夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

ホルプ滞在記〈その5〉

2006年06月28日 | ほぼ非映画(旅行)
伊丹空港の近所にある「伯爵」というラブホテルと
「王様」がいい勝負だったらどうしようと思っていましたが、
「王様」はその名前によって抱かされる期待(?)を裏切り、
とても素敵な居心地のいい宿でした。
日本でいうところのペンションで、通された部屋は2名には快適な広さ。
大きな窓の外は緑がいっぱい。遠くに見えるのは羊小屋。
前回泊まった一番人気の宿は隣が教会だったため、
早朝からスゴイ鐘の乱打で起こされました。
「王様」は教会ともほどよい距離でその心配なし。

とっととシャワーを浴びて寝ようと思ったら、バスルームの扉が開きませぬ。
そういえば、部屋に案内されたとき、
この扉が開いたままになっていたのですが、
さっき、ダンナがトイレから出たあと、扉を閉めちゃったのよね。
閉めたらあかんかったん?もしかして。
押しても引いても開きそうにもなく、ノブも微動だにせず。

フロントもなければ電話もないので、
ダンナはマレーネさんに直接助けを求めに階上へ。
「バスルームがぁ」と言ったけど通じるわけもなく、
何かトラブル発生だと察したマレーネさんはすぐ来てくれました。
私たちの指差す扉を見ると彼女はニッコリ笑って
いとも簡単にノブをシュルリ。回るやん、このノブ。
渾身の力を込めて回さねばならないということがよくわかりました。
マレーネさんだったら小指1本でも開けられたのかも。

こうして無事にシャワーを浴び、翌朝までぐっすり。
かすかに聞こえる鐘の音で目が覚めて、7時に朝食となりました。

ドイツの食事がおいしくないなんて絶対嘘。
朝食には伝統的なパンが3種類、2~3個ずつ籠に盛られています。
皮はパリッ、中はしっとり。香りも抜群。
これを自分でスライスしてバターを塗り、
何種類も用意されたハムやチーズをのせて。

テーブルロールぐらいの大きさのパンだと
水平方向に半分にスライスするのが本場風らしいですが、
そうすると自然とパンの消費量が多くなります。
スライスしたパン1切れにつき、ハムやチーズを1切れずつのせるとすると、
ハムとチーズを食べきるためには
なんぼほどのパンを食べなあかんねんっちゅうことになるわけで。
ドイツ人ほどの胃袋は持ち合わせていない私たちは、
掟破りの垂直方向にスライス。ハムとチーズはしっかり制覇。
パンを手でちぎるのはさらに邪道なんですと。

腹ごしらえが完了して、今日はフランス、アルザスへ。

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