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『アイリス・アプフェル! 94歳のニューヨーカー』

2016年03月28日 | 映画(あ行)
『アイリス・アプフェル! 94歳のニューヨーカー』(原題:Iris)
監督:アルバート・メイズルス

梅田で5本ハシゴの〆は本作。
前述の『エスコバル/楽園の掟』の10分後、テアトル梅田の同じスクリーンにて。

『ビル・カニンガム&ニューヨーク』(2010)、
『ニューヨーク・バーグドルフ 魔法のデパート』(2012)などのドキュメンタリーで見かけた、
まんまる巨大な眼鏡が印象的だったおばあさん。
誰にも真似できないと思われるファッションで、
奇天烈といえば奇天烈なのに、なんだか気品がある。
誰かと話すときの切り返しが最高で、頭の回転がものすごく速そう。
面白い人だなぁと思っていたら、ついにこの人を撮った本作登場。

アイリス・アプフェルさんは、94歳の女性。
1950年代からインテリアデザイナーとして活躍、
彼女のファッションセンスは有名デザイナーたちからも一目置かれ、
いまだにあちこちから引っ張りだこ。

彼女のファッションコレクションの展覧会がメトロポリタン美術館で開催された折りには、
宣伝費にあまりかけなかったのに、口コミで客が来るわ来るわ。
驚異的な動員数を記録したそうです。

彼女の日常に密着した本作は、彼女の生き方がカッコイイ。
奇天烈なファッションだと思っていたけれど、
イベントに招待された彼女が若い女性にアドバイスを送ると、
彼女たちの変身ぶりのなんと品よく素敵なこと。

きっと辛いことだってあったはず。
だけど、人生もファッションも楽しまなくちゃという気持ちが伝わってきます。
ご主人との仲睦まじい様子にもほっこりしました。

めちゃめちゃエネルギッシュです。

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