あなたの中の
何も無い空間としての
あなたの場所だけが
今迄に
あなたが背負って
しまっていた重荷の
全てを 一瞬の内に
降ろす事が出来てしまい
まるで
産まれ立ての
あなたの様な内面に
戻してくれます。
それは
とても簡単です。
あなたの内面の風景に
目を凝らす様にして見る事で
事実を事実として見る事が
出来てしまうと
あなたは
あなたの内面の
最も深い場所に いつも
当り前の様にして在った
何も無い空間を目にする事が
出来てしまいます。
何も無い
空間を あなたが
受け容れてしまうと
それまでの あなたが
消え去ってしまい そこに
新たな生まれ立ての 純粋な
空間としての あなたが
誕生してしまうのです。
一瞬 あなたは
それまでの あなたを
失うけれど それは現実としての
あなたの姿では無く 記憶の中に在った
あなたの姿を あなたが現実の あなたと
勘違いをしてしまっていた姿に過ぎません。
あなたが失う
あなたの姿は現実の
あなたの姿では無く
記憶の中の あなたの姿を
失うだけなのです。
それは
本当の事を言うと
失う事では有りません。
何故ならば
元々 とっくの昔に消え去って
しまっていた あなたの姿を
無くす事など 実際には誰にも
出来ないからです。
無い物を
無い物として
受け容れる事が
出来ている場所は
あなたの中の
何も無い空間としての
あなたの場所の たった
一箇所だけです。
そこは嘘など
つけない場所で
本当の真実が いつでも
見えてしまっている場所です。
何故かって？
何も無い空間 それ自体が
真実だからです。
真実の場所からだけ
黙っていても 真実は
必ず見えてしまう物なのです。
それほどの
場所だったのにも拘らず
それまで あなたは その場所の
存在すら否定をしていたのです。
その場所の
存在に あなたが
気づいてしまったならば
そして その場所に
正直に成って あなたが
生きてしまったならば それまでの
あなたの人生が全部水の泡と成り
あなたがして来ていた全てが何の意味も
無くなってしまうからだったのです。
そこまでは
感の良い人ならば
何となく感じられてしまいます。
あなたが その場所に
足を踏み入れれば それまでの
全てが台無しに成ってしまうと言う事までは
見えているのです。
けれど
残念な事に
そこまでしか
見えていなかったのです。
それは半分しか
見えていない状態なのです。
いいえ残りの半分の方が遥かに
重大な事なのに あなたは そこまでは
どう逆立ちしても見えないのです。
それならば何も
見えていない方が
よっぽど良かったのです。
中途半端に
見えていた事が
逆に あなたにとっては
致命的だったのです。
それは そこの中を
生きた人にだけ 初めて見て来る
事実だからです。
その事実とは
それまでの あなたの人生の
全てが水の泡と成り 台無しに
成ってしまった直後に
あなたの中の
何も無くなってしまった場所に
何も無い 新たな 空間としての
あなたが生まれていると言う
事実です。
そこまでの
事実が見えて
いなかった為に
あなたは あなたの中の
最も深い場所の中で起こる事は
マイナスな事にしか映らなかったのです。
だから
あなたの中の
最も深い場所へは
決して近づいては成らないと
無意識に決めてしまったのです。
ましてや
そこに足を
踏み入れる事など
もっての外だったのです。
だから
あなたの中の
最も深い場所が
あなたにとっては
緊張をしてしまう怖い場所に
映ってしまっていたのです。
その場所こそ
あなたを本来の
あなたへと甦らせてくれる
唯一の場所なのに その場所に
あなたは鉄板の頑丈な扉をしてしまって
二度と開かない様にしてしまっていたのです。
その中に居る
何も無い空間としての
あなたこそが本来の あなたの姿なのに
下手をしたなら あなたは生涯 その本物の
あなたに出逢う事さえ無く人生を終わってしまう
所だったのです。
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