜に起こりました。

鞆の浦は9月中旬だったのにとても暑く、それが真夜中の出来事に繋がったようです。

「崖の上のポニョ」のモデルとなった鞆の浦の港です。宮崎駿監督は鞆の浦にしばらく滞在していたそうです。


夜は宴会ではじけて、自室に戻って夜も更けた午前3時。
突然、左足小指に激痛を感じて目が覚めました。

虫に刺されたかと思いました。
でも、その時、私はふとんから足を出していた状態で、空中を飛ぶ虫以外刺すのは無理。
まして真夜中。虫の筈がありません。

痛みが治まらないので、畳の部屋の外の、電気をつけたままにしてあった板の間まで行って足を見ましたが見た目は何ともない。
ふとんに戻って痛みの原因を考えました。

思いつくのは痛風? でも女性は痛風になるかしら。私、食生活はいたって質素だし、尿酸値も問題無かったはず。

その内、痛いながらもウトウトと眠ってしまいました。
朝、眼が覚めるとまだ激痛は続いていました。
とてもまともに歩けない。旅行はどうなる、どうする・・・。

同室になった人にそのことを告げると、皆も私の足を見つめて思案顔。旅行の企画委員の女性もきて、色々と提案されたのですが・・・。

①救急車を呼んで病院に行く。でも、行っても専門医がいるわけではないだろうし、痛み止め貰うくらいでしょ。
②新幹線の駅まで連れて行ってもらい、そこから一人で大阪に帰る。高くつくわー。で、新大阪からどうする?
③その日は倉敷観光だったので、皆が観光している間、一人でバスの中で待っている。当然クーラー無しだし、酷暑ですよ、酷暑。

私は結局③かなって考えてました。

ところが、倉敷はそれなりに観光の町で、大きな休憩所やら何やら、それなりの設備が整っていたのでした。そして車椅子の貸出もあったのでした。

というわけで、一転私は車椅子に乗せられ、VIP待遇で観光することになりました。
足はその時点でも、靴の上から撫でられても痛い・・・。

まずは倉敷観光の定番、大原美術館の見学。車椅子を押して下さったのはシニアカレッジのクラスメートの皆さん。特に同じ班の企画委員の方々でした。

押して貰っていたので文句は言えないのですが、押して貰う人によっては怖かったです。
「ぶつかるー!」とか「落ちるー!」とか、叫びまくっていました。

実際、何回かぶつかりかけたり、ぶつかったり、落ちかけたりしたのです。
車椅子を押すのが初めての人が多かったのです。もう、ぶっつけ本番。

私、今までに車椅子体験はあったのですが入院中の病院内での事。外とは全く事情が違いました。
おかげで、車椅子が通行するのに何が不便か、危険か、よく分かりました。

でもシニアカレッジの仲間たちには感謝感謝です。
最後になって、こんな親切を受けて親しくなるなんてねぇ。

痛みは、なぜかその日の午後の2時頃、始まったと同じように突然消えました。
何だったんだ???

旅行の翌日、近所の整形外科を受診。レントゲンを撮られましたが何ともなく、前日に歩き過ぎて一時的な炎症を起こしたのだろうと。痛風の可能性はないと。
全然納得できない医師の説明でした。

その後、私なりに考えたり調べたりしました。
結論は、こむら返りのように、足の小指がつったのではないかということ。
当初、足の小指がつるなんてあるのかと思っていましたが、足の小指もつるみたいです。

状況的に、前日、とても暑くて軽い脱水状態だったこと。
また就寝中、家では真夏でも一晩中は掛けないクーラーをずっと掛けていて、寒いくらいだったのに足だけふとんから出していたことを考えると、つる要因は整っていました。

つるというのは、要するに足の小指周辺の筋肉の痙攣ですが、原因が分からなかったので治し方も分からず(変に触れなかった)、つったまま午前3時から午後の2時までいたわけです。

つくづく思ったのは旅行に行く時は保険に入ろうということ。
この齢になると何が起こるか分かりません。

いずれにしても、とんだ小指の思い出になりました。