Miquette’s assortment

みけこの詰め合わせ

秋の遠足、巾着田

2013-09-27 | いろいろ
Lycoris albiflora Lycoris radiata var. radiata猛暑も終わりを告げる頃、ベランダの鉢では彼岸花の花茎が上がってきます。 今年はうちではまず白い花からスタート、赤のつぼみはまだ出たばかり。

アルバムが開きます今年はもっとたくさんの花を見てみようということで、彼岸花の群生地の巾着田へ行ってきました。 500万本もの花が咲くという名所です。
何はともあれ、写真をどうぞ。 ※クリックするとアルバムが開きます

動画で見ると、ほんとに一面の緋色の絨毯のようであることがわかります。


ちなみに、こんなに盛大に咲くのに、三倍体(本来2本一組であるところの染色体が3本ある)であるため花が咲いても種ができなくて、鱗茎(球根)で増えます。 巾着田の彼岸花も高麗川の増水で流れてきて鱗茎が根付いたものらしいとか。
ただし、中には稀に結実する二倍体もあって、種でも増えます。 うちのベランダにもあって、実生のものも開花しています。(2005年から栽培、2006年に結実したものを播種、2011年に開花)

縁起が悪い、毒がある(本当ですが)と言われることもある彼岸花ですが、学名のLycoris(リコリス)はギリシャ神話の海の妖精Lycoriasだそうで、英語でもMagic Liliesと呼ばれたりして可愛がられています。 韓国では相思華(サンチョ)というロマンティックな名前、曼珠沙華という呼び名のの元になったサンスクリット語のmanjusakaは天上の赤い花という意味で、おめでたい兆しとされています。

愛着があるのは卒業論文で鱗茎を扱った縁かな。 とは言っても、鱗茎に含まれる糖分についての研究だったので、ひたすら鱗茎を掘り返して分析するだけなので、花はあまり観賞していないんですが。
学校の中庭で鱗茎を掘る三毛子

ちなみに・・・
   ヒガンバナ(Lycoris radiata var. radiata)ふつうの彼岸花
   コヒガンバナ(Lycoris radiata var. pumila)結実する彼岸花
   シロバナヒガンバナ または シロバナマンジュシャゲ(Lycoris albiflora) 白い彼岸花
   ショウキズイセン(鍾馗水仙)(Lycoris aureaまたはLycoris traubii)黄色の彼岸花
です。
シロバナヒガンバナは鍾馗水仙(見かけは黄色い彼岸花)との交雑から生まれたそうで、正しくは別の種類です。

金魚の夏

2013-09-11 | 
眠るのに大忙しなうちに、夏もすでに後姿ですが、ちょっとだけ振り返って、大人のための課題図書。

今年は・・・夏の縁日の金魚すくいでお子さんが予定外にもGETしてしまい、金魚さんをお迎えしたご家庭も少なくないかと。 久しぶりに飼育することになったけど、どうするんだっけ?というおとうさん・おかあさんに捧げます。

金魚のことば 君のきもちと飼い方がわかる73の質問 川田 洋之助 (監修), 岡本 信明
わたし自身は金魚を飼ってはいないし、飼う予定もないのだけれど、とても魅かれた一冊。 金魚の可愛らしさやハマってしまう人がいるのも納得の、愛情にあふれています。 とくに挿絵がキュート、金魚に縁がなくても読み物としておすすめです。

金魚―長く、楽しく飼うための本 (もっとわかる動物のことシリーズ) 川田 洋之助 (監修), 岡本 信明
上記の本の中でも定番として紹介されているシンプルな入門書。

金魚養画場 深堀隆介(著)
そして、透明なもの好きのわたしが以前からとても魅かれているのが深堀隆介さんの作品。 フツーに金魚でしょ?と思ったけど動かない??? 実は独自の技法で樹脂の中に何層にも描かれたものなんです。 本物の金魚が樹脂の中に閉じ込められているのかと思ってしまうほどの躍動感。 紙上の写真で実物の透明感を再現するのは難しいけれど、雰囲気は伝わる作品集。
この夏は、通院帰りに某百貨店にて小さな展示が見られてうれしかったです。

さて、オマケは本ではなくていただき物お菓子。

レース編みの金魚鉢に真っ赤な金魚を閉じ込めたゼリーが盛られていました。 あ、もちろん金魚自体も羊羹ですよ。