夜な夜なシネマ

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ホルプ滞在記〈その6〉

2006年06月29日 | ほぼ非映画(旅行)
ホルプはフランスとの国境までは車で2時間ほど。
今回、ワールドカップよりもひそかに楽しみにしていたのが
アルザスのワインをその場で飲むこと。
15年以上かよっている大好きなイタリア料理店で
ソムリエさんたちにアルザスへ行くと話したら
「ならば絶対あそこ!」と教えてくれた醸造家のお店を目指します。

アウトバーンをスイス方面へ向かって南下し、
ドナウ川の源流とされるドナウエッシンゲンから一般道へ。
そこからは西へ西へ、ライン川を渡り、
フライブルクのもう少し西がフランス、コルマールです。

この辺りはワイン街道と名がつくぐらいですから、
走っていれば目当ての店がみつかるだろうと思っていたら甘かった。
店があるはずの村、ベルクハイムまでは辿り着いたものの、
そこから先がわかりません。

迷ったときは人に尋ねるに限る。
どこそこの国の人は日本人に冷たいだなんてたまに聞きますが、
みんなとても親切です。放っておけないんでしょうかね。
ダンナがカフェの男性客に道を尋ねたら、
相手は仏語しかできないにもかかわらず、
地図に見入り、正しい向きはこうにちがいないと教えてくれました。
ガソリンスタンドでレジの女性に道を尋ねれば、
後ろにいた客が地図を取りあげ、またもや仏語でああだこうだ、
さらにその後ろにいた客が地図を覗き込み、
道を教えてくれる見知らぬ客同士でなぜか握手まで交わし、
この通りはあっちにちがいないと教えてくれます。

しかし、ポイントは実は誰も道をわかっちゃいないということ。(^^;
いつでも誰でも「そうにちがいない」、「たぶんあっちだよ」。
け、結局、誰も、道、知らんのやがな。
知らないことなのに、みんな一緒に考えようとしてくれるんですね。
だから親切はありがたく頂戴して、お礼をいっぱい言って、
適当に失礼したほうがいいようです。

そんなこんなで午前中到着が目標だったのが、午後1時に。
店はちょうどお昼休み中だったため、
向かいのオープンカフェで私たちも昼食を。
フランスに来たからにはとフォアグラを注文。
分厚く濃厚なテリーヌ2切れに山盛りのパンと野菜が添えられ、
これで1,500円しない良心的値段。
白ワイン(リースリング)とともにいただいて大満足。
隣のテーブルにはドイツ人と見られるビール腹のチャリ集団。
ごっつ汗臭いんですけど。ま、それもえっか。

午後2時過ぎ、やっと目当ての店へ。

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