本当は
過去も未来も
何処にも存在なんて
してなどいないのです。
過去は
もう全てが
過ぎ去ってしまい
今の この場所には
戻す事も出来なければ
二度と再び味わう事も出来ません。
なのに
何度も過去を
味わう事が あなたに
出来ていたとしたら
それは おそらく
現実の過去では無くて
空想で あなたの頭の中に
描いた記憶の中を何度も
味わっているだけなのです。
実際の
過去の中など
あなたは二度と再び
生きる事など出来ません。
そして未来は
まだ来てなどいない
空想の中で描いた代物です。
過去と同様に
この場には存在など
出来ないのが未来です。
あなたが
明日の事が
どんなに心配で気がかりで
有ったとしても 空想の中で
明日の事を思い描いて その中を
生きているつもりに成れている
だけなのです。
実際には
あなたは此の場に居て
目をつむって何かを思い
描いている あなたしか
居ないのです。
明日と言う
未来に行く事の
出来ている あなたなど
何処にも実際には居ません。
明日は
明日としては
味わう事など出来ませんが
放って置けば 何時間後には
今と言う時間と成って この場を
通過して行きます その時に
あなたは初めて明日を今と言う
時間として味わう事が出来ます。
だから
あなたが この場に
居る事が出来たならば
それだけで あなたは今と成って
通過して行く 全ての時間を味わう事が
出来てしまいます。
あなたの周り中には
今 此処しか無いのです。
それしか無いと解ってしまえば
後は簡単です。
この場に
あなたが全面的に
居られたなら それだけで
何もかもを味わえてしまうのです。
この場に全面的に
居ると言うのは 何も
この場に全力で居ると言ったり
この場に全身全霊で居ると言ったり
一生懸命に この場に居ると言ったり
しているのでは有りません。
そんな事を すれば
それだけで あなたは
疲れてしまいます。
もっと
力を抜いて
軽く居ると言う事の方が
近いかも知れません。
過去も未来も
実際には生きる事など
出来ない場所だったと理解し
過去を悔んだりしても何も成らないし
未来を気に病んでいても何も成らないと
解った上で
実際に生きる事が出来る
ただ一箇所の場所だと解った
あなたのままで 此の場所の中に
あなたが居る事が全面的に居ると
言う事です。
ゆったりとして
此の場の中に生きてさえ
いられたならば 何かを
取り逃がしたり 何かを
取りこぼしたりする事など
無くなります。
そして
本当に全てを
味わえてしまえる事こそが
誰にでも 直ぐにでも出来る
此の場に居る事だけだったのです。
あなたの周り中には
此の場しか無いのですから。
此の場が 何処までも
広がっているだけなのです。
深く深呼吸をすれば
何処までも広がっている
此の場の全体を味わってしまう事が
あなたには簡単に出来ます。
だって
あなたは
元々 この場の中に
存在している何処までも
広がる空間の方なのですから
此の場には
透明で何も無い
空間としての あなたしか
存在する事が出来ません。
今迄の 過去や未来の中に
生きていた あなたは此の場には
居られないのです。生きられないのです。
何故ならば
それらの姿は
実際の あなたの姿では
無かったからです。
そして
その場に居る
実際に居る あなたの方に
全てを任せてしまうのです。
その あなたの方に
全面的に身を委ねてしまうのです。
それが
此の場に居られる
唯一のコツで有り
近道です。
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心の見つめ方の
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