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『ブレイキング・イン』

2021年06月02日 | 映画(は行)
『ブレイキング・イン』(原題:Breaking In)
監督:ジェームズ・マクティーグ 
出演:ガブリエル・ユニオン,ビリー・バーク,リチャード・カブラル,エイジオナ・アレクサス,
   リーヴァイ・ミーデン,セス・カー,マーク・ファーズ,ジェイソン・ジョージ他
 

2018年のアメリカ作品で、日本では劇場未公開。
監督はいまいちパッとしない(失礼)、ジェームズ・マクティーグ
脚本は『ランペイジ 巨獣大乱闘』(2018)のライアン・イングル。
主演のガブリエル・ユニオンはAXNジャパンで放映されていた、
“LA's FINEST/ロサンゼルス捜査官”シリーズでジェシカ・アルバ演じる刑事の相棒役だったそうな。
『パブリック 図書館の奇跡』 (2018)にも出演していた女優。
 
字幕が上下に分かれて出るのって珍しいタイプじゃありません?
劇場で観たらどう感じたかわかりませんが、PCではわりと見やすい。
 
主婦のショーンは、急逝した父親の遺産整理のため、
長女ジャスミンと長男グローバーを連れて、
かつてショーン自身も住んでいた湖畔の豪邸へと向かう。
 
父親は実業家で、ジョギング中に車に撥ねられて亡くなった。
事故だと思われていたがそうではなく、彼の財産を狙われてのこと。
たどり着いた邸には父親の隠し財産を狙う4人の強盗が潜んでいて……。
 
豪邸にオカンと子どもだけ。
子どもを守ろうと必死のぱっちで強盗と対決するオカンといえば
思い出すのはジョディ・フォスター主演の『パニック・ルーム』(2002)。
あれでもたいがいハイテクセキュリティーシステムでしたが、
20年近く経てばさらにハイテク。まるで要塞のような邸です。
 
ジャスミンとグローバーは幼子などではなく、年頃。
要塞じみた邸に不気味なものを感じるショーンに対し、
子どもたちはそれなりに楽しんでいます。強盗の存在など知らずに。
ドローンを飛ばして遊んでいたら、強盗に拉致されてしまいます。
 
3人とも邸内に監禁されるのかと思ったら、子どもたちだけ捕まって、オカンは外。
邸外から子どもたちが閉じ込められている部屋を見つけてガラスを割ろうとしたら、
ハイテクなガラスは割れないうえに、割ろうとしたせいでシャッターが降りてしまう。(T_T)
 
珍しいストーリーではありませんが、この手のやつはまぁ外れない。
最悪の結末にはならないこともわかっているから、スリリングでも安心。
ハイテクなのは邸内だけで外には武器もない。
この状況でショーンがどう戦い、どう子どもたちを助け出すか。
怯えるだけじゃない子どもたちも頼もしい。
ふだんは憎まれ口を叩き合っている姉弟の、この状況下での会話には涙が出そう。
 
しかし賢いなぁ、強いなぁ、オカンって。
そして、逞しいオカンに育てられた子どもたちはやっぱり逞しい。
オトンは最後の最後に登場しますよん。ちゃんと、家族の絆。

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