Miquette’s assortment

みけこの詰め合わせ

不自由さとテルミンについて(マトリョミン編)

2005-06-20 | テルミン
実は先月のライブ後、まったくテルミンを弾いていませんでした。(^^; それで、昨日Friends of the Thereminのサロンの終了後に、やっとマトリョミンは弾いたので、今日はマトリョミンの記事を・・・

不自由さとテルミンシリーズ(1~8)では、ポピュラーな2本アンテナのEtherwave(イーサウェーヴ)について書きましたが、追加で、いま大人気のマトリョミン(原理的には1本アンテナ)の場合について書いてみたいと思います。

マトリョミンの標準の奏法(右利き)では、椅子に座って膝を組んでその上に左手の手のひらを上を向けてのせ、楽器をのせて持つのがいちばん普通です。 膝を組まないで中空でささげ持っての演奏という場合もあります。 わたしのマトリョミンの体重をはかってみたところ電池込みで420gくらいですので、そんなに重くはないとは思います。

しかし、関節リウマチの場合、手のひらが上を向かない場合も多々ありますし、持てたとしてもしっかりと支持できないこともありますので、そんな場合にどうするかというアイデアを書いてみます。
もちろんその他の事情でも、お役立てくださいませ。 また、他の工夫があるよというお話もお待ちしております。

さて、手のひらは上を向くけれど支えきれないという場合、テーブルに手のひらをのせて、その上にマトリョミンをのせて支えるといいでしょう。 手の甲が痛む場合や角度が安定しない場合は、手の下に柔らかな布などを敷くといいです、この写真ではタオルをたたんだものを敷いています。

次に、全く持たないという方法を紹介します。 マトリョミンは元々テーブルに置いても演奏できるのですが、音域が狭くなってしまいます。 そこで手で持った場合と同じように演奏するには、ひと工夫必要です。

それには・・・マトリョミンにしっぽをつけてしまうのです。 しっぽは導電性のある素材ならな何でもいいのですが、手ごろなところでアース線を使いました。
チューニングが合うのが楽器の後から34cmくらいの位置なので、アースの長さはそれより巻きつける分をプラスした長さで用意します。
一部のビニールをむきます。 全部むいてしまわないで、マトリョミンに付けるほうは3cm程度、反対側は左手で持つ10cm程度の銅線露出していれば事足ります。(わたしは、手で持つ側をくるりと巻きつけるので、20cm弱露出させています。)
端からバサバサとハリガネが出ていると刺さったりして危ないので、ビニールを抜ききってしまわずに、切れ目を入れたところから端へずらして残すといいと思います。 あるいは、端にビニールテープなどを巻いて危険のないようにしておきましょう。
底のネジの1つを少しだけゆめるて巻きつけます。 抜けてしまうほどゆるめなくても巻けますので、抜いてなくしてしまったりしないように。 それと、ネジ山をつぶしてしまわないよう注意してくださいね。→しっぽがついたところ

作業はこれだけです。 あとはしっぽの先の銅線部分を左手で持てば通常どおりに演奏できます。
なお、しっぽがついていても、手で持って演奏する場合に影響はありませんので、いちいちはずさなくても大丈夫です。 線が傷んできたら取り替えてください。

以上は、Matryomin(ME02)での例です。 ME02の生産はすでに終了しましたので、これから購入される方はMatryomin QT(ME03)になりますが、たぶん事情は変わりないと思います。

なお、回路基盤や配線を改造したものは、保証・修理の対象外となるそうです。 底にアースを取り付ける程度なら改造にはあたらないと思いますが、気になる方はMandarin Electronにおたずねくださいませ。


Mandarin Electron・・・マトリョミンの製造・販売、マトリョミン教室や公認トレーナーの情報も掲載されています


トラウマ?

2005-06-17 | 他の病気
このところ、関節リウマチ以外の病院へ行く機会がやたらめったらに多い。 偶然全く別の分野でいくつか問題が見つかっていて、終わりきらないうちにまた次が見つかってしまったりしているので、忙しくてややこしい。

異常に気がついた医師はみな、わたしから頼まなくても、いとも気軽に専門病院への紹介状を書いてくれた。 リウマチでは手に負えなさそうと思っても、なぜかそのまま漫然と診ていたりすることが多く、転院に苦労している人も多いのに、なんなんだろうこの違いは?

わざわざ専門医に診てもらっても、どうせ「気のせい」「もっとひどい人がいっぱいいるのに」「気にするな」と言われて、すぐ開放されるんだろうと思っていた。 そもそも今回見つかったものはどれも自覚症状がなく、医師が気がついたものばかり。
ところが「難しい病気かもしれない」「もっとくわしく検査しましょう」「変化に注意していてください」など、病院っぽいことを言われてびっくり。
えええっ?! そうなの? 気にしていいの? ほんとにいちいち驚く。 なぜこんなに驚くのか。
それは、関節リウマチの前半戦で、ずっと前述のような気のせい説に加えて「そんなに痛いはずない」「怠けたいんだろう」「ほっといたら治る」みたいなことを何年も繰り返して摺り込まれたからではないかと思う。

トラウマが大流行のご時世だけど、わたしにはそんなかっこいいもの(?)はないと思っていた。 でも、これって・・・もしたしたら、それ?

とにかく初めての科だったりするので、初々しい感じでと思っているのだが、やっぱり地が出る。 たとえば、採血されても、「あー、自分でイマイチぎゅっと押さえられないんで、包帯を長めに切って、そこんとこで結んでですね、クルクルっとしてはさんで・・・そうそう、それでOKです(^^)」とか、思わず指示してる、ああ、もうっ。
検査の過程で事故もあって、ちょっとした騒ぎにもなった、しかも連休の夜中に。(-_-; まだ2つは残っているし、終わらないうちにまた増えるんじゃないのか? あああああー、めんどう!  結果によっては入院や手術もアリだから、先の予定が立てられないで困る。 通院と検査のくりかえしは、元々ない体力をより消耗させる、リウマチがおとなしいときでまだよかったよ。 病気の神様、こういうことはなるべく小出しにしてください。

とにかく丁寧に診ていただけるのはありがたいことだし、このさい集中点検だと思って真面目に取り組んでいるけれど。