この道の果てまで・・・

ただ純粋に ただ一途に歩む時
突如として それまでとは まったく違う
次元の異なる大地が あなたの目の前に姿を現す。

★あなたの愛が 永遠の愛と成る為に 263★

2007-05-23 11:18:07 | Weblog


◇ 人間物語 の メール講座   NO23 ◇





けれども
まだ それに気づいていない彼は
彼自身の 心の表面にあった
満たされない 性への欲望を
発散する為と

仕事に対する
スランプからの 
逃避をする為に

その頃 
出逢った女性に
全面的にのめり込んだ。

彼は 
又も
知らず 知らずの内に
公私の場に 渡って
以前の様に 背伸びを
しすぎてしまっていた為に

どこか 
本当の自分を
さらけ出せる場所が 欲しくなっていた。

勿論 
こうなって 当然だ・・・。

すべてに対して
緊張の連続だったら
人は 必らず 解放的な場を
緊張の 解ける場を 求める様になる。

彼は 
その彼女に 本当に
のめり込んだ。

彼女との 愛は
三ヶ月に渡っての 
短かい愛で 有ったが
彼は 本気だった。

彼が 本気すぎたので
その愛は たったの三ヶ月で
ピリオドを打ったと言っていい。



彼は 
自分が結婚しているのにも
かかわらず

彼女こそ
本来の 自分の結婚相手だ。
この彼女となら
すべてを捨てても
良いとまで思い込んでいた。

何故なら
その頃の 
彼の問題と 成っていた物の
すべての物が この愛によって
発散する事が 出来ていたからだった。

そして この時点で
彼の気持は 決まっていた。
妻との離婚という方向に・・・。

しかし
その愛は 
調度三ヶ月目に終った。

何故なら
彼が最後になって 
逃げ出したからだ。

彼は 
妻との離婚の為
彼女の実家である 北海道まで
行って話し合った。

その話し合いに出かける前に
彼女と打ち合せをして
二日で離婚をし
帰るからと彼女に待っていることを
約束し
彼は出かけた。

とんでもない男だ・・・。

彼は 話し合う前から
もう話しの結果を決めていた。

ところが
いざ その話し合いになると
当然 怒りを ぶっつけて来ると
予想していた 妻の 兄姉から
何も言われない。



それどころか
ただ 皆が 黙っていて
重い空気が たちこめているだけだった。

そんな空気の中で
兄が口を開いた。

兄は妻に
「 この話し合いは お前 次第だ
お前が 別れたいと言うのなら別れれば良い。
相手は それに従うしかないのだから 」
と言った。

彼の奥さんは答えた

「 私も 最初は 彼の事を 責めた
本当に 信じきっていたのに
裏切られたと言う気持で 一杯だったけれど・・・

実家に帰える 前日
彼が 家を空けたので
その夜 一生懸命考えた。
どうするべきか どのようにしたらいいのか?
そうしたら 彼だけが悪いんじゃないし
今日まで 私は甘えすぎていた
彼一人で 大変な思いをして来ている事に
気づいて上げられなかった。

だから
彼に そうさせたのは
私の責任だった。

彼の 今まで 
私にして来てくれた事さえも
今回の 彼のした事で
全部が 嘘だったかの様に
とってしまったけれど
そうじゃなかった。

彼が 今日まで
私にして来てくれた事は本当だった。
それは 誰よりも
私自身が 一番 良くわかる。

すべて 私が悪かった。
だから もう一度やり直したい。
こんな事で感情的になって 別れて
後から 後悔などしたくない 」

と 涙ながらに話す妻を見て
彼は 何も言えなくなってしまった。

当然 彼は 怒りをぶっつけられると
思っていた。

もしそうされたら
彼の方から 開き直って別れるつもりでいた 
ところが その彼の気持の方が
ぐらついてしまった。

彼の方が 悪い事をしているのに
妻は 泣きながら「私が悪い」
と訴えている。

そんな妻を 踏みつけにする事など
彼には 出来なかった。

彼はその後
「 もう一度 やり直して見る 」
としか 言いようがなかった。

ところが
それは 本心からじゃない
その場は そう言わざるを
得なかったからだ。



勿論
実家から帰ったのは
五日もたってからだ。

その間
待っていると 約束をした彼女は
行き先きも告げずに
彼の前から 姿を消してしまっていた。
さあ 彼は苦しんだ。

本当は その彼女を
離したくなかったのに
どこかへ 消えてしまった。

彼は 腋抜け同然だった。
まだ
恋をしている最中に
自分の思いとは 逆に
相手が消えてしまう。

彼は 
胸を掻きむしられる 思いだった。
最初の内は 必らず連絡が 入ると思っていたが それが無い。

三ヶ月もすぎた頃
彼は すべてを妻の責任にして
毎日の様に 妻を責めた。

だが 
妻はこう言った
「 彼女だって 本当に
あなたと 一緒になりたいのなら
一緒にくらしたいのなら 決して
居なくなったりはしない筈 」と 彼に言ったが
耳に入る訳がない。

彼の その頃の胸の内では
「 この妻こそ 彼女との間を 
ぶち壊しにした 張本人だ 」と
まるで 親の仇でも見る様に
まったくの仇扱いをしていた。

奥さんは よくもその期間
耐えられたものだ。

彼には 色々な妄想が
まとわり付いていた。

人の噂で
以前の彼のところに戻ったとか

人格的にも 経済的にも
以前の人の方が良かったから
そちらを選び
今は その人とうまく
やっているだとか。

そんな 噂を 聞けば聞くほど
彼は 妻に 当り散らし
「 そうじゃない彼女は 俺達夫婦の間を
気使い 身を引いたんだ 」と 
自分に都合良くしか
認めようとしなかった。

だって
あれほど好きだった
愛し合った 女性が
他の男に 抱かれているなんて
考えたくは無かった。



ところが
実際は どうだったのか
彼女は 彼の自分ばかりを守って
本当は すべてを整えたまま
自分が傷つかない様に
行動していた 彼を見て
彼に 見切りをつけてしまっていた。

普段は 
とても勇ましいところが有る様に見えるが
それは 見せ掛けだけで
ショーウィンドウの中だけで

実際には 張ったりだらけの男だった事を
とても小さな男でしか無かった事を
今回の一件で 彼女に完全に見破られてしまっていた・・・。

最後の 最後のところに来ると
彼は 必らず自分を守ってしまう。
ケツをまくってしまう・・・。
最後のところまでなら 何とか 持ち堪えられるが
そこで もうひとつ駄目を押されると
彼は とても もろかった・・・。
なぜなら 無理をして頑張っているからだ
理解をして その場に居るわけでは無いからだ。
だから最後の最後になると 彼は必ず崩れてしまう・・・。


そんな彼に 愛想を尽かして
彼女は 立ち去ったにもかかわらず。

彼は 
相も変わらず
妻が居たから
彼女と一緒になれなかったと
妻の所為にし続ける 毎日が続いていた。

彼は その内 こんな事まで
言い出す始末だった。

「 どっちを取っても 必ず どちらかを
悲しませる事になるのだから
どちらとも 別れたい 」

彼は 1人に成って
彼女の所に 行こうとしていた。

そうなれば
彼女は 昔通りに
自分の元へ帰って来る。




ところが
そんな考えが 出た後
次なる考えが 出て来る。

「 もしも 妻と別れて 彼女の元に行って
彼女が 振り返えらなかったら
俺は まるで馬鹿みたいじゃないか 」

という思考が浮かび
行動に ブレーキをかける
本当は 自分を守りたいだけなんだ
という事が 彼には 気づけない。

自分だけが 可愛くて
本当は 誰の事も 
愛してなどいなかった事に気づけない・・・。

一年もの長期に渡って
彼は この状態を通した。

これは 苦しい
彼は 苦しみに 苦しみ 続けた。

勿論 
自分の蒔いた種によってだ。

そう言ってしまえば
それで 
お終いだが
この苦しさは
体験してみるに値する 
苦しさだ。

あなたの 
愛の 質を 見通せる
絶好の チャンスだ・・・。

あなたは 馬鹿げた事だと
思うだろう?。


だが
多くの人が
こんな状態の中で苦しみ
そこから 抜け出せないで 喘いでいる。
世に有る不倫は 殆んど これと似たり寄ったりだ。

そして
あなたの愛も似た様な質だ。

あなたの 
本性が生まれ出る 以前の愛は
すべてが 自己中心的だ。

必ずや 
自分を守ってしまう様に成っている・・・。

だから
この間題は 
あなたの問題でもある
彼の場合は 
少々極端に見えるだけだ。
そこで 良い悪いを決めてはいけない。





それでは
今日は ここまでで メール講座を終わりたいと思います
明日の人間物語のメール講座を どうぞお楽しみに 










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