この講座は
あなたを重力から
解放してあげられます。
さまざまな足枷や重りを
全て取り外し 楽々と歩く事の出来る道を
様々な角度から見つめ 照らし出します。
どうぞ どなたでも
御自由に参加してみて下さい。
そして あなただけの道を探し当てて下さいね^^
◇ 人間物語 の メール講座 NO21 ◇
「もう,このまま歩いて行ける」と
彼は ここでピッタリと 立ち止まってしまった。
まだ ほんの わずかを理解できた程度なのに
余りの嬉しさに
彼は 全てが終ったかの様に
感じてしまっていた。
すべてを理解してしまったかの様に
思えて しまっていたら
人は ただ生意気になって行くばかりなのに
彼は それを知らない。
その頃の彼が 気づかなければいけない
重大な事が まだ ひとつ残っていたのに
それに 彼は まだ気づいていなかった。
彼は 奥さんに それまでの彼の
イメージの中での
母親に対する感覚と
同じ様な 接し方をしている事までは
気づいていなかった。
彼の母は 彼の幼い頃に
亡くなってしまっている。
その後
彼はそのお母さんを
表面的には 聖域としていたが
気持の奥の方では 母を憎んでいた。
それは 彼を1人残して 逝ったこと
自分に悲しみを与えた事に対しての
憎しみだった。
それは 母の心情を理解する事で消えた。
その遠い昔の 母に対する憎しみは
この時点で消えたが
その憎しみが まだ有ったうちから
彼と奥さんとの 結婚生活は 始まっている。
彼は 奥さんに対して
まるっきり
母に対する感覚と同じ接し方を
無意識にしてしまっていた。
それ以外に 異性に対する接し方を
彼は 知らない。
そして
それは自動的に出てくる
彼の過去に動かされた接し方だ。
相手に 逃げられたくないから
表面的には 大事に扱い
大事に扱えば おのずと不満が溜まってくる。
その 不満を 押し殺しては
また 大事に扱う。
裸で 接し合ってはいない
いつも 作った自分で 接する彼は
それだけで 疲れてしまい
自分が 勝手に
好きでそういった
接し方をしているのにも 拘わらず
誰もそんな風にしてくれと
頼んだ人などいないのに
その疲れさせる相手である妻を
心の底で憎み出していた。
そしてその憎しみが
頂点に達して
相手に ぶつける訳にもいかず
そんな 自分に嫌気がさし 逃げる為に
そんな 自分を 誤まかす為に
彼は またもや仕事に夢中に
なる事によって
それを紛らわしていた。
相も変らず 彼はワンパターンだった。
そして
もうひとつの事実は
彼は この時点で ようやく
乳離れをはじめていた。
彼が母の心情を理解出来る以前の
彼の歩き方で有った
憎しみを胸に抱きかかえたままでの歩みや
その憎しみを紛らわせる為の
一切の関係は
この地点で全部 崩れ落ちてしまう。
その
関係を依然と保ち続ける為には
その関係の相手の成長が無ければ まず不可能だ。
何故なら
彼は乳離れをしている
もう乳は いらないからだ。
今度
彼が 欲しがり出すのは
御飯の方だからだ。
そして
この成長課程を歩むと
今までの 夫婦 親子 恋人という関係の
あらゆる関係は
持ち堪えられなくなる。
それは
新しい関係を求め出す。
もしも この関係を永続させたいのなら
互いの 相互の成長が 必要になる。
それさえあれば その関係自体までもが
成長を起こす事になる。
同じ者のみに出逢いは起こる
似た者同士のみ 出逢える。
片方が 胸の中に僧しみを
持ち歩いて生きていれば その人に
出逢える可能性を 持った人は
同じく胸の中に憎しみを
持ち歩いている人間だ。
その苦しさが 解かる
その痛みが 解かる
そこに 出逢いが起る。
だが 片方の胸から
その憎しみの質が 消え去ってしまったら
その関係は 崩れ去る。
もう 解かってもらう 必要など
無くなってしまった。
この関係を永続する為には
もう片方の成長が 必要だ。
もう片方の 胸の中の憎しみが
消え去る事が 必要だ。
それを おいて他に道はない。
何故なら
自分に必要と無くなった事は
相手にも求めないし
自分が求めない事は
相手にも 与えられなくなって
しまうからだ。
もし 与えられても
それは 真実味を 欠いてしまい
型だけのものになってしまい
あげていないのと同じ事になってしまう。
だから
あなた達の愛は
出逢いは
すべて 似た者同士の上にのみ 可能となる
一見 そうは見えないかも知れないが
それは 陰と陽の違いに すぎない。
あなた自身が
本当に必要としているものを
あなたは あなたと似た思いを
持っている人に 与える事が出来る
その相手も それを必要としていたから受けとれる。
そこに あなた達の言う「愛」は 起こる。
そしてその相手も
自分が 本当に必要としていたものを
あなたも 必要としているだろうと感じ
同じものを与える事が出来る。
互いに与えあう事によってのみ
男女の愛は 成立する。
だから その関係を 続ける為には
片方が 成長したなら
必ず もう片方も
成長しなければ
崩れてしまう事になる。
だが
これらを 恐がっていたのでは
あなたの一生は
妥協だらけに 成ったまま
真の喜びも 味わえずに
終る事に成ってしまう。
それに
この成長のない関係は
やがて終る。
そんな愛は
どうせ 持ち堪えられない。
だから
あなたは妥協したまま
終ってしまっている 愛を
さも 続いているかの様に
型だけを 演じ続ける。
これは 極悪以外の
何者でも無い。
世の多くの夫婦が
離婚か 妥協を選ぶしかなく
まるで それが 夫婦の真実みたいに
受け止められてしまっている
本当の原因は ここに有る。
そして 男性は わりとたやすく
1人という感覚を
受け入れる事が 可能であるが
女性は それを受け入れづらい。
そこで 男性だけが
先に 成長してしまった場合
女性は それに連られて
成長する様に 引っぱられる。
それは 時間は
かかりはするが
必ず女性は 後に続いてくる。
何故なら
女性は 関係を重視しながら
成長するからだ。
ところが
女性が 先に 成長した場合
男性は 後に続かない。成長してくれない。
何故なら
男性は 関係を 軽視するからだ。
常に 1人で歩き続けている。
だから
男性が成長してくれないと
女性はその関係を重視するが為に
折角の 内面成長を死なせていってしまうと言う事が起こる。
どんどんと
関係の中に入り込んで行き
その成長を 台無しにしてしまう。
その逆に
男性は 成長を死なせる事など出来ない。
1人で どんどん広げて行ってしまうから
後から女性は
続かざるをえなくなってしまう。
そして
やはり二人共々に
成長に至った場合は
同時に 関係も
より深い 親密なものとなり
成長に次ぐ成長が 起こり始める。
それは 途方も無い成長がもたらされてしまう・・・。
それでは 今日のメール講座は
これで終わりにしたいと思います。
明日の人間物語のメール講座を どうぞお楽しみに