あなた
本来の姿で在る
何も無い あなたの
内面の状態を怖れたりせずに
足掻いたりせずに
素直に受け容れてしまえば
良いだけなのです。
だって
本来の あなたの姿と
あなたが戦っていたから
とても疲れるし果てしなく
終わりが無い戦いだったのです。
それは
戦う相手では
無かったのです。
単純に受け容れてしまえば
良いだけだったのです。
あなたが
受け容れてしまうだけで
あなたは疲れなくなりますし
無駄な労力やエネルギーを使わなく
成れてしまいます。
その分の
エネルギーを
何処か他に回したなら
あなたは それだけで
かなりの事を やって
のけてしまえます。
だって
四六時中の間
朝から晩まで あなたは
エネルギーを無駄に浪費して
いるのですから。
何かを考えたり
何かを思い浮かべたりしては
あなたの内面を 常に何かで一杯に
埋め尽くしていなければ あなたは
落ち着けません。
そうまでしても
あなたの中の本来の
あなたの内面の状態である
何も無い状態を受け容れる事が
あなたは嫌で 怖かったのです。
あなたの中の
最も深い場所に在る
何も無い本来の あなたの姿を
何も無さを あなたが受け容れて
しまったならば あなたは本当に何も
無くなってしまうと思い込んでいたのです。
今迄 あなたが
して来ていた 全ての事を
台無しにしたくなかったのです。
けれど あなたの中に
今迄 あなたがして来た
全ての事なんて元々残っては
いないのです。
だから あなたが
あなたの中の本来の姿の
何も無さを受け容れたところで
あなたが失うものなど 本当は
何ひとつとして無いのです。
あなたの中に
在ったのは 今迄に
あなたが やった事の記憶です。
記憶は現実では在りませんから
無くなる筈は 元々無かったのです。
けれど あなたは
あなたの中に在った
記憶を まるで現実で
あるかの様にして捉えて
いた為に 在りもしない現実を
失ってしまう事が怖かっただけです。
現実が在るのは
私達が生きた当時の
一度きりです。
私達が現実として
味わう事が出来るのは
たとえ それが
どんな嬉しい現実でも
たとえ それが
どんなに悲しい現実でも
たったの
一度だけなのです。
後に残るのは
当時の記憶だけなのです。
あなたの中に
在ると思っていたのは
現実ではなく この記憶の
方だったのです。
だから何ひとつとして
あなたからは失われたり
しないのです。
ただ あなたが
とても大きな勘違いを
していた事にだけは少なくとも
気づけてしまいます。
そして何も無い
あなたの中の本来の
あなたの姿を毎日の様にして
受け容れてしまう事で あなたは
初めて現実の中を生きる事が出来ます。
あなたの中に
守らなければ
成らないものなど
何ひとつとして無いから
あなたは あなたの内も外も
全部の あなたで目の前の現実の中を
心置きなく生きる事が出来るのです。
別に激しく
情熱的に生きなくても
一生懸命に生きなくても
静かな あなたのままでも
此処までの事実を知った あなたならば
今日の中を余す事無く充分に生きる事が
出来てしまうのです。
むしろ
自分の中の
本来の姿で在る
何も無さを受け容れて
いない人こそ
激しく生きたり
一生懸命に生きる事で
何かを 求めてしまい
再び 自分の中に何かを
刻み込もうとしているのかも
知れません。
あなたが
本来の あなたの姿で在る
何も無さを受け容れてしまえば
激しさなど必要ありません。
むしろ激しさは
あなたが目の前の
現実の中を生きる時に
邪魔に成ってしまいます。
あなたが
どんな小さなものも
見落とさないで生きる時には
あなたの中が常に 静けさで
満ち満ちていなければ成りません。
そうでなければ
あなたは見えるものまで
見落としてしまい兼ねないのです。
だからこそ
あなたの中の
最も深い場所に眠る
本来の あなたの姿で在る
”何も無さ”を毎日の様に見い出し
毎日の様に受け容れてしまう事で
あなたの中には
途方も無い充足感と
途方も無い静けさが何処までも
広がります。それは人知を遥かに
越えてしまったものです。
その場所こそが
誰もが 軽々と生きる事の
出来る場所ですし 誰もの存在の
大海原で在り 誰もの命の故郷です。
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