Miquette’s assortment

みけこの詰め合わせ

Etherwave用の超コンパントスタンドを求めて

2008-05-29 | テルミン
先日、Etherwaveの持ち運びにリュック式のバッグを手に入れて、使い心地は上々。 で、次はスタンド。
ふだんは現地へ送っておくんだけど、どうしても当日楽器とスタンドを持っていかなければならないとき、やっぱりひとりだと無理。 そんなわけで、バッグの外ポケットに入り、かつ、ものすごーく軽いものを模索。

現在愛用中のスタンドはTAMAのマイクスタンドMS100BK-AL(すでに廃盤)を切ったもの、収納時50cm長、約1,300グラム。 これでも外ポケットに入らなくはないんだけど、ギッチリいっぱいなため、自力での出し入れにはちょっと苦労するし、ACアダプターやシールドを入れる余裕がない。 入れたとしても、テルミンとの合計で重くてわたしの身体が後へ引っ張られてしまう。

安定感を考えると本番ではこれくらいはのものでないととは思うけれど、今回の目的は主にスタジオなどでの練習用、緊急用としてなので、コンパクトさを優先。 わたしだけが弾くなら座って使うので、短くていいし。 必要な高さは、使用時の床面~ネジの上端が52cm~55cmの範囲。

で、親切な方々にいろいろと教えていただけて、K&Mのマイクスタンド199、自作、という候補もあったけれど、結局は今回はカメラの三脚でコンパクトなものを探すことにした。
よくあるタイプ三脚には疎いので、なにはともあれ、まずは実際に売場で見てみることにした。 コンパクトで安価なものはあるにはあるのだが、たいていは脚部がこのように開くため、膝がつっかえて座れない。
やはりなるべくマイクスタンドに近い形がいいので、センターポール式エレベータという縦に真っ直ぐ伸びる部分のある形のに絞り込む、と、もう商品が一つに決まってしまった。 スリックの450G-7だ。 収納時31.5cm長、510グラム。 脚は4段伸縮のレバー式ロック、エレベーターは2段式、どちらも無段階に調整可能。 サンプルをいつも使う高さくらいにセッティングしてみると、頼りない感じだけどなんとかいけそう。
止ネジアダプターあとはネジのサイズ。 カメラに詳しい方からもネジは合うの?と言われていたので、慎重に行動。 Etherwave本体は5/8インチ(ウイットネジ)、でもマイクスタンドは3/8だったりするので、ふだんからアダプターを1つ入れている。 お店の人に聞いて、この三脚の1/4→3/8のアダプター変換ネジならあることがわかり、その日はとりあえずこれだけを買って帰る、220円也。

家で試してみたら、アダプターはピッタリ。 これはいけるかも! ということで、くだんの三脚をお取り寄せ、送料を入れて3,780円、これならもしダメでもあきらめのつくお値段。

イーサウェーブon三脚 イーサウェーブon三脚 収納、わたしでも持てます! 問題の空間
パンハンドルがちょっとジャマだけど、後ろ側に来るようにすればOK、たたむとこんなにコンパクト。 心配された水平の出しにくさは特になく、水準器も付いてるけれど、厳密じゃなくてだいたい水平なら問題ないし、水平じゃなかったら弾きにくいから自分でわかるし。(笑)
かなり頭でっかちな状態なので、さすがに揺れる・・・と思ったら、揺れてるのはココ、雲台と呼ばれている部分の構造の空間があることがちょっと問題。 ここが取り外せて普通のネジになるといちばんいいんだけど、説明書によると残念ながら取り外せないらしい。
それと、パッケージ等ではわからなかったけど、説明書によると載せる物の重さは1キログラムまで・・・あらら、重量オーバーだったのねん。(^^; 内部の説明書をみて気付くことがいろいろと。 まあ持ち出し練習用としては、しばらくは壊れずに使えそうで、これにて一件落着かな。

そもそも、Etherwave専用のスタンドがないことで、いつも苦労する。 パイプカッターで切れて軽量だったMS100BK-ALの廃盤は惜しい。 これがまだあるならもう一本買ってもっとギリギリまで切り詰めるのにトライしてもよかったんだけど。 今、後継機種のMS200BKも使っているけれど、パイプカッターでは切れなくて近所の金物屋さんに頼み込んでグラインダーで切ってもらう始末、おまけにかなり重い。 現在ではK&Mの199を使っている人が多いのかな、軽いと言われているこれでも1,500グラムだし収納時57cm長もあるので今回はパス、3段伸縮のこれが切れるのかどうかも不安だったし。
ああー、moogから専用の軽くてコンパクトなスタンドが売り出されないかなぁ。 でも、もし売り出されたとしても、みんなは立って弾くから低くできないかもしれないし、アメリカ人仕様で長くて重いのになっちゃうのかも。

てるみんるーむに新しい曲「かおのえき」を追加しました

2008-05-13 | テルミン
てるみんるーむに新しい曲、谷山 浩子の「かおのえき」を追加しました←曲名をクリックすると「MUSIC TRACK」のページが開きます

無茶な曲に挑戦です。 でも、どうしても弾いてみたかったんです。
破壊力全開! テルミンはのんびりと優しいだけじゃないのよ~ん。 しかし、わたしの手も破壊されそうになりました。 1回演奏するだけでも手や腕がかなり痛いです。(^^;ゞ それゆえ何度もの弾き直しは不可、乱暴な演奏でスピマセンっ。
伴奏はJun Yamamotoの力作です、今回は特に苦労をかけてしまいました。m(__)m
例によって歌詞が載せられないので、シュールさが半減です。 ぜひ浩子さんの、元のオリジナル曲で歌詞もお聞きください。

で、昨日の名古屋での演奏

2008-05-12 | テルミン
で、昨日新しいバッグにてEtherwaveを背負って、行ってきたのは名古屋のマリオットアソシアホテル。 日本リウマチ友の会愛知支部第45回記念大会のアトラクションとして、20分ほど演奏させていただきました。
なななーんと450席もの大きな会場が満員! もちろん患者会としての催しであって、テルミンはホンのオマケなわけだけれど、とにかく呼んでいただけてうれしい!
広い会場のうしろのほうの席から目耳をこらして聴いてくださっているのが伝わってきて、いつもどうしても閉じて弾いてしまう目をいっしょうけんめい開けて見る、と、目の前の席では演奏にかまわずおしゃべりしてる方々も目に入るけれど(笑)、全員がじっと固まって聴き入られるのもこちらが緊張するので、こんな場もまた良き哉。
とにかく、テルミンを初めて見たり聴いたりする人がほとんどで、目を丸くしてらっしゃるのがわかる。 同じ患者として、手を持ち上げていてつらくないの? 動かして痛くないの?というハラハラもわかる。

わたしはふだんのライブの本番中には、リウマチをはじめとして抱えている病気や障害の話はしない。 だけど今回は、聴衆のほとんどはリウマチの患者のみなさん、そしてわたしもそう。 身体の障害をウリにする?ようなことはしたくない、でも、不自由なのは事実。 そんなわけで甘えさせていただいて、少しだけお話した。 もし、ハンディから逃れようとテルミンを始めても、決してラクラクとはいかない、かえってハンディを思い知ることなるかもしれないということもお伝えしておかなくてはならないとも思った。 でも、テルミンは楽しい、ということは伝わったかな? たぶんわたしは、たくさんの方々に見守られて、すごくうれしそうに弾いていたはず。(笑)

いちおうボランティアのつもりだったけれど、わたしの演奏では、まだまだ聴いてる人がボランティア? 聴いていただいたみなさん、お身体には悪くはなかったですか?(^^;ゞ 具合が良くなったと言われるくらいのいい演奏ができるようになりたーい。

新しいテルミンバッグ出動!

2008-05-12 | テルミン
テルミンを演奏するみなさん、テルミンの運搬はどうされてますか?
わたしはテルミンを持って外出する時、他の機材は宅配便にお願いしても、楽器だけはどうしても気になって自分(もしくは同行してくれる人)の手で持って行きいたい。

Etherwave専用のギグバッグ今まではEtherwave専用のギグバッグを使っていた。 もちろんサイズはピッタリだし、ちゃんとクッション材も入っていて楽器の保護という点では文句はない。 でも、わたしにはけっこうしんどい。 いつも誰かが同行してくれるとは限らない。

捩れるわたしは杖が右側なので、右肩からヒモ斜め掛けにして楽器が左横~後に来るんだけど、楽器に振り回されながら歩くような感じになる。 しかもヒモがどうしても捩れる。
昨年夏に大阪へ行ったときには、首から背中にかけての痛みがひどくなって、半年くらい具合が悪かった。
 
キャリーバッグでゴロゴロ転がして歩くという案もあるけれど、楽器に伝わる振動が気になるし、杖と両方使うのは難しい、両手が塞がってしまうし。 身体の片方だけに負担がかかるという問題も解決できない。

そこで、せめて重さが均等にかかったほうがいいと考えて、背中に背負えるリュック式のバッグをオーダーすることを決心!
楽器ケースを作っているアルティエリ・ジャパンにリュック式のギグバッグお願いすることにした。 テルミン用のバッグというものはないので、オーダーメイドだ。 Etherwaveの各所を採寸して発注、かなり時間がかかったけれど先日やっと出来上がって、アメリカのデンバーからはるばるとやって来た。(窓口は日本なので日本語でのやりとりでOK)

新しいバッグ素材は軽いナイロン、専用のギグバッグよりも光沢がある。 ふかふかのライナーが楽器を護ってくれる。 リュックのヒモもふかふかなので肩に食い込みにくく、使わないときはきれいに収納できるという心遣いも。(いちおう取りはずせる肩掛け用のヒモも付属)
杖とおソロせっかくなので、カラーバリエーションも選んでエンジにしたら、たまたま今使っている杖とよく似た色で、おソロになってうれしい。

そして、いよいよ昨日発出動! 名古屋へ往復してきました。 テルミン自体は軽くならないけれど、左側が自由になるのでずいぶん違う。 今日これを書いたりできている体調だということは、疲れ方がマシだということだと思う。

あとは、これにスタンドが入れば・・・今でも入らなくはないんだけど、重くてうしろにノメってしまうので、テルミンを弾くみなさんにいいスタンドがないか教えてもらったりして検討中。
そしたら、宅配便を使わなくても、今すぐにと言われてもひとりで弾きに行ける! アンプや椅子まで持っていくのは無理だけど。


しかもフタが無い

2008-05-08 | 
しかもフタが無い
しかもフタが無い(ヨシタケシンスケ)


なんて魅力的なタイトル、と、気になっていたのは2003年のこと、やっといまごろになって読んだら・・・やっぱり良かったー。

内容はヨシタケシンスケさんの、心のつぶやきのメモ書きを集めたようなもので、長い文章はなく、文字も手書きで活字さえない、ひとコマ漫画だと言えばいいのかな、そのイラストの力の抜け加減が絶妙。
我ながらいつも旬を逃した読書だけど、自分としてはわりと良いタイミングだっかなと思う。 癒されるという言葉じゃなくて、普通にホッとするという言葉が似合う。 あるいは、けっこうブラックなのかも、言わないけどそうなんだよねーと思うこととか、ドキッとすることも。
読んだ時の愉しみがなくなるといけないので、ネタバレは避けるけど、まあ何ていうか・・・常にポジティブじゃなくちゃ、がんばらなくちゃ、ハッキリキッパリじゃなくちゃ、ってことはなくて、実はネガティブも、あいまいもアリ、いや実際君にもトホホなことはあるよね?ってとこらへんかな。

でも、どうやら向き不向きがあるらしくて、ピンと来なかったという意見もあるみたい。 うちでは家族とふたりとも気に入ってしまって、どれがお気に入りだったか話しあってみたり、何かのときに「しょうがないよねぇ、やっぱりフタが無いし」と言いあってみたり。 たぶん、これはわが家の定番のセリフになる予感。