グミの実のお味

私はグミの実を食べたことはありません。こちらは双極性障害の主婦、グミの実のブログです。

方向係数a

2012-02-08 18:53:59 | Weblog
平面解析幾何学で、直線の方向を示す係数を方向係数という。
直線の方程式y=ax+bのaのこと。
直線がx軸となす角の正接(タンジェント)の値に相当する。
つまりは、傾きだ。

と書き出したりしたが、本当は広辞苑の内容を引用しただけだったりする。
心の中で、さいん・こさいん・たんじぇんとと唱えた人、・・・私は仲間です。
でも、この「方向係数」のようなものが、夫のリフレッシュ休暇の過ごし方において決まった気がする。

夫は、旅行に関しては昔からテキトウ主義である。
当日になって、私の用意していたガイドブックをぺらぺらとめくり「ここに行きたい」と言いいやがる。
そして、実際行くと定休日なんてザラで、行きたかった割に細かい情報を確認していないようなのだ。
だからいつの間にか、私が旅行のプランを考える役割、夫が当日ナビゲーションする役割となっていた。

唯一、夫が計画した大阪旅行では「たこ焼きが食べたい、あとは現地でテキトウに」の方針だったのだが、
本人は後に「旅行といえば、あれが一番おもしろくなかった」と繰り返し繰り返し語るほど嫌な体験だったようだ。
たこ焼きは実に美味しかったのだが、行き当たりばったりの行動では、閉店・閉園時間で目の前まで来て入れないなど
時間的にも精神的にもロスが多かったからだと思う。 私も眠くなるほどつまらなかった。

でも、本当は私も旅行に関してはテキトウ主義だった。
だから、誰かに計画してもらってから、気づいたら当日提案してみる方法は気楽で楽しいことはよく分かる。
それを踏まえても、たとえ夫が仕事で忙しいとはいえ、毎回旅行計画を丸投げされるのはうんざりだ。
旅行先で楽しむための努力の方向性に、いつも下向きの負荷がかかって沈んでいってしまって未だに苦手なのだ。
私の方向性はきっと間違っていないのに、どうしていつも辛いのだろう。
そんな気持ちを分かってくれないテキトウ主義の夫との旅行計画が苦しんでいたのだけど、aを見つけた。

夫のいう「テキトウ」はaではなかったのだ。

そんなこんなで、さらっと候補地のメリットやデメリットを夫に伝え、また計画を練り直そうと提案した。
「テキトウ」は当日決めればいいから、大筋のテーマやどんな目的やイメージなのか聞けなければ計画しようがないと。
すると、本人は宿泊先はあらかじめ決めず、携帯から行きたい場所も地図も名物もその日次第の放浪旅が希望なのだという。
何それ、早く言ってよ、おもしろい!と私が言うと、今さっき思いついたらしい。
ふと、行き当たりばったりだったテキトウ大阪旅行の難を思い出し、私も自分で具体的にも調べようと思った。

ぶらっと出かけるイメージ、疲れたら自宅に帰れる範囲、安宿だろうがラブホだろうが泊まれればOKのテキトウ要素。
このテキトウ加減は、単なるbなのだ。
そう気づいて、私の探したり比べて吟味すべき情報が分かってきた。
こちらの方が、旅の方向性や質に大きく左右するんじゃないか。方向係数aの重要性に目からウロコ。

素敵なプランが2つ出来て、レポート風にまとめて読んでもらうつもり。
私のプランを「テキトウ」に選んでもいいし、予約など必要な情報はさりげなく伝わるように期待して。
方向係数aが定まると、情報収集が苦でなくなった。
すると、リフレッシュ休暇の日程も決まり、きっと楽しく過ごせるだろうと思えるようになった。