何年か前まで
毎週の様に あきる野市の
多摩川の支流の河川敷に有る
小さな森の様な場所へと
出かけていました。
その場所で
妻が早朝から
工夫を凝らして作った
昼食を持ちハイキングの
様にして父と私と妻とでの
食事が 私の父は何よりも
一番大好きな週に一度の行事でした。
交通事故によって
脳血管性の認知症に
成ってしまった数年後から
昭島市の介護施設に父は
お世話に成り 週に一度
私達が出かけて行く事を
父は とても喜んでくれて
いました。
父と居る時には
仕事の事も何もかもを
頭から外して 父だけの事を
考え 父とだけ向き合う一日でしたから
私達も父と同じく その日は とても
楽しい一日でした。
そして父と
沢山の事を話しながらの
食事は何にも変えがたい
ものでした。
春には桜が咲き誇る下で
初夏には木漏れ日を浴びながら
真夏には川面を渡る風が天然の
クーラーの様に小さな森の中を
満たしてしまい とても涼しく
凌ぎ易い場所でした。
唯一雨の日や
冬場だけは その場所に出向き
小さな森の横に車を停めて
車の中から雨の日の森の景色を
眺めながらの食事でした。
当たり前の様にして
過ごしていた幸せな日々が
この先も永遠に続いて行く様な
気がしていました。
と同時に
ふっと頭の中を
よぎっていたのは
その日々が終わってしまい
父を懐かしがり その小さな森の
場所まで1人で出掛けて行き 父との
楽しく幸せだった事が 当たり前だった
事を思い出している自分の姿でした。
その
頭の中を
よぎっていた事が
今は実際に現実に
成ってしまいました。
父は１昨年の２月に
亡くなってしまいました。
本当は世の中には
どんな小さな幸せでも
当たり前の事など何一つとして無く
どんな小さな事で
有ろうとも奇跡の様にして
今 暫くの間だけ あなたの前に
現れてくれているものばかりなのです。
私は まだ父との
幸せが現実として有る最中に
この幸せは永遠になど続くものでは
無いものだと感じられていたので その頃から
精一杯 父との幸せな時間を過ごす事が
出来ました。
それでも
あれもしたかったし
これもしたかったと
後で思う事が沢山有りました。
そして それは
今の私の目の前に
起きている事も同じ事です。
この現在の日々が
当たり前の事などでは無く
二度と再び味わう事が出来なく
成ってしまうものばかりの中を
私達は生きています。
だからこそ
いつも この場に居られて
この場に起こる事を全面的に
味わえてしまう事が あなたにも
出来れば 悔いる事も小さくなります。
それには
改めて この場に居ようとか
一生懸命に生きようとかでは無く
既に この場の中に
全面的に居られている
あなたを探し出してしまい
その あなたに降り立つ事が出来れば
あなたは この場に全面的に居られますし
とても静かなままの あなたで一切を
感じ取る事が出来ます。
それは
あなたが日頃から
否定ばかりしている
あなたの中の駄目な あなたの
姿をした あなたです。
弱い あなたの姿をした
あなたです。
出来損ないの
あなたの姿をした
あなたの中の場所まで
あなたが降りてしまえる事です。
その場所の
あなたこそが
この場の中に全面的に
居られて 目の前に起こる事の
全部を残す事無く味わう事の
出来る場所です。
今 あなたの
目の前に当たり前の様にして
起きている事の全てが 一度 あなたの
目の前を過ぎて行ってしまったなら二度と
味わう事の出来ないもの達ばかりなのです。
何もかもを
あなたが 愛おしんで
生きたとしても 決して
損になど成らない事ばかりなのです。
それは
嫌な出来事さえもです。
永遠に続く事の出来るものなど
世の中には存在しないのです。
あなたの
命さえもね
だから
人の命も
あなたの命さえも
愛おしんで生きて上げる
事こそが 最も上質で
正しい生き方なのです。
あなたの
心の見つめ方の
手助けが出来ます。
誰も知らない楽な生き方
絶望から あなたを救い出し
生きる上での大きなヒントを与える
http://ningen-monogatari.com/sub15.html
大切な人と
大切な日々を生きる為に
自分の見つめ方を 学ぶ道
人間物語が贈る 「自分の心の育て方 講座」
http://www.人間物語.com/