あなたが
遠くばかりを
見てしまったら
あなたを
見て置く目が
お留守に為って
しまいます。
あなたが
遠くに見える
景色の場所まで
歩いて行きたいのならば
その場所まで
実際に歩いてくれる
あなたの方へと目を
向けて置かなければ
為りません。
今の あなたの
脚力で果たして遠くの
その場所まで歩く事が
出来るのか？
景色に目を
奪われるが余りに
あなたに合ったペースを
乱してしまっては いないか？
周りの目を意識して
格好をつける事に無駄な
エネルギーを費やしてしまい
最後まで歩くエネルギーを
使い果たしてしまう事に
成りはしないか？
あなたは
遠くの景色を
見させる事で あなたを
その気にさせて 一気に
目的地まで歩かせたがるけれど
それは実際に
歩く方の あなたの
実力を知らないからです。
実際に歩く方の
あなたの実力を無視しているか
或いは 過大評価をしているかの
どちらかでしか有りません。
実際の
あなたの実力を
正しく把握もしないままに
遠くの綺麗な景色を見せて
その気にさせて騙した所で
あなたが行き倒れになるのが
おちなのです。
長丁場を
歩かせたければ
実力に 見合った
ペース配分だって
しなければ為りません。
それには
あなたの自身に
目を向けて あなたの事を
毎日の様にチェックをして
正しく知らなければ
為らないのです。
目標と成る
遠くの景色など
一度 目にすれば充分です。
後は主に あなたの方に
目を向けて置く事なのです。
そして いつも
あなたと共に歩き
途中の景色の空気を
季節感を 風を 感じ
あなた自身の 居心地の
良さとも一緒に歩くのです。
目的地ばかりに
目を向けてしまい
途中経過など見過ごす様に
歩いてしまい 辺りの景色には
目もくれずに 何が咲き どんな
日当たりの中を歩いて来たのかなど
まるで解からない あなたの歩みでは
人生のホンの
僅かな時間の あなたの
体力が充実した若い時だけに
通用する歩き方なのです。
やがて
その歩き方のままでは
あなたが見た遠くの景色である
目的地には だんだんと辿り着く
事が出来なく為って行ってしまいます。
遠くの景色を
目的地を 見てばかりの
あなたと共に生きるのではなく
大した実力も無い
弱くて 駄目で 情けない
姿をした あなたの方こそが
実際に目的地まで歩いている方の
あなたの姿なのです。
あなたを いつも
目的地にまで連れて行って
くれているのは その 駄目な
方の あなたなのですから
格好の良くない
見てくれの悪い 大した
実力も持ち合わせてなどいない
本物の あなたと一緒に生きる事です。
その あなたと
歩いている限り
あなたは充実した
人生を送る事が出来ます。
だって途中の景色を
大事にして味わいながら
生きる事を知っていますから
それに どうせ
遠くの景色である
目的地にまで辿り着いた所で
その場所には何も有りませんから。
遠くの景色
ばかりを見ている
あなたは大した目など
持ってなどいませんから
その あなたの
目指す目的地には
何も無いのです。
幻想ばかりを見ては
実際の あなたの事を
疲れさせ 諦めさせては
落胆させ 惑わせる事しか
出来ない
そんな場所が
今迄の あなたの
生きて来た場所だった
のですから。
あなたが生きる
あなたの中の場所を
間違えない事です。
それは
あなたの足元に
転がっています。
あなたの足元に咲く
小さな花達を あなたが
しゃがんで見る事が出来れば
そこに あなたの
生きる事の出来る場所が
何処までも広がっている事に
あなたは 初めて 気がつく事が
出来ます。
何処か
遠くの方の場所
などでは無いのです。
あなたが
しゃがんだ場所に
それは広がっています。
あなたの
心の見つめ方の
手助けが出来ます。
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