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漢方薬が保険給付除外になるかも!?→反対署名のご案内[終了いたしました]

2009-11-27 | リウマチ
政府の行政刷新会議が行っている事業仕分け、新聞でもそのニュースを目にしない日はないですね。 そうだそうだ、いらないものは削っちゃえっ!と感じていらっしゃる方も多いでしょうか、それとも我が家には直接関係なさそうという感じでしょうか。

その中で、わたしが最近びっくり&いよいよなのか?と思っていることに、医療機関で処方されている医療用漢方薬がOTC類似医療用医薬品として、健康保険の適用がはずされるかもしれないという件があります。

今までにも、漢方薬のほかに、うがい薬、パップ薬、ビタミンなども含めて、何度も繰り返されてきた話題なので、今回も現場で必要とされていることをが理解されれば大丈夫かなと思っていましたが、通院先で個人的に聞いたところでは、今回はこのままでは現実になる可能性がかなり高いとのことでした。

健康保険の適用がはずされるかもしれないということです。 つまり全額自己負担になるかもしれないということです。(そうなると、診察は保険対象になる内容でも、結果として混合診療となってしまうため、診療全体が保険適用外となります。 初回投稿では説明不足でした、ごめんなさい。)

たまに風邪や胃腸の不調で飲む程度という方であれば、この仕分けは妥当と感じられるかも知れません。 でも、実際には漢方薬は西洋薬と同じようにいろいろな病気の治療に使われていて、大学病院などの処方箋にもごく普通に登場し、治療の現場に欠かせないものとなっています。 たとえば、癌での合併症の緩和、アレルギー性疾患の治療、などで長い期間服用する必要がある人もたくさんいます。
わたしも関節リウマチの治療の一環として服用していますし、亡き母がSLEの治療でも使われました。 いずれも、大学の附属病院での処方です。
長期の闘病で全額自己負担となると、服用をあきらめることになりかねません、病気が悪化したり、体力を保てなくなってしまったり、命に関わる場合もあります。

また、それは東洋医学専門の医療機関の存続を脅かすことにもなります。 漢方薬は同じ症状でも体質によって使うべき薬が違いますし、西洋薬と同様に副作用も起こりますので血液検査なども欠かせません。 そういった意味でも本来は医師の診察がとても重要な薬のはずです。 薬店で気軽に買って自分で管理すればいいんだ、という考え方は危険だと思います。

なお、OTCとはOver The Counter Drugの略で、医師の処方箋がなしで薬局・薬店で購入できる一般用医薬品のことです。 OTC類似医療用医薬品の保険給付除外とは、そうして販売されている薬と似た成分の薬は、処方箋がある場合でも保険が利かないことにしよう、という考え方です。

本当に不要な事業や予算を削るのは歓迎ですが、必要なものまで削られては堪りません。 何が必要で何が不要か、決めるのはとても難しいと思います。 誰かにとって必要なものが他の誰かには不要である場合もあります。 でも、一生の間にいちども病気に罹ったり体調を崩したりしない人なんていませんよね。 難しいから大雑把でいいや~、では困りますね。


社団法人日本東洋医学会日本臨床漢方医会NPO健康医療開発機構医療志民の会によって、この件に反対する署名が集められています
賛同してくださる方は、下記リンクから署名をお送りください。 FAXや電子署名もできます。
第一回締め切りは11月30日でした。 273,636名分が厚生労働相あてに提出されたそうです。
第二回締め切りは12月7日12月12日までに延長されたそうです。

「漢方を健康保険で使えるように署名のお願い」入口
  書式署名
  電子署名
  携帯電話からの電子署名http://bit.ly/kshomei


ニュースソース等は、RA CITYのリウマチャー的話題に掲載しています。