◇人間物語のメール講座NO4◇
私達は 自分自身のことを
知っているつもりで 今日まで生きてきましたが
それは あくまで自分の中で勝手に作り上げた自分で有り
自分独りだけしか知らない“自分の知っている自分”に過ぎず
実は 実際に この世の中に生きている
本物の自分自身の姿の方である“現実の自分”を
全くと言って良いほど 知らずにいた事実を
昨日のメール講座で 出来る限り詳しく説明しました。
そして“現実の自分”の姿が
一体 どんな姿をしているのか 見てみましょう というところで昨日は終りました。
今日は“現実の自分”の姿を 実際に 皆さんに見て貰うところから始まります
心の準備はよろしいですか・・・?
それでは始めましょう。
あまり身構え無いで下さいね・・・。
リラックスし、油断をして聞く感覚が
1番 解りやすく聞こえるかも知れません。
実は“現実の自分”の姿を見る事が出来る
とても簡単な方法が有ります。
そして 皆さんは もう既に
その姿を見たことが有るのです。
ただ それが自分自身の姿で有ると認識はしていませんし
まさか自分だとは 夢にも思わず見ているのですが・・・。
それでは その簡単な方法を紹介しましょう。
磁石のプラスとプラス マイナスとマイナスを 近づけると どうなりますか?
プラスとマイナスは引き合いますが
プラスとプラス マイナスとマイナスは反発し合って離れてしまいます。
異なる極同士は引き合いますが 同極同士は反発しあい弾き合います。
人間も原理原則が この磁石の作用と同じです。
この原理に気づくことで簡単に“現実の自分”の姿を見ることが出来るのです。
どういう意味か解かりますか・・・?
ただし見る事は出来ますが あなたが それらを受け容れられるかどうかは
また別の問題です。
ここで 1昨日のメール講座の際に準備して頂いたものを使います。
あなたの周囲の人達に向けて書いて頂いたものを見て下さい。
人に向けて書いてある文を良く読み直してみて下さい。
その方達は 決っして いつも(四六時中) そこに書いてある状態で
居る訳では有りませんよね?
その方が腹を立てていたり その方の状態の悪い時に そうなっているのですよね・・・?
それなら あなたも同じ様に 御自分の腹が立っている時や
状態の悪い時の自分に照らし合わせて
自分と似ていないか どうかを確かめてみて下さい。
自分が頭に来たり腹が立ったときに照らし合わせて見て下さい。
決して自分の状態の良い時の自分に照らし合わせることはせずに
もうお解かりですか・・・?
そこに書いてある嫌なことの全ては 現実のあなたの姿です。
人を見て嫌だと感じていたのは 実は その人の事が嫌なのでは無く
その人によって 自分の嫌な部分を 見せられることで
その人が嫌だと錯覚し その人が嫌だと思い込んでしまっていたのです。
それも普段 自分が自分の中で押さえ込んで自分は
やっていないと思い込んでいる事を見せられる相手は
特に嫌っているかも知れません。
10人の中で1番嫌いな相手を思い浮かべてみて下さい
その方が あなたの中の嫌な部分を 1番 あなたに見せている人であり
10人の中では あなたに1番ソックリな性格の人なのです。
そして どの様な シュチエーションでなのかは解かりませんが
あなたの姿が その人の様に見えている場面が必ず何処かに有る筈です。
私のところで行う 実際の講座の中で
これらの照らし合わせを している時に こんな風に言う方が居ます
たまたま父親の処に お酒を飲むことが嫌いだと書いていた人が
「俺は酒を飲まないから こんな事は してない」と言って来ました。
私は その人に 例えば お父さんが美味しく楽しくお酒を飲んでいる人でも
嫌いかどうかを訊ねました。すると その人は言いました
父はお酒を飲むと周りのことが解からなくなり
周りの人の事を考えずに自分勝手な振舞いに成るから嫌いなのだと・・。
ならば あなたは お酒は飲まなくても
例えば腹が立って虫の居所の悪い時に周りの人の事など考えずに
自分勝手に振舞っていた事が無いのですか?と聞いたところ
「それなら私にも有ります」と答えてくれました。
この様に 自分が書いた文章の表面に現れている形に囚われてしまうのではなく
その影に潜むものに気づき そこと照らし合わせる事をしてみると
相手に向けて書いていた事が 自分のしていた事と
殆どパーフェクトに照らし合わせられる筈です。
会社では していないけれど 家庭ではどうかと場所を変えての
照らし合わせもして下さい。
自分の上司には してないけれど 部下にはどうか?とか
自分より弱いと見なしている人に やってしまっていないか
良~~~く 確かめてあげて下さい。
自分の都合の良い所にでは無く 自分の都合の悪い所に照らし合わせる事によって
やがて“現実のあなた”の姿が見えて来る筈です。
業務連絡で お願いしたものを準備が出来なかった人は
こう考えて下さい。
今現在 或いは 今迄に あなたが最も嫌いだった人の事を
思い浮かべて下さい。
あなたの“現実の 自分”の姿は その人の姿そのものです。
本当は あなたは その人が嫌いなのでは有りません
あなたが その人を嫌いな様に感じられてしまうのは
あなたの中に有る あなたの嫌いな部分を
その人から ソックリそのまま見せられるからです。
本当に あなたが嫌っているのは現実の自分自身の姿なのです。
それも嫌っている あなたはといえば・・・
あなたの中だけにしか存在しない 有りもしない あなたで有る
“自分の知っている自分”プラスの15の方である あなたが なのです。
幾ら良く見えていても実際には居もしない方の自分が
多少見てくれは悪いけれど この世の中に本当に存在している方の
本物の自分を嫌い さげすんでさえいます。
有りもしない架空のあなたが 本物のあなたを嫌っている
人によっては本物の自分を抹殺しようとさえしています。
もしも そんな事を許してしまったら あなたは死んだ様に生きるしか有りません。
本物のあなたは多少見てくれは悪いかも知れません。
でも それは高い所に居る あなたから見たらであって
私には そんな あなたの方が よっぽど醜く見えます。
第一 今日まで実際に生きて来てくれていたのは あなたに
さげすまれて続けて来ていた“本物の自分”の方なのですから・・・。
何故 そんな事を しているのか 解かりますか?
もしも 本物の自分が自分で有ることが解かってしまったら
今までの“自分の知っている自分”が消えて無くなってしまうからです。
いいえ本当は無くなるのでは有りません。
何故なら以前から そんな自分は無かったのですから
ところが あなたの中だけには有ったのです
あなただけには見えていて あなたが まだ小さい頃から
あなたは それに親しんで来てしまっている訳なのです
ですから それは あなたにとっては
自分が無くなってしまう感覚なのです。
けれど ここを通らなければ あなたの成長は有り得ません。
器が広がるというのは この“現実の自分”を
頭では無く 理屈でも無く 実感で受け容れた時に
初めて あなたの器が広がり出すのです。
私達は人生や社会の中で様々な壁にぶつかります。
その壁を抜け出せた時に 自分が成長した様な感覚を受けることが有ります
確かに 多少は成長しています。
その時の成長は現実にぶつかり“自分の知っている自分”が多少崩れた時に起こります
“現実の自分”が 僅かに垣間見えた時に それは起こっているはずです。
ところが あなたは そこに再び“自分の知っている自分”を知らず知らずの内に
構築してしまい “現実の自分”の姿は 再び あなたから遠いものと成ってしまいます。
私は このメール講座の気づきを多少のものにする気は有りません。
それだけに大変ですけど・・・・。
“現実の自分”を全面的に受け容れられた時の感動は
多分 とてつもなく大きなものに成る筈です。
ですから 最後まで ついて来て下さいね。
さあ講座を 更に先に進めて行きましょう
まず あなたが10人の方達に向けて書いた その方達の嫌いな部分は
本物の あなたの姿だという事は理解出来ましたよね・・・?
“現実の自分”を 頭では無く 理屈でも無く
実感で受け容れられる様になれるには そこに至るプロセスが必要です。
今日まで
あなたは “自分の知っている自分”で日常生活をすごしていると
思っていましたし 周りの人達とも関わっていると思って居ました。
ところが実際には 今日初めて解かり始めてきた“現実の自分”の方のあなたで
あなたは 日常生活を過ごしていますし 周りの人達とも関わっています。
その現実の自分で生きたときに 周りの人達の中で
1番に皺寄せを あなたから被ってしまう相手とは誰でしょう?
あなたが人に向けて書いた あなたの嫌いな部分を
あなたが1番向けてしまう相手とは 一体誰でしょう?
あなたから あなたでも反吐が出る程の その部分を
1番浴びせられ続けているのは一体誰なのでしょう?
云わば あなたの嫌いな部分の塊を
あなたから1番向けられてしまって来た相手です。
皮肉な事に・・・
あなたが 1番 遠慮をしないで済む相手に
あなたが 1番遠慮抜きに接しられ 日常生活をすごせる相手にこそ
あなたは それらを1番向けてしまっているのです。
さあ どなたでしょう・・・?
本当の問題はここからです。
あなたの性格が悪かろうが良かろうが本当は そんなことは どうでも良いんです。
ただ あなたが“現実の自分”で生きている時に あなたでさえ人からされた時に
嫌悪する部分を もっとも身近で大切な人に向け続けている事実を
当のあなたは 自分が別な自分で生きていると勘違いをしているが余り
まったく気づいていないし認めようとしない事なのです。
あなたが認めない限り
あなたは身近な その相手を 知らず知らずの内に
精神的に踏み付けにしてしまっているかも知れないのです。
それどころか
あなたが気づいて上げない限り
その人は あなたに愚痴や文句さえ言わずに
生涯 あなたの撒き散らかす
言わば毒を飲み込み続けなければいけないのです。
ちょっと その痛みを想像して見て下さいね
ここで あなたに重要な質問をしてみたいと思います。
あなたは あなたの事を大切だと思ってくれてる人が イコール
あなたの大切な人に成っていますか?
あなたの事を大切に思ってくれている人が解からない人は
あなたの家の直ぐ傍の道路に飛び出して あなたが車に跳ねられ
危篤状態で病院に担ぎ込まれたと想像してみて下さい。
あらゆる方面に一斉に連絡が行った時に 何を置いても駆け付けてくれる相手がいます。
そんなに多い人数ではないかも知れませんが確かに居ます。
簡単に言えば その人達が あなたの事を大切に思ってくれている人達です。
その人を あなたは大切に出来ていましたか・・・?
そして その人達に あなたは1番 あなたの嫌な部分を
撒き散らかしてしまっていたのです。
これでも あなたは あなたを大切に思ってくれている人達を
大切に出来ていたと言えますか・・?
明日は この大切な方の中から
もっとも皺寄せをしてしまっていた相手を1人だけ選び出し
あなたが その相手に成り代わって自分の流していた 言ってみれば毒の塊を
あなた自身の手で味わってみることをしたいと思います。
それでは明日の
人間物語のメール講座を どうぞお楽しみに